2020年9月11日 (金)

ボチボチ時の流れに浮かんでみますかね。

    何や知らんけど何もかもが変わっていくような・・・!!その2 

 

 課題の1つ、シリコーン樹脂系コーティングについては先に記したように他業種の一部にヒントを頂き何とかクリアする事が出来ました。2つ目の課題、これにも随分時間を要しました。何かにつけウンチクがついて回る環境保護問題、当然ながら将来に向けての対策は必然です。防滑施工の基本的な手順は、事前洗浄、水洗いして乾燥、溶剤塗布、中和洗浄、水洗いして排水、乾燥させ確認となり、25年来定着確立しています。

 私が懸念してきた事は、これまでの排水処理のあり方です。近い将来、細々とした規制が突如として飛び出てくるかもしれないからです。そこで施工手法を変えました。外交部の施工において、まずは事前洗浄については、洗剤を使用せず、水洗いを基本としました。フッ化物含有の溶剤塗布後、重曹10%溶液を使った施工溶剤の5~10倍の量で中和し洗い流さず、弊社製造のアルカリ洗剤をPH10レベルまで希釈し床材から浮き出た汚れをポリッシャーで巻き上げ中和洗浄し、使ったアルカリ洗剤の50~60倍の水量で洗い流すことにしました。

 床面にワックス等コーティンが施されている場合は法令に従って回収廃棄するしかありませんが、それ以外は変更後の施工手法で何ら問題ないと思います。化学知識がある方ならば理解されると考えます。内向面の施工に関しては何等問題ないと思います。先に記述したように内向面に敷設されるタイルについては新溶剤を使用するので基本的に水で流す、排水すると言った作業が不要となるので問題解決となりました。

 フッ化物が入っているのに何が安全なの?・・・時折こう言った質問を受ける事があります。そんな時の私の回答は″フッ化物をどこまで知ってるの?″・・すると質問者の殆どは″フッ酸って毒物だろ?″と云います。・・フッ酸とは今韓国が大騒ぎしているフッ化水素酸の事です。高濃度のフッ酸は腐食性が高く、特にガラスに対し強い腐食性を示すものとして知られています。フッ酸を原料として多くのフッ化物が製造されますが弊社が扱うフッ化物はそのうちの一つになります。

 極論的には人体に影響を与えるって事なんですが、内容が違います。・・死に至るものか否か・・例えば青酸カリはいくら薄めても永遠に毒物であり飲用すれば死に至ります。弊社使用のフッ化物は現時点において毒物劇物両方共に指定をされないものですが、それでも高濃度のものが直接人体に接触し放置すれば水膨れが出来たり骨に影響を及ぼすと言われています。弊社の溶剤に使用するフッ化物の量は基本10%以下の低濃度であり、取扱者の安全を最優先に思考し製作しています。

 7月に法改正がありましたが、10月以降も新溶剤については影響を受ける事はありません。従来の溶剤の一部は劇物指定を受ける事になりますが、あくまでも劇物であって上に記したように施工手順を遵守すれば何ら問題はないのです。フッ化物と言えばフッ酸をイメージする方々にはもう少し勉強して頂く必要はありますが、安全志向があっての事ですので今回記述した内容レベルで説明をしてあげれば宜しいかと思います。・・・それでもウンチク云う方がいれば個人的に興味が湧きますので是非、ご紹介ください。

 

 

   つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

2020年8月31日 (月)

ボチボチ時の流れに浮かんでみましょうかね。

       何や知らんけど何もかもが変わっていくような・・・!! その1       

 

 新溶剤はコンビニとスーパーに限定し販売目的で開発したのですが、さっそく面白いが笑えない話が舞い込んできました。大手商社や大手ゼネコン等幅広く手掛けている弊社と仲良しのK社があります。最近、弊社の企画に本格的に参入してくれて本当に有難いと思っています。しかしながらまだ滑り止めについての経験が浅く現在、担当者を指導中の段階であります。

 そのK社の営業力のお陰でしょうか、突然に数件の大量販売の案件が持ち上がりました。・・・時はコロナに振り回され、請け負った現場施工も凍結状態が続く中、大変に有り難い事です。

 その案件に商社のⅠ社が関わってくれているのですが、いかんせん弊社は吹けば飛ぶような小さな会社です。開発力、技術力に秀でているとは言えキャパに問題があります。その上、新溶剤を製品化するのに約1カ月を必要とする為、喜んでいる余裕はないのです。むしろK社をはじめ各社に迷惑をかける訳にはいかないのでプレッシャーの方が大きいのです。

 成るか成らないかはさて置き、先ずは社内の体制の準備に取り掛かりました。生産性向上の為タンクを3つ増設し、数種の製品容器の発注、新ラベルの発注、数種の段ボール箱の発注等々慌ただしい日々となりました。7月には事務所を改装し、貯蔵スペースも増設し、とりあえず応急的な準備を整えました。

 今年の5月24日、厚生労働省の通達によりフッ化物が全て劇物扱いとなりましたが(7月1日施行)、幸いな事に、弊社の新溶剤は適用されずに済みました。そのおかげで事務所内に製品ストックスペースを設置出来たのです。・・・(詳細は省略)

 生産体制も整い新溶剤の製造に取り掛かっていますが、これが又大変な作業なんですよ。製造工程は当然企業秘密ですが、先に記したように新溶剤の完成には約1カ月を必要とするのです。20数年多くの溶剤を開発してきましたが、これが内藤が開発する最後の作品となるかもしれません。

 日本・韓国・中国と謎めいたフィクション作家により多くのいい加減な溶剤メーカーを誕生させてしまった内藤の溶剤ですが、最後の作品についてはどうでしょう?新溶剤そのものが架空めいた発想?で偶然出来たようなものですからね。今迄みたいに巧みな言葉・表現力を駆使しただけでは簡単に現場で答えがでません。

 仮にシリコーン樹脂系コーティングが施されていない磨きのセラミックタイルの施工において、1回目の施工で光沢を維持させ滑りを止める事を必死にやる事しか出来ません。このレベルは2003年、弊社が建築技術展にて初めて発表し、賞を独占した時代の化石みたいなものでしかありません。賞を頂いてから17年、内藤が何にも考えずにボ~と過ごすと思いますか?・・この間にリーマンショックの煽りを受け恥ずかしながら都落ちの憂き目にあったり、シリコーン樹脂系コーティングに泣かされたり、結構ボコボコを経緯してきたのでボーっとする時間は無かったのが本音ですが・・・(笑)

 2003年以降、私が課題として来た事は2つ。1つは我が国の排水処理に対する環境管理の動向を注視し常に即行にしておく事。もう1つはシリコーン樹脂系コーティングをクリアーする事です。

 

 

                      つづく

 

 

 

 

 

2020年8月19日 (水)

シリコーン樹脂系コーティング済のセラミックタイルの施工溶剤が完成しました。

           何とかせんといかんシリコーン樹脂系コーティング  その3

 

 暫く間が空いてしまいました。(株)スリップアウトの代表を兼任する事にしたので諸手続きに手間取ってしまいましたお許しを。

 さて前回に記した″おまけ″について述べます。従来からセーフティの施工溶剤は塗布後1分程度で床材に反応し、溶剤が乾くまで放置しても必要以上に反応しません。その後、中和し洗浄して洗い流します。テスト施工で新溶剤もいつものように塗布した後放置していました。溶剤が乾いていく様を見ていて ″あれれ?″ 乾いた後、何も残留していないので驚きました。不思議に思い水をスプレーし擦ってみるとほんの少しだけ界面活性剤らしきものが出てきました。このレベルなら塗布後洗浄しなくても何ら問題ないと思います。確認のためテスト施工後1日残留物を放置し水をスプレーしてみると少し発生した泡もすぐ消えて残留物が殆ど蒸散している事が確認出来ました。何やら面白いものが偶然に出来たようですな。

 新溶剤を製造する過程において、投入する界面活性剤はPH10.4のSDを?%、新開発のK-1を?%となりますが、この2つの界面活性剤と酸性物質が互いに反応を繰り返し、表面張力を維持しつつ余計な泡を抑えてしまったようです。その結果出来上がった溶剤そのものが″まろやか?″に変化してしまいました。・・・そしてこの変化が更に面白い偶然を発揮してくれるのです。

 テストで使用している磨きのセラミックタイルはセラミカクレオパトラ社の製品で中国産のものよりかはレベルの高いものだと考えてください。従来のセラミックタイル専用溶剤は1回目の塗布で光沢を維持し滑りを止める事をテーマとして制作してきました。開発者である内藤が言うのも何なんですが、2回目以降の塗布については光沢の維持が非常に難しいものであったのです。新溶剤には私自身が驚きましたよ。2回目塗布後、光沢に変化なし。3回目塗布・・光沢変化なし。4回・5回・・・そして10回目も光沢に殆ど変化が見られなかったのです。もちろんですが1回目から滑りは止まっていますが回数を重ねる度にグリップを増していくのが何故か嬉しく思いました。

 

          今回紹介した新溶剤の能力を以下にまとめて記します。

 

   1  下地が綺麗であれば、塗るだけ。乾けば何も残らない。滑りは止まっている。

      場合によっては水洗い不要

   2  補填剤のK-1を投入すればシリコーン樹脂系コーティング済も施工出来る。

   3  複数回の溶剤塗布でも光沢を維持し更にグリップ力が増す。

 

 

                                           完

 

 

                                

                

 

 

 

 

2020年4月 8日 (水)

シリコーン樹脂系コーティング済のセラミックタイルの施工溶剤完成しました。

   何とかせんといかんシリコーン樹脂系コーティング・・・原因追及と対策 その2

 

 真っ赤な車体からヒントを得て己を取り戻した気分でしたね。8年もトラウマに悩まされたシリコーン樹脂系コーティング済のセラミックタイルを目の前にして(絶対この壁ぶち抜いてやる)気持ちが引き締まりました。

 狙いが正解に流れ出したのは2日目でした。従来のセラミックタイル専用溶剤をベースに繰り返しテスティングを実施した結果、取り寄せたサンプルの1つがシリコーン樹脂系コーティングをすり抜けてセラミックタイルに到達したのです。

 ただし、滑り止めの効果としてはイマイチのレベルです。分量調整を試みて幾度かやってみたのですが本来の効果に至りません。また壁が立ちはだかりました。(何が駄目なんだろうか?)・・・今のセラミックタイル専用溶剤が駄目なんだろうか?

 実はこの後、セラミックタイル専用溶剤を作り変える事にしたのですが・・・小生が想像もしなかったビックリの″おまけ″が結果として付いてきたのです。小生が理想とする溶剤がまた偶然に出来上がるのです。・・・そこら辺の話は勿体をつけて次の記事にて・・・

 

 

つづく

2020年3月12日 (木)

シリコーン樹脂系コーティング済の床材も完璧に防滑出来ます。新溶剤完成してますよ。

何とかせんといかんシリコーン樹脂系コーティング・・・原因追及と対策 その1

 

 弊社なら内藤ならばと期待され白羽の矢を射られたのに・・・な~んにも出来ない・・・数日、白けた日々が続きました。こんな時の小生は考える事をやめてホームセンターやらショッピングモール等を散策するのが通例です。そこはまだ小生が知らない情報が山積された場所でもあります。ある日の事、イオンモールの1階展示ブースにトヨタの高級車が展示されていました。

 車なんて動けば良い程度でほとんど興味のない小生ではありますが、その見事に光り輝く真っ赤な車体に引き寄せられ暫く眺めておりました。車の価格とか性能とか一応目を通しますが『うぇー・・高!』でいつも終わる貧そな小生でありますが、その日は真っ赤な車体があまりにも美しいので見入ってしまったのです。『綺麗なもんやね。この色・この輝き、吹付塗装なんやろけど見事なもんや』・・・ん・・塗装・・・。

 一瞬閃きました。速攻で事務所に戻り、小生の化学知識不足を補填する役割担当で、今は亡き稲垣氏に小生のアイディアを説明。小生の閃きは彼にとってはいつもナンセンスな事らしく『また、阿保なことを』からスタートするのですが、今回は違いました。直ぐに動き始めたのです。・・・『いつも小生を小馬鹿にするおっさんが、な~んも言わんと従ったぜよ。今回はハズレかな?』・・・

 日々悩んでいる小生をみていたのでしょうかね。数日後、数社から小生が要請した材料サンプルだけでなく追加されたサンプルが稲垣氏の手配により到着しました。

 今まで小生が作ってきた溶剤は偶然から生まれた反応という発見でしたが今回は、突然も偶然も期待出来ない崖っぷちの状況です。自分的には少し居直ったんだと思います。当然自分に出来ない事もある。『困ったときの人頼み』。それでも実は次の発想につながる何かを探していたのです。偶然ですが、そこに目に飛び込んできたのがピカピカの真っ赤な車だったのです。

 ヒントは酸化・還元、接着・脱着、吸収・蒸散の中にありました。

 

つづく

 

2020年3月 7日 (土)

シリコーン樹脂系コーティング済のタイル・石材の防滑新溶剤の完成報告

研究開発の為しばらく現場から離れていましたが良いのが完成したので又少しだけ現場復帰する事にしました。   

 

 『シリコーン樹脂系コーティング済のタイル・石材専用の新溶剤が完成』

 8年ほど前、大阪の箕面市に(株)スリップアウトをを立ち上げてから暫く一線を退く事にしていました。理由は2つ。1つは、小生がいつまでも指揮棒を振っていたら、代理店以下滑り止めに関わっている皆がやりにくくなるのでは?と考えた事。もう1つは、小生に大きな悩みが生じた事です。小生の前にどうしても越えられない壁が出来たのです。シリコーン樹脂系コーティングと言う大きな壁が小生の思考を狂わせはじめたのです。中国産セラミックの市場と美観維持に執着さえ感じる商業施設等の今日を思えばいつかは到来するテーマではあり予測もしてはいましたが、皆目見当がつかなかったのです。・・・そしてまた何とかしたいウイルスが小生に憑りついて『隔離』するべきだと小生が判断したからでもあります。

 

 何とかせんといかんシリコーン樹脂ウイルスの発生源  その1

 平成24年に九州の大手ゼネコンより熊本県八代市に建築中のスーパーマーケット床の滑り止めを依頼された事がありました。仕事を頂戴するのは大変有難い事なんですが、熊本県のしかも初めて取引するゼネコンさんが何故弊社に問い合わせしてきたのか?疑問に思い建築中の現場所長に尋ねてみました。

 所長の話によると、敷設予定の磨きのセラミックタイルについて九州の滑り止め業者数社から施行見積りをもらい各々にデモ施工をさせたところ全滅、九州の業者が駄目なら関西でという訳でまた数社にタイルを送りデモ施工を頼んだが、1社も滑りを抑制することが出来なかったとの事でした。関西の業者から『アソコなら』と紹介してくれたのが弊社だったと言うのです。

 開発者としてのプライドがうずきましたね、その時。・・・数日後、ゼネコンより問題のタイルが送られてきました。見た目はいつもの磨きにしか見えません。実はこの頃、噂には聞いてはいましたシリコーン樹脂系コーティングの事。まだ出くわしたことがなかったのです。

 剥離さえすれば出来ると思っていました。通常の手順で作業を終え滑りの効果を確認するとツルツル・・・ツルツル・・・ツルツル・・・。全く効果がありません。冷や汗がでましたね。何回重ね塗りしても駄目でしたね。それならばと販社に適した剥離剤がないか物色し色々試してみたが剥離も出来ず、最後にもうひとあがき、タイルを痛めない程度のパットを探し剥離剤と共に同時に使ってみたが・・これも駄目でした。

 

つづく

  

 

 

 

2019年8月 2日 (金)

10年振りの再施工依頼ではあるが・・・

           常識的には絶対に請けない仕事なんでしょうが・・・その4

 

 6月に入り好天気の日、長年私の元で従事してきた連中3名と共に3回目の施工に入りました。前回施工は一部の居住者の無関心が施工を台無しにしてくれました。5月、施工実施を決定した時に、私が私自身に約束した事が本来なら必要のない3回目の施工に繋がったのです。私自身が10年前に四苦八苦し試行錯誤しながら仕上げたPマンションのコバルトブルーのタイルが好きな事。その時の仕事を評価し弊社を推してくれたT氏や居住者の方々の期待を裏切れない事。何があろうとウンチクを言わないと決めていた事の3つがそうです。

 

 今回は1日で全てを完工させる為に色々と準備しました。エポキシの剥離がいかに困難か1回目のブログで記しましたが今回はありません。シリカ系のコーティングがタイルに塗り込んであるだけですから何等問題はありません。類似業者においては大変な事でしょうが・・・。

 

 タイルを痛めないように剥離、滑り止め施工を実施。前回、何度も侵入され分厚く塗り込まれた部分は全員で削り取り、コーティングする為の下地を作り上げ午前中の作業は終了。全員で昼飯を食べに行こうかと思っていた矢先、な・な・なんとT氏の奥様が全員と立ち会ってくれていた理事長の分も含めた数の弁当とお茶を届けてくれたのです。20数年の間、こんなの記憶にありません。驚いたのはもちろんですが、嬉しかったですね。そして大変美味しくいただきました。3回目の施工料金はT氏の奥様から十分にいただきました。有難う御座いました。

 

 さて今回は、前回の件を繰り返さないようコーティング作業を6つに小分けにし、1つ塗り終えたら10分休憩(乾燥させ)し表面が乾いたのを確認できたら養生シートを被せていきました。10分間は全員で管理しているので誰も踏み入る事は出来ません。同じ事を6回繰り返し全面にコーティング処理を施す事が出来ました。コーティングは速乾性としているので養生シートを取り除く事もできたのですが、当日の夜あたりから雨の可能性があったので翌日回収する事にして作業終了としました。

 

 翌日、養生シートの回収とコーティングの仕上がり状況、そして滑り止めのチェックを兼ねて訪問しました。前回目立った薄い足跡も筋交も見当たらず、ほぼ均一にコバルトブルーが出来上がっていました。水を蒔いて滑りの確認。安全レベルで仕上がっています。理事長にも確認していただき、ようやく施工完了となりました。

 

 弊社は一昨年、関西国際空港の第3ターミナルの床面4000平米の滑り止めを依頼され、総勢延18名2晩で施工完了した実績があります。敷設されたタイルはシリコーン系コーティングされたセラミックタイルでした。類似業者には全く手の出せないタイルなのですが、弊社には世間にまだ公開していない施工溶剤技術が多々あります。シリコーン系コーティングを残留させたまま、光沢も99%維持し、滑りもしっかり安全レベルに仕上げました。・・・種明かしをします。・・・事前にメンテナンス業者さんに床面の洗浄をしてもらうようゼネコンに依頼していたのです。そして弊社はただ新技術の溶剤を塗布していっただけなのです。

 

 塗布していった溶剤が乾いてしまうと全て蒸散し、何も残留しないので殆んど水で洗い流す作業がないのです。ゼネコンと関空関係者に確認してもらいましたが、しっかり滑り止め効果ありって事で好評でした。他の滑り止め業者には信じられない世界かもしれませんね。

 

 話がちょっとそれてしまいましたが、弊社には4000平米の広い現場も2晩で仕上げる能力があります。今回のPマンションは80平米しかありません。たかだか80平米であっても床面に何が塗布されているかで、その仕事の内容はコストも含め大きく変化します。実はPマンションに訪問したのは最終日をいれると10回にもなります。エポキシの剥離が主な要因となりますが、限られた予算のなかで事を実施しようとすれば高価な消耗品を使い切る訳にもいかず、自らが身体を張ってやるしかないのです。・・・

 

 今回は私の思い入れのある現場でもあったので仕方ありません。損得抜きの仕事もたまにはいいんでないですか?

 

 

                おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10年振りの再施工依頼ではあるが・・・

         常識的には絶対に請けない仕事なんでしょうがねえ・・・その3

 

 施工2日目。幸いにもよい天気となりました。剥離と滑り止め施工を終えたタイルにあの見事なコバルトブルーの面影は全くありません。10年前の大騒動を思い出しながら今回の静かな2日目のスタートに感謝すら思えました。本日も居住者誘導の為、朝から理事長が立ち会ってくれました。理事長に感謝しつつ特殊コーティング作業の準備に入ります。出入り口3か所の一部を通行出来るようにし、2か所は閉鎖して居住者の立ち入りを禁止としました。・・・作業開始。タイルの1枚1枚に塗り込んでいきます。常にパブリックドメインを公表している弊社ですから簡単にメカニズムを説明しましょうか。タイルや石材等は、表面が擦り減って色あせても濡れ色を施せば本来の色を醸し出すのです。今回のテーマは濡れ色を施しコバルトブルー色を復活させ、そのままコバルトブルー色を維持させたまま乾燥させる事です。

 

 今回のテーマでもう1つ重要な事は、コーティング作業後1時間程度で歩行可能な状態に仕上げる事にあります。・・・10年前には問題なく完工したのですが・・・今回は施工中に柵の隙間をかいくぐり、又は柵のポールを押し上げて、施工に無関心な一部の居住者の侵入が相次ぎ、コーティングをやり直したり(重ね塗り)散々な現場となってしまいました。事前に居住者には協力要請をお願いし、理事長にもお手伝いいただき、我々も気を配って作業していたのですが、出入り口が3か所もあり、其々が目隠し状態となる事もあってやむを得ない部分もあるんですがねえ。中には理事長の前のポールを押し除けて現場に入ったりした人もいたなあ。

 

 四苦八苦しながら全床面のコーティングを終え30分乾燥させ表面状態を確認する事にしました。30分後処理後の確認。乾燥後の床面の数ケ所に薄い足跡が浮かび上がっています。何度も塗り重ねた床面にはいくつもの筋交が発生しています。・・・こりゃアカンは~。・・・残念ながらこれでは引き渡し出来ません。・・予算の問題や居住者の協力が得られなかった事とか、施工前より随分綺麗になり元の状態に近くなったとかはもうどうでもいいのです。誰もが納得する状態に仕上げる事が弊社の義務なのです。2日もの間、理事長も手伝ってくれました。弊社を推薦してくれたT氏も心配して立ち寄ってくれました。・・・もう1回やり直しましょう。・・・日を改め居住者対策も十分検討したうえで次回、コーティングの剥離を含め1日で誰もが納得出来る施工をやって見せましょう。

 

 

次回へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年7月25日 (木)

10年振りの再施工依頼ではありますが・・・

          常識的には絶対に請けない仕事なんでしょうがね・・・その2

 

 施工当日。本日はエポキシの剥離がメインとなるので総勢5名で臨みました。通常、コーティングやワックス等の剥離は一般的な剥離剤で溶解させ、ポリッシャーを回し、バキュームで吸い上げていけば簡単に取り除く事が出来ます。80平米程度であれば通常1~2名でしかも短時間で作業を終えるレベルです。 エポキシやアクリル系の剥離となるとそう簡単にはいきません。特殊剥離剤を塗布しても柔らかくなるだけで溶解しません。従ってポリッシャー、バキュームが使えないので全てを手作業で取り除いていかなければなりません。しかも剥離剤で一旦柔らかくなったエポキシは時間経過と共に徐々に硬くなっていきます。手早く処理しないと刺激性の強い特殊剥離剤を何度も塗布する事になるので必死です。

 

 全員下向きとなりケレンとスクレバーで手早く取り除いていきますが簡単にはいきません。柔らかくなったエポキシには若干粘りがあります。這いつくばって、剥くっては缶に入れ、剝くっては缶に入れ・・・本来ならば絶対にやらないであろう作業を全員黙々とこなしています。途中、皆の息が上がった所で短時間の休憩を数回とりながら1回目の全床面の剥離作業を終了。1回目?・・・実はエポキシの剥離を他社が嫌がる理由がここにあるのです。溶解しないから、はぎ取る作業をやるわけで、床面の僅かな凹凸部とタイル目地には必ずエポキシが残留します。しかも剥離作業中には残留しているか否か全くわからない。床面が乾いてはじめてあちこちの残留が目に付くのでやっかいなのです。

 

 1回目の剥離作業を終え休憩していると、居住者らしい年配の方が現場を歩行されました。記すべきかどうか思案しましたが記録でもあるので記します。・・・『なんや、目地に残っとるやないけ。契約してやらしとるんやからちゃんとやれ。』・・いやはや・・いきなり唾を吐かれてしまいました。

 

 実はエポキシやアクリル系の剥離の手法としてもっと簡単な方法があります。ダイヤモンドブラシをポリッシャーにセットし高速回転させればある意味、楽にエポキシを除去できたかもしれません。弊社も所有していますが、今回の現場でははじめから使用する予定はありませんでした。たとえ新品のダイヤモンドブラシであっても80平米もあれば1回で使い切ってしまうでしょうかね。・・・予算の半分近くもする様な消耗品はさすがに内藤と言えども今回の予算では使えませんでした。

 

 休憩後、2回目の剥離作業を開始。残留しているエポキシを目地を中心に削り取っていきます。ただ黙々と地味な作業を続け、滑り止め溶剤を塗布可能なレベルになった頃は午後4時半を経過していました。その間にT氏の奥様にお茶の差し入れを頂いたり、理事長には長時間、居住者の誘導をして頂いたりと大変お世話になりました。・・・予算が少なかろうが、何か言わんと気の済まないクレーマーにウンチク言われようが、10年前の弊社の施工を喜んで受け入れてくれた方々の期待を裏切る訳にはいきませんし、私自身がこのコバルトブルーの床材が好きで元のレベルに戻したいと考えているのですから、当然最善は尽くすべきです。

 

 滑り止め溶剤を塗布し、翌日の作業に備えチェックを終え、現場を後にしたのは午後6時を経過していました。本日の持ち合わせた体力は完璧に使い切りました。・・・ああ・疲れた・・・

 

 

 次回へ

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年6月10日 (月)

10年振りの再施工依頼ではあるが・・・

                常識的には絶対に請けない仕事なんでしょうがねえ・・・その1

 

 H社からの連絡をうけPマンションの惨状を知った訳ですが、思いは相当に複雑なものがありました。10年前に苦心して完成させた現場が最

近まで美観と安全を維持してくれた事への安堵感と達成感。にもかかわらず弊社の技術を評価せず他社に安易に滑り止めを依頼したH社への不

信感。前回施工した弊社の記録すら残っていないって事はそういう事であり、美観を備えた玄関口にエポキシを採用した件については不勉強と

言わざるをえません。弊社の評価を求めている訳ではありません。弊社の開発した手法を用いた同業他社は多く存在します。私は我々の手法・

工法をエポキシと同様に本件の土俵に上げて検討してほしかったというのが本音です。

 

 5月に入りH社からデモ施工の依頼をうけました。ある意味では、とんでもない依頼と言えます。エポキシを一部剥離し滑り止めを施し、そ

の後防滑を施し、次に防滑性能を維持させた状況でタイルをコバルトブルーに仕立て直すという作業をやってくれとの依頼ですからね。一旦こ

の作業を施すと今回の後始末を弊社がやらせてもらいますって言う意思表示にもなりかねませんからね。・・・

 

 H社の担当者との電話のやり取りの間、私は頭の中で自問自問いする始末。エポキシを80㎡剥離するだけでも大変な作業となる。今回に限

っては予算が少ないし、どこがいくらずつ負担するのか話し合いの最中らしいし、前回(10年前)の施工において学んだ事として、Pマンショ

ンにはカスタマーハラスメントを地でいくようなクレーマーが存する事。エポキシの剥離がなければ何等問題はないのだが・・・等々。

 

 結果的には覚悟を決めました。理由は10年前の弊社の施工を支持し喜んでくれた居住者の方が多く存在する事を理事長が話してくれた事。

中でも10年前に私が記したブログを示し、弊社に連絡をとるよう指示してくれたT氏の期待に応えなくてはいけないと言う気持ちが私の背中を

押したのでしょうか。

 

 デモ施工を実施。驚いたことに当日は現理事長と副理事長・次の理事長まで立ち会ってくれました。私一人で伺った事もあってか私が施工に

専念できるようにバケツを手に数回も水を汲んできてくれました。マンションの散水栓が不調で隣接している公園から汲んでくるしかないから

です。有難い事です。こういう人達の為にも邪念は捨てる事に・・・捨てましょう・

 

 剥離しては乾燥させ、防滑溶剤を塗布しては乾燥させ、コーティングしては乾燥させ、約1㎡のデモ施工終了。コバルトブルーも復活し滑り

止まった。所要時間約3時間。・・・デモ施工を終えて本番を想定。・・・施工日程を2日としたらちょいシンドイか・・。

 

帰宅後、施工を2日でこなす為の対策を検討。

① エポキシの剥離をエポキシ塗布したF社に頼めないかH社に協力を要請。

② 事前に居住者に対し施工への協力要請の徹底。(H社・理事長)

③ エポキシの剥離剤は刺激性が激しい為、作業者に対し安全対策の徹底。

④ 剥離後の回収物の管理。

⑤ 滑り止め施工溶剤の選定。

⑥ コーティング施工時の居住者の現場立ち入りの調整。

               ・・・・ 等。

 

 H社に要請したF社での剥離は”こんな予算では出来ない”と一蹴されたと連絡を受けF社の誠意のなさを痛感。結局F社のケツを拭かされるお人よしを演じる事になってしまいました。・・・そりゃー誰もやらんわなあ~。・・・内藤の心のささやき・・です。

 5月25日・26日施工実施へ

 

次回へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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