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2008年10月

2008年10月30日 (木)

履物と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

      履物と滑りの関係!!その3 スニーカー(運動靴)

 履物メーカー側も滑り対策には苦慮していると聞き及びます。神戸のメーカー下請け業者に伺うと、靴底の素材の選択から形状に至るまでメーカー担当者と細かい打ち合わせを重ねていると言う事でした。たまたま私が、伺った時もメーカー担当者と形状について話し合いの最中だった様です。  私が下請け業者さんに時折伺っていたのは、滑りのファクター(要因)に履物が大きく関与するからなんです。特にスニーカー(運動靴)について、靴底の形態の推移を知りたいと考えていました。年々朝夕、ジョギングとウォーキングに勤しむ人たちが増えています。中でも目を引くのが高齢者と思われる?方の数が多い事、そして履かれているスニーカーの靴底を観察すると、その大半がウレタン系ゴム仕様なんですね。ウレタン系ゴムは比較的硬く、磨耗しにくいし、靴の中のクッションは歩行の負担を軽減してくれます。最近のスニーカーは本当によく出来ていると私は思っています。靴も売れてナンボの世界。靴売り場に並んでいるスニーカーはカラフルで、その種類の多い事。買いに行くと目移りし、つい時間を忘れてしまうくらいです。昔私がよく履いていた、世界長の地球印とか東洋ゴムの駒印、月星印なんてのは何処に消えたのでしょうか・・・・。時代の流れなんですね。その時代の流れに重なるように滑りの問題が社会現象としてクローズアップされているのです。靴底も素材、形状として何がベストなのか特定できません。天候、歩行する床の素材、形状に加え人の動作(急ぐ、走る等)も滑りのファクターとして大きな影響があります。履物メーカーとタイルメーカーの共通したテーマが〃滑り対策〃ではないかと思います。タイルメーカーがCSRをクリアーし、安全と銘打って敷設したタイルの上を、雨天の日にウレタン系ゴム底のスニーカーを履いた子供が滑って遊んでいる光景を見るのは決して珍しくありません。ゴム底が不定形のもの程よく滑るみたい?です。そこらの話は次回で・・・・。

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2008年10月29日 (水)

履物と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

          履物と滑りの関係!!その2

 半世紀を経て、道路事情は大きく変わりました。殆どの道は舗装されているのが当たり前で、並行し町並みも一変しました。土間がタイルに変わり、大規模な集客施設の床に至っては、明るい磨きの床材が普通に使われています。履物も限りなく増えました。生ゴム系の靴底がウレタン系ゴム底に変わって行き、10センチ以上もあるハイヒールを平然と履きこなす女性達。〃滑ったお前が悪い〃という教えは、今の時代〃滑らせたアナタが悪い〃に変わり、事故という考え方に発展し、法律の規制に委ねる時代になってしまいました。その中にあって、まださほど変化していないものがあります。我々世代の滑りに対する思考です。一部の人を除けば、もう下駄を履いている人は殆どいません。時代が変わったんです。履物も変わったんですよ。自分の身を守る為に考え方を変えましょう。わが国は、あと7年もしたら4人に1人が65歳以上になります。60歳以上の予備軍を入れると3人に1人の割合に近くなるんです。世界のトップに並ぶ少子高齢者の国となるんですよ。滑りの問題は高齢者になればなるほど重傷を負う危険度は高くなります。自分を過信せず、安全に歩く事を心がけてほしいと思います。・・・・・てな流れの中で履物と滑りの関係に入っていきます。

 

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2008年10月27日 (月)

履物と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

           履物と滑りの関係!!その1

 私がまだ幼少であった頃(昭和30年~35年)で一番記憶に残っている履物と言えば下駄です。当時の田舎の道路事情は、舗装されている箇所と言えば国道を除くと現在の5パーセント程度だった様な記憶があります。下駄はその点大変に都合の良い履物だったのです。雨が降った後の道はぬかるみ、あっちこっちに水溜りが出来ました。童謡の〃♪雨雨ふれふれ母さんが・・・・・ぴっちぴっちちゃぽちやぽランランラン♪??〃なんてのがピッタシの風景がそこにありました。ぬかるみの上は下駄でそ~と歩きました。汚泥が下駄の上にあがってこないように、そして滑らないようにする為です。〃こう歩くんですよ〃と誰かに教わった訳ではありません。きっと誰かが歩くのを見て覚えたんでしょうね。雨用に、母親は高下駄を幾つか持っていましたよ。歩くのに工夫が必要な時代です。それでもよく滑りましたね。当然、服は汚泥にまみれますから家に帰ったら母ちゃんに怒られたもんです。バカタレなんばしとるとかもっと気をつけて歩かんか!!この時代どこの家でも同じ傾向の考え方で、滑った方が100パーセント悪いと教育されてきたんです。今でも我々世代の人達はこの〃教え〃を間違いなく引きずっていると思っています。

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2008年10月24日 (金)

摩擦と滑りの関係・・・・摩擦と滑りは別物??? その2

   摩擦係数(CSR0.46以上)はクリアーしてるのに滑る???

 設計、ゼネコンからの滑りに関するSOSで最も多いのが、〃CSRをクリアーしているのに滑って困る〃と言った内容のものです。先日も大手のT社の現場責任者からの依頼で、滑りの診断とデモストレーションを兼ねて施設現場へ行ってきました。現場のタイルは数ヶ月前に敷設されたものでCSRの安全値をクリアーしています。T社も当然ながら滑りに対し安全な床材をエントリーしたと言う事でした。・・・で、何故滑るのでしょうか?今回のテーマの床材は、全く磨耗してませんし、メンテナンスも行き届いていて、これと言った汚れは見当たりません。12分の1の勾配の箇所が2箇所僅かにあるだけで、タイルの敷設に関しては何ら問題はありません。前回のテーマで少しだけ触れましたが、摩擦力と滑り止め(滑り)の関連性は、数百年来、答えの出せないテーマなんですね。出せない答えを確信犯的に且つ強引にモデル化(標準化)し、JIS規格にした事で今回のような混乱が至る所でで発生している訳です。こんな書き方をすると、CSRを否定しているようになりますので正確にJIS規格の内容の一部を記します。本来、CSRの静摩擦系数値は高分子床材(化学床材)に適用するものです。それを意図的に無機系床材に使用する、いや、させるからこのような問題が起こるんです。開発者は無機系床材には使ってほしくないと言いながら自らが使って鑑定なんてやってますし、タイルメーカー、商社に至っては目安ほしさに堂々とパンフレット等に明記し、安易に安全レベルのタイルとして販売してます。確信犯的にと言う表現手法を用いるのは適切でないかもしれません。しかしながら、今回の様なテーマがあまりにも多い事、そして実際に転倒事故が多発している現実がある限り、私は関係する各位にもっと真剣に滑りと言うテーマに取り組んでほしいと思うのです。

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2008年10月22日 (水)

摩擦と滑りの関係・・・・摩擦と滑りは別物???

             摩擦で滑りは止まる???

 一般的な滑り止めを考察してみると、その殆どが摩擦に行き着き、基本的には摩擦力が滑りを止めると考えられる。内藤的な視点で歩行摩擦を表現すると、〃歩行する人と固定された床との間に働く現象で、裸足又は履物底の硬軟及びその形状と、床の表面状態と吸着分子層及び磨耗により、常に変化するもの〃となります。今回は書き出しからチョイ硬い話になってしまいましたが簡単に言うと、とりあえず摩擦力で滑りは止められるが、床の磨耗、汚れの付着、そして履物底等、其々が変化すると滑り出すと言う事です。摩擦と言うのは、上記したように経年すると、多くの要因により変化します。従って、磨耗の特性とか摩擦係数の標準化っていうのは、言うまでも無く非常に難しい事なんです。現在JIS規格とされるCSRについて、かなり確信犯的でかつ強引な規格であると思慮するのは私だけでしょうか?摩擦力に関する研究は、古くはレオナルド・ダ・ヴィンチに始まる〃摩擦力は垂直荷重に比例する。〃という発見から数百年を経て現代に至り、その理論は殆ど確立されていると考えます。残念ながら私の知る限り、経年し、多様に変化した床と摩擦の関連を正確に示す研究資料はありません。こと滑りとの関連となると、更に困難なものになりますから言わずと知れた事かも。CSRをはじめ静摩擦、動摩擦などの話は後日、多少嫌味な解説が入るかもしれませんが記したいと思っています。

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2008年10月20日 (月)

表面張力では滑りは止まらない・・・・その2

表面張力では滑りは止まらない!!

 さて、今回のテーマは、水の吸盤力という怪しい表現について記してみたいと思います。水と言えば飲用をはじめ生活に欠かせないものです。また、人の知恵を得る事により、多種多様にその用途は幅広いものとなりますが水そのものに吸盤性はありません。水の力を借りて吸盤性を発揮させるには、それなりのメカニズムがあります。そのメカニズムに基づいた理論があってはじめて吸盤力という表現が可能になると私は考えます。一般的に業者の皆さんが表現されている7マイクロの穴というのは、元々はノンスリップマスターの開発者の表現手法なんですよ。穴という表現をした事で表面張力で吸盤をつくると言った曖昧な理論が成立してしまったんですね。コップの無数の絵が出てきて足が登場し、乗ったらピタッと止まるなんて事もありえませんよ。吸盤を発揮させる簡単なメカニズムを記します。無機系床材は、何回も書いています様に粒子の結合で形成されています。その為に床材(自然石やタイル)には、あらゆるところに隙間(毛細管)があります。吸盤性を発揮させる為には、まずその隙間にある程度、水そのものを滞留させ更に移動させる必要があります。更に隙間に滞留した水をより速く効率的に移動させるには、隙間の入り口を広げる事と、人の歩行という2つのファクター(要因)が大きく関係します。そのファクターの1つとしての役割を務めるのが適量配合された施工溶剤なんです。床の表面の隙間に施工溶剤を滲み込ませ反応させて水の入り口を広げます。その結果、必然的に吸水性も大きくなります。人の歩行は、滞留した水を床の中に押し込む役割を担う事になります。歩行するたびに床の内部では、強制的に毛細管現象が発生している事になります。詳細に記すと長くなるので、このへんで留め擱きますが、このようなメカニズムがあってはじめて吸盤作用というのは発生するんですよ。・・・エッ電子顕微鏡の写真には飛び飛びの穴が写っているじゃないかって。・・・確かにその様に見えますね。それも皆さんの感性で何故そう写っているのか考えてくださいね。もう十分ヒントは書いてますから。

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2008年10月17日 (金)

表面張力では滑りは止まらない・・・・その1

         表面張力で滑りは止まらない!!

 平成14年頃までは弊社も、やむ得ず表面張力作用で滑りが止まると表現していました。クリンカータイル等、施工後のタイルの表情に僅かな変化があるだけで見た目では判断できないものです。施工後のタイルは驚くほど摩擦抵抗が上がっているのに、お客さんに難しい理論を説明しても殆ど理解してくれません。表面張力で・・・と説明すると、〃あっそうか〃とすんなり受け入れてくれるもんで安易に使っていました。誰しもそうですが、知らない事は難しいもので、ニヤリーで自分の知識の中で表現された事を優先し、そうかもしれないと思いがちです。今でも、〃表面張力で滑りが止まる〃で後発の類似業者が堂々と営業展開を可能にしているのは、その証なんでしょうね。じゃあなんでそう言い切れるのかって事になりますので、私の大好きな落語家、三遊亭歌の助師匠の話の一部をもってその説明をしますね。・・・波はどうしてできるか?水というのはプラスとマイナスの分子がくっ付こうとしてまるくなります。そこへ空気の移動(風)が起こり、まるくなった水を潰す。そしてできるのが波。一分間に18回のバイオリズムで自然に発生する。それは人が一分間に行う呼吸と同じである。自然と人の繋がりがそこにある。呼吸回数18回を2倍にすると36。これは人の体温に近い。36を又2倍にすると72。これは人の一分間の脈拍に等しい。昔の兵隊さんは一分間に72歩で歩く訓練をしていた。更に2倍すると144。これは人の血圧に近い。・・・なんて話なんですが、驚く事に調べたら本当なんですよ。落語家さんていうのは勉強家なんだとつくづく感心しました。もうご理解いただいたと思いますが、まだ理解されてない方の為に少し書き足しますと、我々の滑り止めはプールの底の滑りもプールサイドと同じ様に止めることが出来ます。更にプールサイドを洗剤で洗浄します。その時、裸足で洗剤の上に乗っても滑りませんね。本来、洗剤を塗布した時点で表面張力は作用しません。プールの底もそうです。表面張力が発生するのは水の上です。水の吸盤効果?で滑りを止める?・・・ここらの怪しい話は次回で・・・・・。

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2008年10月15日 (水)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その5

           一滴の汚水も川に落とすな!

 さあ滑り止め施工の開始です。まずは全員で養生作業に入ります。歩道班と車道班2班に分け、事前に打ち合わせした作業内容の再確認をしスタートしました。歩道班は数箇所に分散しているマンホールの目詰めと欄干の養生に、車道班は44箇所の溝の目詰めに取り掛かりました。2時間程で養生作業を終えましたが、こういう現場で最も重要な事は確認作業です。全員でキッチリとチェックして回ります。熟練者揃いとは言え、何かあるのが現場なんです。幾つかの修正を施し、ようやく養生作業終了です。書き漏らしていましたが、安全確保の為、車道の一車線は封鎖してます。さて、ここからの作業なんですが、今回は手法を変えて望むことにしています。通常は、洗浄ー溶剤塗布ー確認ー中和ー洗浄・・と続きますが、与えられたテーマが難題であるが故に開発メーカーとしての知恵を絞っての手法となりました。大量の水を使う訳にもいきませんしね。手前味噌となりますが、私は10年もの歳月を滑り止め溶剤の開発一筋に費やしてきました。本音を言うとメーカーなんぞになる気なんてなかったんですよ。しかしながら、使用目的によって変化する床材と滑りの関係、そして殆どの現場の作業に自ら加わっているうちに必要性に駈られ看板を上げる事になったんです。従って、今回使用する溶剤は、この現場の為に製造したものとなります。薬品の比重を重くし、界面活性剤を調整し、反応性を高めたものです。弊社しかできない事かもしれませんね。・・・・シュミレーション通り施工は完了し、難題であった44箇所の溝の目詰めのチェックに入りました。ハラハラドキドキでしたが、結果は溝の一番下に詰めていたウエスに少しの湿りを感じたのが5箇所あった程度で無事クリアーしました。・・・この現場に参加した一人に〃防滑、ソグナップ〃で代理店ビジネス展開をしていた三浦浩之君がいた事を報告しておきます。現場研修の一環として参加させました。現場作業は器用にこなす子でしたね。もっと多くを勉強させたかったんですがね。・・・・・・・・

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2008年10月14日 (火)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その4

           溝を塞ぐだけじゃ駄目!!

 施工日がやってきました。テープシールの剥離班8名、施工班6名、軽トラと水タンク管理担当各1名、高圧洗浄機担当2名、バキュウム担当2名(車道専任1名)手元は剥離班が兼務するといった体制でスタートしました。ここで皆さんはエッと思われるでしょうね。テープシールの剥離に8名も必要なのかって。12月の時折雪もちらついてくる凍りつくような寒さの中、20平米重ね合わせるように貼り巡らされたテープシールはそう簡単には剥がれません。しかも橋の歩道に貼っている事を考えると、接着剤としてエポキシ系を使っている可能性があります。エポキシ専用の塩素系剥離剤を使うと、その毒性が作業者に悪影響を及ぼしかねません。8名の選択は、そういった事態を配慮しての事だったのです。総勢20名という体制は500平米程度の現場においては異例なことです。通常の滑り止めだけなら8名体制で十分こなせる平米数なんですよ。車道専任のバキュームを配置した理由は、前回にて記した溝を塞ぐテストの結果に基づくものです。施工当日は予測通り、雪がぱらついていましたから養生テープが昼間と同じ様にうまく接着するかどうかが問題となります。必要以上に水が滞留しないように念のために配置する事にしました。夜の8時を迎え、施工開始です。

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2008年10月10日 (金)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その3

            溝を塞ぐだけじゃ駄目!!

 バケツ一杯の水を流して溝に滞留させて約4時間現場に待機。2名で出張していたので一人は溝の監視、他の1名は歩道に吐き捨てられ踏みつけられて、へばり付いているガムの除去にあたりました。・・・そして待つ事4時間、いよいよ運命?の瞬間を迎えました。滞留している水をタオルに含ませバケツに絞り落とす数回の作業を終えて、一番上のマスキングを取り剥がしました。それからパテ、最後にウエスを取り上げ確認作業にはいりました。結論は、ウエスが殆ど濡れていなかったので正解と言えます。じゃあこれでOK?・・・にならないのが水を使う現場なんです。今回テストしたのは、よく晴れ亘った昼過ぎから夕方5時頃まででしたから、同条件であって初めてOKとなる訳です。実際に施工となる時間帯は真夜中なんで、あくまで参考に留めなければなりません。温度差、湿度の差を加味した対策が別途必要となります。しかしながら、気分的に随分楽になりました。

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2008年10月 6日 (月)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その2

                溝を塞ぐだけじゃ駄目!!

 前回の現場調査において一つ記載漏れがありましたので補記します。歩道の端に12分の1程度の勾配があり、その部分約20平米に隙間無くテープシールが施されていました。試しに一枚剥がそうとしたら、なかなか剥がれません接着剤でしっかり固定されていました。事務所に戻り、打ち合わせ会議開始です。施工手順そのものから組み立てて行かなければなりません。通常、弊社の滑り止め施工は一日で完了引渡しを基本としています。手離れの良さが売りなんです。しかしながら、今回のテーマは難問が多く、どうなることやら不安満載のスタートとなりました。ざっくりと会議の内容を記しますと、次のようになります。①排水箇所の特定。②排水処理の手法について。③車道規制の処置手法について。④車道、歩道の養生手法について。⑤テープシールの剥離について。⑥滑り止め施工作業工程について。⑦ガードマンの配置誘導について。⑧作業人員と作業時間について。⑨施工溶剤の選択と使用量について。⑩給水車を含む資機材について。以上10項目についての話し合いが延々と続きました。一日での施工完了を達成する為には、事前の打ち合わせと段取りが明暗を分ける事になります。最後の最後まで悶々としたのが、テープシールの剥離と目詰めの2つのテーマでした。剥離は作業時間の制限も考慮し人員を増やす事で解決。溝の目詰めについては、一層目保水性の高いウエス、二層目に粘着性の高いパテ、三層目にビニールを重ねマスキングする事で水の漏洩を抑えようと言う事で会議を終えました。施工数日前、会議の決定に基づきテストする事にしました。一層目から三層目までの目詰めをし溝を塞ぎバケツ一杯の水を流してみました。少なくとも4時間は水を滞留させたまま状況を観察する必要があります。

次回へ

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2008年10月 3日 (金)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!

     河川の上の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!

 2002年の12月、今思えば大変に寒い日でした。・・・滑り止めを依頼された現場は、全長200m程の某大橋の歩道です。私の記憶にある大橋の下を流れる川は、異臭を発する程に汚染されていました。ところが、住民と行政の努力により、数年前から魚が戻ってきたことで、地元の住民が河川の保全保護管理に非常に神経を尖らしていると言う事でした。当然ではありましたが発注者からの施工条件は、かなり厳しいものとなりました。〃川に一滴の汚水も落とさない事〃まさに、言うは易し行なうは難しです。困りました。本当に困りました。それからの約3週間、大橋に出向いては隅から隅まで目を凝らして見て周っては思案に暮れました。技術だけでは対応できません。知恵を尽くして立ち向かう必要があります。大橋の歩道には、雨水が川に直下するようにいくつも溝が設けてあります。隣接した車道には、更に大きな溝が車道の両サイドにいくつもありました。溝をどう塞ぐかと言うのも重要なテーマですが、施工で発生する汚水の処理も並行して考えねばなりません。全ての段取りに影響する最も重要なテーマとなるからです。大橋の両サイド端に排水溝を発見しました。排水溝とは言え川に接近しています。もしかしたら川に流れ込むように設計されているかもしれません。他にないかと探したら、もう一箇所10m程先に排水溝を見つけました。そこでさっそく発注者に連絡をとり、排水が下水道へ流れるのか、川に流れるのかの確認を求めました。発注者からの回答は、2箇所とも下水道へ流れるとの事でしたので、ほっと一息安堵しました。やっとスタートラインに立てます。次に歩道と車道の溝をどう塞ぐかという問題です。土木にも精通した代理店高森君を伴い大橋を行ったり来たり、調べた溝の数は全部で44箇所にも上りました。・・一箇所づつ全て丹念に調べた結果、全部川に直下するものでした。

以下次回へ

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2008年10月 1日 (水)

問い合わせにお答えしま~す。

       最近多い問い合わせ!!中性の滑り止め洗剤??について 

 最近やたらに多い問い合わせの№1が後発の類似業者の中性滑り止め洗剤についての事です。その中でも同業者らしい方からの電話が多いように思えます。先日も私のブログに幾つかの質問がありました。それなりに回答文は書いて送りましたが・・・。弊社は、製造元として毒物劇物製造業登録(版製弟503号)の許認可をうけて、業者向け施工専用の滑り止め溶剤(50種類以上)だけを約10年間、研究開発してきました。その間、多くの現場に携わり、多種多様の床材に適した溶剤開発の為、計り知れないほどの床材を潰して来ました。そんな弊社でもハッキリとPH7と公表できる製品は存在しません。家庭用品表示法における中性に該当する製品はありますが、弊社の安全基準査定では、厨房や浴場等の滑り止めには適合しません。弊社の表示法の中性に該当する製品も最近よく使用されてはいますが、あくまでも特殊性のあるタイル専用のものです。私の個人的な考え方ですが、我々メーカーの常識としての中性の表現は、PH7ではなく、前後に少し幅をもたせるもんですがね・・・。PH7と公表して営業してますので、よほど自信があるのか、素人か・・まあそのどちからですね。NETIS(国交省の新技術情報提供システム)に登録されたってのを売り文句にしてたもんで気になって一応調査してみました。NETISが証明した中性の根拠になるテストは、特定機関ではなく業者がリトマス試験紙で実施したものでした。そしてテスト結果、リトマス試験紙の写真映像は、明らかに酸性反応を示しています。不思議なもんですね。なんでこれがNETISの審査に合格したんやろか?また何で沢山の会社が代理店になっとんのやろか?一蓮托生ってことかな?これ以上書くと〃負け惜しみ〃みたいになるので止めときますが、いやー不思議・・・なんですが、冗談はさて置き最後に一言。溶剤を開発するのも才能、(儲かりませんが・・・)手段はともあれ、滑り止めをやりたいって人を集めて儲けるのも才能です。ある意味、彼らが、業界発展に寄与していると思う私も間違いなく存在しています。

次回へ

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