2009年11月11日 (水)

打てど響かず!!

         孤軍奮闘のB氏 その2

 B氏から渡されたデータ・資料を拝見しながら話を伺っていく中に、滑り止めの世界に飛び込んだ頃の私が蘇ってきました。・・〃転ばぬ先の杖〃・・B氏の思考の入口が私と同じように思えました。B氏は自宅マンションの出入り口通路で、雨が降ると子供たちがスケート遊びをしている様子を話してくれました。・・・『危なかしくって見てられないですよ』・・・

 話を伺っているうちに、笑顔ではありますがB氏の言葉に深刻なものを感じました。・・・A社の設計を始め役員に至るまで、B氏の〃危険予知の観点から、事故が起きる前に何とかしよう、安全対策を打とう〃と言う問いかけに誰一人として回答を示してこないのです。最悪なのは役員から、『お前何言うとんねん。事故が起きたらその時に対応したら良いじゃないか。』『建築総合保険で対応したらいいじゃん。』・・・何をつまらん事ばかり言っとるんや的に一蹴されたみたいです。

 内藤の独り言・・・・役員さん、もっと勉強してほしいなぁ。ハッキリ言って保険対応はできませんよ。保険会社に聞いてごらんなさい。絶対無理ですよ。担当役員がこの程度の思考しかないから、滑りの問題は改善されないんですよ。それでもって事故が発生したら、子会社である管理会社の管理責任として責任を押し付けるってやりかたは許せんなぁ。もし、桃太郎侍になれるなら、1つ、人の良い生血を啜り、2つ、不埒な悪行三昧、3つ、浮世の鬼を退治てくれよう桃太郎ってんで、格好よく刀でその役員、バサッとたたっ切ってやるんですがね。・・・(冗談)

 B氏の自宅マンションも、B氏が所属するA社の分譲マンションなので、〃早く何とかしなくては〃って気持ちに拍車が懸かるのは納得できます。私も十数年、同じ思いで活動してきたんですからね。そこで私は、3年前にテレビで報道された、滑り転倒事故訴訟のDVDをB氏に渡しました。DVDにはスリップ事故現場で子供達が、B氏のマンションと同じようにスケート遊びをしている映像があります。裁判は和解となりましたが、その結果、当事者であるU社は多額の和解金と和解条件の1つである〃床を滑りにくくする〃安全対策の為、以降毎年数万平米の滑り止め工事を余儀なくされています。

 〃打てど響かず〃・・・A社のみならず、業界を問わず、様々なところでB氏と共通した悩みをお持ちの方は大勢おられると思います。実は昔の私もその中の一人だったのです。会社組織が大きい程、打つ太鼓の数は多くなり、その数以上に悩み、無念、悔しさが波状となってが自分に跳ね返ってくるものです。B氏がどこまで頑張れるか期待したい。

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2009年11月 8日 (日)

安全安心の実現に孤軍奮闘する大手ゼネコンの戦友??

     打てど響かず・・・孤軍奮闘のB氏 その1

 先日、某大手ゼネコンA社の商事部門で商品開発・問題提起を担当されているB氏から一通のメールが入っていました。内容は・・・A社が現在設計仕様にしている磨きのセラミックタイル〃雨の日に老人・子供が滑り転倒を起こすから採用しないようにせよ〃と進言しているがやめようとしない。どうか日本における滑り転倒事故訴訟の実態を詳細に教えて下さい。滑る床を滑らないようにする会社にお願いするのは本末転倒かもしれないが、どうかご理解くださり・・・・・・と言うものです。

 この会社は関西だけでも年間約4,000戸のマンションを建設しています。既に30,000戸以上の床に磨きのセラミックタイルを敷設しているとの事です。・・・確かに磨きのセラミックタイルはB氏が指摘されるように濡れると滑ります。B氏にすれば、未然に滑り転倒事故を防ぎたいのに、何故玄関に、このような滑りやすいタイルを敷設するのか理解に苦しむのです。

 コンプライアンスの観点においてもB氏の思考は決して間違っていません。・・・が、そこがまた難しい部分でもあります。建物には多種多様な思惑が介在します。デザイン・美観・耐久性・機能性・安全性・その他絡む法律も多すぎて私如きにはそのコンセプトの何たるかまでは踏み込めませんが、セラミックタイルをA社が設計仕様として採用したのにも、其れなりの事由があった筈です。私の思惑で軽はずみなアドバイスをするには少々、心苦しい部分はありましたが、私と直接話がしたいと希望されたので翌日、A社に出向くことにしました。

 B氏の出迎えをうけ、午後2時頃A社に到着。手土産に、A社が設計仕様とし採用しているセラミックタイルに、私が開発した専用の溶液で滑り止めを施し一枚持参しました。色合い・光沢ともに殆ど変化していないのでB氏は・・・ん・ん・・・??。見た目だけでは分からないので、取りあえずタイル表面に水をスプレーし、指でゴシゴシ擦っていただきました。・・・『ん・・滑りにくいね』・・・アドバイスをする前に、対策があるって事を示した事でB氏との会話を何かしら和やかな雰囲気の中でスタートする事が出来ました。

 さて話は本題へと入っていきます。まずB氏がA社に対し、どの様に問題提起をしてきたのか、その為に準備してきたデータ・資料を拝見しながら話を伺いました。・・・

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2009年10月30日 (金)

裁判所も悩んで当然!!その3

  どちらが悪い?・・私は裁判官ではない!!

 撮影が始まりカメラが私を追っかけます。あんまりいい気がしない中、被害者を連れ持って検証に入りました。潜在意識をリセットし、まずは床の検証。床に水を撒き普通に歩いてみます。別に違和感はありません。次に急ぎ足・そしてゆっくり走ってみました。危険を感じる程に滑りを感じました。急ぐ・走るの動作は歩幅が大きくなる関係で、床に着地する踵(かかと)角も当然大きくなります。そこへもって床への着地面積が小さくなる事、そして必然的に踏み込む力(ダイン)も大きくなり、比例的に伴う体重移動の力も大きくなってしまいます。・・・アぁよー滑るなぁ・・・私の呟きを聞いてキャスターと被害者は大喜びしています。・・・が、次の過程で被害者は少し不安な顔を見せる事になります。

 床が危険レベルである事は確認できました。だからと言ってこれでハイ終わりって訳にはいきません。この経緯を裁判所に提出するんですから、それこそ滑りの専門家としての私の所見も重要となる筈です。事故って必ず相対する起因・要因があります。床が滑るから滑った?だけで訴訟となれば、日本国中訴訟の乱れ打ちとなってしまいます。この被害者は大腿部の複雑骨折という大怪我をし、数か月入院及び治療を必要としました。紛れもない事実ですし、対する施設側の対応に憤慨してるのも当然と言えば当然な事であります。・・・ですが施設側の言い分にも道理はあるのです。

 施設内の通路の自転車等は、降りて押して移動するよう掲示板もあれば指導もしていたと言う事実があります。にも関わらず雨の日に自転車で買い物した帰りに、自転車に乗った状態でスリップ転倒した訳です。ハッキリ言って危険運転をしていたんですよね。・・・実は、私の誘導的な質問に被害者が話した内容が自転車の危険運転としか私には映らなかったんです。・・・『自転車の前の籠に買い物を一杯入れ、傘をさして帰ってきた』・・・危険な床に不安定な自転車、そして不安定な運転となれば、滑ったのはある意味当然なんですよ。・・・

 私のこの発言に被害者のご主人が憤慨しました。・・・でもね、滑りの専門家としての見解ですから正直に私の考えを話しただけですよ。だから検証の始めに収録の編集(手を加えるな)に条件をつけたんです。私はどちらの味方でも敵でもありません。・・・しかしこれで裁判も一気に進展する筈です。少しは滑りというものがどういう事なのか分かってもらえたと思いますから。・・・判定の落とし所と言いますか、施設には、滑る床には其れなりの安全対策を約束させる事、被害者には落ち度もあるが、滑って当然の床で転倒し大怪我したんだから、其れなりに話し合いを持たれたらいかがですかって処で私の検証は終了となりました。

 数ヶ月後、施設側と被害者が和解したとの情報が入りました。施設側は全国の施設に滑り対策を実施する事を約束し、被害者に数百万の和解金を支払った様です。それから例の某大学の先生ですが、予想通り鑑定結果を〃非常に危険〃と修正したみたいです。

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2009年10月29日 (木)

裁判所も悩んで当然?その2

       転倒事故現場で再検証!!

 私が現場検証に出向くって事で、当日は被害者とその家族、弁護士、そしてテレビ局の撮影班が勢揃いしました。

 〃正義はないのか〃の殺し文句を受けての出動となった訳ですが、いまだに胸中は複雑でした。滑り転倒トラブルの場合、その要因や背景は複数絡むので、滑って大怪我をしたから、その人が被害者で、その施設管理者が加害者って単純に判断は出来ないのです。・・そこでまず転倒し大怪我を負ったご本人から当時の事情を聞くことから始めました。

 ご本人の話。・・・『当日は雨が降っていた。』・・『自転車で買い物した帰りの出来事。』・・『駐輪場に止めようと通路を右折したら滑った。』・・・『施設管理者に文句を言ったら、施設内通路の自転車走行は禁止している。押して歩かないからでしょう・・と一蹴された。』・・・ナルホド。

 それで納得いかない被害者は、訴訟も視野に入れ、その他の施設居住者に向けアンケートをとりました。・・すると・・過去、同じ通路で歩行中に滑って怪我(骨折を含む)した人が数名いる事、日頃からこの通路が滑るので困っていると言う内容の回答が全体の70%を占めている事が判明しました。・・・ナルホド。・・・そこで損害賠償と改善を求める為に訴訟をしたんですね。・・・ところが思ったようにいかないのが裁判。・・・いい加減な鑑定が裁判を長期戦へと導いてしまうんですナ。・・・ヽ( )`ε´( )ノ

 裁判所は訴訟事項確認の為、現場検証に例の某大学の先生を専門家として派遣し、滑りの鑑定をさせました。もちろん例のCSRの開発者ですよ。その鑑定結果は・・・〃やや危険またはどちらとも言えない〃・・・と、なったみたいです。・・何とも訳の分らん鑑定に、さぞや裁判所も困った事でしょうね。この鑑定をもって裁判審議をする??3年以上も裁定不能状況になってしまったのもある意味納得できます。・・・で、私は理解しました。〃某先生は、摩擦と滑りが別物である事を承知しているナ。〃・・・だから自分の名誉を守る為、裁判がどちらに傾いてもホコ先が自分に向かない様な鑑定書にしたんでしょうね。・・・ホンマいい加減ですがナ。

 裁判は何故か施設側が優位な流れとなり、慌てたのが報道番組として追っかけ取材していたテレビ局。そして白羽の矢としてドラフト指名を受けたのが私であった訳です。

 さて被害者ご本人とのヒヤリングを終えて、いよいよ収録の開始です。そこで私は、テレビ局と被害者に1つだけ約束してもらいました。それは、これから私が思うまま動き、喋りまくる全てを収録したら編集(手を加えずに)せず、弁護士を通じ裁判所に提出する事と、裁判所に提出したDVDと同じものを某大学の先生に送る事です。おそらく1か月内外に、鑑定結果の変更があるでしょう。何故かって?・・・上記に書いてますよね。それ故です。

 

以下次回にて

 

 

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2009年10月23日 (金)

裁判所も悩んで当然?その1

     3年以上も続いた裁判でしたが・・・

 3年前の話です。某テレビ局から私を指名の電話が入ってきました。・・・オレ何も悪い事してないけどなぁ・・・なんて思いつつ電話に出ると、電話口から『助けてほしんですが』と、いきなりSOSを発信されました。

 『実は私、某テレビの報道番組のキャスターをしてまして今、滑り転倒事故裁判を追っかけています。被害者側の立場で報道番組を続けているんですが、現状裁判の流れが被害者不利に傾いています。その大きな理由が、裁判所が呼んだ滑りの専門家による、現場の床の滑りの鑑定にあると考えられるんです。何とかその専門家に対抗できる人がいないか探していたら、ある人から内藤さんをご紹介頂いたもので・・・』

 翌日、そのキャスターが私の事務所に訪れました。そして滑り転倒事故の一部始終から、3年以上も続いている裁判の流れに至るまでを詳細に説明してくれました。・・・要は私に事故現場に行って再鑑定をしてもらう事と、その結果を踏まえ、弁護士と会って私の見解を述べてほしいと言う事です。

 お安いご用?と言いたいところですが、実は困ってしまいました。実は被害者が訴訟している相手と云うのは数年来、滑り止めの営業を重ねている先なんです。ヘタな行動は弊社のロスに繋がります。大変なテーマが飛び込んできたもんだと考え込んでしまいましたよ。・・・ホント・・・

 事情を話して当然の如くお断りしたら、このキャスター殺し文句を言うんです。・・・『あなたには正義はないんですか。』・・・ホンマに嫌な奴やなぁ

 ビジネスの世界は、利益に繋がる事が正義だ!!と・・・喉元まで出て来たんですが・・・言えませんでした。・・・人助けが金儲けに繋がらない事を経験上、誰よりも人一倍承知している私?なんですが〃正義がないのか〃の一言で、・・・ヽ( )`ε´( )ノ『判ったやりましょう』(u_u。)・・・てな訳で被害者の為、微力を尽くす事になってしまいました。

 うまくやられたなって感はありますが、・・・次回から具体的な展開の流れを書いていこうと思います。

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2009年10月22日 (木)

JIS規格CSRが招く確信犯的弊害!!

  まだまだ理解されない摩擦と滑りの違い!!その2

 大手タイルメーカーを始め、殆どのタイル業者のカタログに滑り抵抗値CSR○○○と明記されていますが、・・・これがトンチンカン?である事、コンプライアンス違反である事を皆さんに知って欲しいのです。・・・いつからCSRが滑り抵抗値になったんでしょうか。?・・・いつから磁器タイルやセラミックタイルのJIS規格になったんでしょうかね。?・・・これはまさにコンプライアンスに反している表現です。・・・C,S,R(coefficient of slip resistannse)翻訳すると滑り抵抗係数とも言えますが、・・・東工大方式がCSRを係数値とした背景に確信犯的な何かを感じてなりません。ある意味で勘違いし易いものであり、トラブルが発生したら、あくまでCSRは静摩擦係数値であり、滑り抵抗値ではないと考案者は言って逃げます。事実ですよ。

 何度も記していますが、CSRは静摩擦の係数値であり、JIS規格とされているのは、あくまで高分子床材(化学系床材)のみです。各タイルメーカーの確信犯的大嘘に何故?関係業者(国交省・ゼネコンを含む)の皆さんが確信的に口裏を合わせてしまうのか?原因の1つが上記にあると思います。皆さんは自信をもって勘違いをされているか、目安欲しさに分かっていながら使っているか・・・でしょう。さすがに滑りの測定検査機関である財団法人全国タイル検査・技術協会においては、滑り測定の試験報告書の記載方法を変更してます。例えば以前、滑り抵抗性試験としてたのが、耐滑り性試験に変わり、注1・注2の項目を設け、検査結果が防滑性を保証するものでないと検査依頼者の勝手な勘違いを防止していますよ。

 裁判(スリップ転倒し、大腿部複雑骨折し、訴訟)となった事例を次回に紹介したいと思っています。CSRの考案者が絡んでいますので、お楽しみに!

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2009年10月20日 (火)

CSRは工業規格・・・ん・・・???

 まだまだ理解されない摩擦と滑りの違い!!その1

 先日久々に、大手ゼネコンA社の設計の方から、滑り止めの問診をうけました。滑りが抑制される原理理論に始まり、溶剤成分、安全性、持続性、社会性、公共性等々、結構細部に亘り質問されました。大手ゼネコンA社と云っても、設計や工事関係者だけでも数千名いらっしゃいますので、まだ弊社の滑り止め工法を知らない方も多いのです。

 バリアフリー法、PL法、ユニバーサルデザイン、コンプライアンス関連法案改正など、安全・安心に関わる法環境は年々厳しさを増しています。・・・が・・・スタンスは整備されても、まだまだ絵に描いた○○の感は拭えません。バリアフリー法は確か平成6年、PL法は平成7年の施行だったと思います。確かに介護を要する関係者の個人宅、施設においては、其れなりに配慮されてきたと思いますが、まだ万分の1に過ぎません。世界のトップレベルに位置する、我が国は高齢者大国。私自身も現在、高齢化社会人の新人の1人であり、要介護予備軍の1人でもあります。(また余計な事を書いてスミマセン)・・・上記に記した其々の法律の共通点は、衣・食・住について、全ての人が、安全に、安心して生活できる環境をつくる事にあると思慮しますが・・・・A社の設計の方と話をしている間、私の頭の中は溜息の連続。・・・国が示し求め、法律化した事は実践していても、大枠の中での事、・・・〃もっと中に食い込んで来てほしいなぁ・・・〃と14年間思い続けている私ですからね。

 そこへCSRの話が必然の如く出てくるわけです。どこのゼネコンにも同じ事が言えます。・・・『JIS規格であるCSRの基準をクリアーするのか否かによっては、この工法は使えない』・・・〃ま~だこんなレベルかぁ〃・・・つくづく呆れてしまいます。CSRについては、国交省を始め、地自体、多くのゼネコン、床材メーカー等に、過去十数年何度も何度も説明を求められては話をし、資料も提供してきました。・・残念ながら私如き〃小者〃の1人や2人がいくら註釈を並べても、〃参考にする〃に留まってしまうんですね。・・CSRは、あくまでも摩擦の世界の話です。滑りは五感・五官の世界?に関係してくるもので、官能的な部分に影響を受けます。しかも媒体(履物、砂利、油脂系汚れ、水等)によって大きく変化するんですよね。それに加え、人の感覚的・官能的な部分は当然ながら個人差がありますし年齢、行動動作も関係してきます。・・・正しく言えば、滑る滑らんのジャッジを下すのは、歩行し得る人であって、CSRの基準ではないと言うことです。

 CSRは過去何度も書いていますが、高分子床材(化学床材、例えば樹脂系床材)の静摩擦係数値です。JIS規格となっているのは、あくまでも高分子床材が対象です磁器タイルや石材には適合しないのです。それなのに何故、タイル業界・ゼネコンを始め皆が皆、CSRを前提とするのか、我々滑り止め業者に立ちはだかる大きな壁・・・そこらの話は過去の事例を踏まえながら次回書いてみたいと思います。

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2009年10月 8日 (木)

世の中知らん事ばっかり・・・

           小動物の正体判明

 前回掲載しました小動物が何者か判明しました。ネズミ科でヌートリアという動物です。アメリカ大陸原産で、戦前に毛皮用として持ち込まれたらしいのです。戦後、毛皮需要の落ち込みとともに野外に放たれ、西日本の各地に定着したみたいです。現在は、特定外来生物に指定され大阪府による駆除も始まったらしい。小生は全く知らなくて、沢山の方に尋ねました。・・・でもね、殆どの方は知らなかったですよ。教えてくれたのは、東京のよみうりランドの山田さんです。有難う御座いました。ヌートリアってとても可愛いんですよ。駆除対象動物だなんて・・・可愛いそうな気もしますが、農家の被害、生態系の維持存続を考えると仕方ないのでしょう。

 銀行を辞めたのが平成3年。まだ当時は、世間の事は大概熟知していると慢心していた時代でもあります。足元のたった1枚のタイルに魅せられ、足元(基本を形成している隠れた部分)を殆ど知らない自分に気がつき、今日までの自分の知識は、自身の為の知識であり、現場(世間)には何の役にもたってない事を悟らされました。

 〃それじゃぁイッチョやってみるか〃ってんで覚悟を決め、土木業の基礎工事の現場(土方)から再スタート。2年間、汗と泥にまみれて作業員をやってみました。本音で言いますが、これまでの人生で最も楽しかったですよ。そして共に働く多くの人から学ぶ事の多かった事。今の私の思考の基本(スタンス)はここから生まれたのかも知れません。・・・あれから18年。・・・戦前から近辺で生き抜いて来たであろうヌートリアを見て、何やコレって、ビックリ驚いてしまう自分がいます。・・・ホンマに世間は、まだまだ知らん事ばっかりや。

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2009年10月 5日 (月)

滑ってしまった??

        あれは一体・・何???

 毎週土曜日の夜は、運動と趣味を兼ね、西宮のテトラの上で夜釣りを楽しんでいます。先週も魚に殆ど遭遇することもなく、魚との出会いを求め、テトラを右に左に動き回っていました。23時をまわった頃、テトラの際に何かが泳いでいるのに気がつきました。ボラの大きい奴が泳いでいるのかと思い、追い払おうとライトを点けたら・・・ボラではなくナンや訳分からんのが泳いでいます。真っ暗なので、ヘッドライトだけではナンなのか正体を掴めません。その未確認遊泳物体が、何度も何度も私の目の前を行ったり来たりするもんですから、タモで・・〃エイッ〃・・捕獲成功。・・獲物はタモの中でドタバタしております。改めてヘッドライトを照らして見て・・・ナンやこいつ????ラッコ?ねずみ?いたち?カワウソ?・・・体長30cm程度にねずみの尻尾みたいなんがついています。小動物と分かったのでタモから出してあげましたが、テトラ1っこ分だけ移動しただけで逃げようとしません。逃げるどころか移ったテトラの上で、ヘッドライトをつけた私をジッと見ています。約1分間のお見合いを済ますと、短い小さな手で毛繕いをはじめました。〃りすの仕草にそっくり〃なんて思いながらその光景に見入っていました。

 一瞬釣りを忘れてしまいましたよ。・・・電気うきが水面にもぐったんでオッと我に返り、釣竿を取ろうとした瞬間、ツルッ・・・危うく私が泳ぐハメになるところでした。危ない危ない。・・・この光景をジーと見ていたこの小動物・・・一体何者か?・・・

 コヤツ・・5分くらいして海に戻り、頭だけ出して、音も無くすーっと又テトラのヘリを泳いでいきました。・・・今まで見たことも無い動物です。一体なんなんや???・・・お心当たりの方教えて下さい。ヤツが何者なのか・・・川ならまだしも、海、しかも夜の海・・だもんなぁ

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2009年9月30日 (水)

もっと営業しなさい・・・嬉しいお叱り!!

     やっと・・実ったのかナ  その2

 A社の浴場施設に、弊社の関係者がたびたび訪れる理由は、そのメンテナンスのすばらしさにあります。昨年の秋頃に施設の清掃責任者S氏と話をしてきた弊社の稲垣が感心していました。稲垣曰く、・・・・『彼は、汚れの落とし方を良く知っています。』・・・・

 浴場施設の床は、利用者数、施設の使う水の水質等により、日常的に変化していきます。指示されたメンテナンスの方法だけでは対応出来ない場合もあります。S氏は、床とその関係を実に良く承知しており、日常清掃の際、清掃担当者にアルカリ洗剤のPHレベルの調整(希釈倍数)を指示し、それでも残留し蓄積する体脂肪は、定期的に弊社の滑り止め洗剤を、その都度、適量に希釈使用し、床内から油脂を掻き出している。・・・ここまで徹底し清掃管理できるのは、S氏のすばらしい管理能力の他ありません。・・・なるほど稲垣が感心するのは最もだと思います。

 事実、私が今年入浴した時も、滑る感覚は何処の箇所にもありませんでした。私が嬉しいのは、弊社の商品で安全を維持してくれている事ではありません。S氏がメンテナンス本来の意味を理解し、直面する現場で探究心を持ち、試行錯誤し、どうしたらもっと良くなるのか、研鑽を重ねてくれた結果が、〃滑る所が無い〃と、滑り止めを業としている連中に評価された事です。

 大手のスーパー銭湯をはじめ今日まで、数え切れない程、浴場施設の滑り止めをやってきました。2~3年毎に滑り止めの再施工を依頼をしてくる施設もあります。もちろん仕事を頂く訳ですから、有難い事なんですが、正直憂いもあります。メンテナンスマニュアルも提出し、説明も十分にしています。・・・それでも守れない・・・溶剤を使った滑り止めって、大した事ないんじゃないの。・・・正直言われる事もあります。・・・いえいえ、そんな事はありませんよ。5年経っても、未だに床はピカピカ、滑りませんよ。・・・なんて言う施設も少ないながら間違いなく存在していますし、大阪の今里に位置する昔懐かしい風情を維持する〃松の湯〃さんは、確か平成11年に施工したと思いますが、ご主人がしっかり守ってくれていて、まだ?滑りません。松の湯さんは、2年前から滑り止め洗剤を使ってくれていますが、ご主人曰く、『ますます滑らんようになった。』・・・施工後、もう10年も経っている浴場も、メンテナンスを理解さえすれば、安全をしっかりキープ出来るって事です。

 A社や、松の湯さんは、決して特別な事をしている訳ではありません。維持できる事を維持していく為の思考力を発揮されているだけです。・・・与えられ指示された事だけを時間内に終わらせるメンテナンス作業者さん(最近のメンテナンス業者の主流)には、この思考力と言う部分が閉ざされているように思えてなりません。思考なき現場に発展はあり得ません。従って、守れないのです。

 さて、A社の施設管理責任者との話に戻りますが、4年間様子を見てきた背景には、私的に類似業者の影もちらつきます。ここ数年、関西主流であった類似の滑り止めメーカーなるものが、いまや関東主流となっているからです。おそらく大手であるA社には、その多くが類似商品を持ち込んでいる事でしょう。関東圏に拠点の少ない弊社の弱点は営業力といえます。今回のテーマで幸いだった事は、費用対効果もさることながら、A社に、メンテナンスに知見の深い管理責任者と現場担当者がいてくれた事、そして本気で安全確保に取り組んでくれた事です。弊社にとっては何よりも有難い方々です。

 電話での最後の一言。セーフティさん御社は他とはレベルが違うのだから、もっとウチ(A社)に顔だして、もっと色々提案してよ。

 技術優先の弱小会社に嬉しいお叱り、誠に恐縮であり、有難く頂戴致します。・・・・任せてください。

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