« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月

2009年6月30日 (火)

毒物劇物取締り法の試験間近!!

     全国の期待される新人達頑張れ、!!

 今年も大阪府では、年1回の毒物劇物取締法の取り扱い主任者の試験が8月に予定されています。全国のセーフティグループのメンバーも、毎年各々の都道府県で受験にチャレンジしていて、合格者(取り扱い主任者の資格者)も数多くいます。

 私が全国のメンバーに半強制的?に毒劇法の受験をさせるのは、それなりに意味があります。合格すると国家有資格者となる訳ですから、責任ある発言、行動が求められます。そしてその糧となる滑り止めの知見をドンドン深めていってほしいのです。

 基本的な薬品の保管と取り扱い、薬品そのものの変化、薬品と床材の反応性の変化、水質汚濁防止法等環境に配すべき手法と知識、自然石、タイル等の組成成分の知識、温泉を含む水と汚れと床と、選択すべき洗剤との関係、その他いっぱい。・・o(*^▽^*)o・・・・・今日毒劇の試験に合格するのも一苦労な事なのに、後に控えている習得すべきテーマがこんなに盛り沢山あるとは・・・・・新メンバーからは時折、この様な声も出ているみたいですが・・・・・。

 資格者となり責任ある立場となる者の宿命です。15年を経過し、ようやく滑り止めの業界は動き出したばかりです。我々は、これからの発展を期し、この業界の指標(基準、ものさし)となるべき人達を育成していく責任と覚悟をもって取り組んでいるのです。

 ・・・・・・・全国の受験する皆さん頑張れ!!・・・・・・

次回へ

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年6月25日 (木)

湯布院の有名某旅館にて

   さすがに良い石使ってますね!!その2

 養生を終え、石の洗浄に取り掛かりますが、その前に先に適量の5パーセント程度の重炭酸ナトリウム水溶液(中和剤)を準備し備えます。今回洗浄の為に使用する液剤は比重1,18でPH1レベルのものです。数種の有機酸に一定のフッ化物を反応させ安定させて、更に無機酸を一定量加え、1年以上寝かせる事で無機酸が有機酸を其れなりに分解し、使用後、中和をキッチリ実行する事で、殆ど環境に影響のない洗浄液が出来上がるんです。これが本当によく汚れが落ちるんですよ。(企業秘密部分ですのでこの程度の紹介で完。一般販売はしておりません。)

 洗浄液を擦るようにして石に塗布していきます。50平米程の小さい現場ですが、自然石ゆえ全てに凹凸があり、塗り終えた後かなり疲労感を感じました。石の吸水性が高く、予定量の2倍近く洗浄液を使うことに・・・・・。10分程度放置していると、石から樹液が染み出て来たのか石の表面がどす黒く光ってきました。ここぞとばかりにデッキブラシでゴシゴシ(凹凸が大きすぎてポリッシャー使えず。)擦って行くと、ドロっとした樹液がドンドン出てきます。更に滑り止め溶剤を塗布しデッキブラシでゴシゴシやっていたら石の地肌が出てきました。時間をかけゆっくりと擦って行く度に深みのある赤色が浮かび上がってきます。擦り終え、先に用意しておいた重炭酸ナトリウムの水溶液を一気に散布すると、石の中に染み込んでいた洗浄液、施工溶剤と中和反応し、気泡と共に樹液も飛び出してきて、床一面ドス黒い樹液の海と化しました。更に2パーセント程度の重炭酸ナトリウムを散布し石を擦り上げ・・・・・・・・・・・・終了となりました。

 旅館の女将さんも、興味深げにたびたび現場へお出でになっては様子を伺っておられましたが、施工完了後の石を見て・・・『忘れていました。こんな色だった、こんな色だった。』そう言って大変喜んでくれました。

 『失礼ですが女将さん、洋画家の青木繁をご存知でしょうか。私は彼の絵に描かれている深みのある赤い色が好きなんですが、こちらの石の色は彼の色です。さすがに良い石使われていますね。お蔭様で今日は良い思い出になる仕事が出来ました。本当に有難う御座いました。』

 自然に囲まれ、決して大きいとは言えないが風情漂う旅館です。澄み切った空気の中で、自然と旅館が共存しているような〃命永らえる〃安らぎを覚える湯布院・・・でした。

次回へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月22日 (月)

湯布院の有名な某旅館にて

    さすがに良い石使ってますね!!その1

 先日、大変お世話になっている大分のゼネコン様からの依頼を受け湯布院の有名な某旅館の滑り止め施工に出向きました。受注したのは、大分に配する西日本本部(STA)です。私が出向かざるを得なくなったのは、長年に及ぶ樹液が、敷設されている自然石に付着し吸い込まれ、石化した状態にあり、通常の洗浄では除去が困難であると営業担当の園田からの報告を受けての事です。更に旅館の横手に小さな河川があり、ウグイをはじめ川魚が多く生息している環境であるとの事。経験とノウハウを求められる現場ですので、老体にムチを入れ車で走ってきました。

 園田の事前現調報告を信じ、写真を何度も見返しては洗浄液、施工溶剤の選択と排水方法等について検討に入ります。弊社の多くの施工例の中に同様な現場が幾つかありますが、施工終了後に魚が腹を見せプカプカ浮いてきたんでは洒落にならんので慎重になってしまいます。そこで過去、奈良県の御所町の現場で培った手法を用いる事にしました。施工排水が農業用水に流れるってんで役所の担当者が施工の開始から終了まで立ち会って細かいチェックを繰り返した現場です。苦労しましたが、無事完了しホットした経験があります。その時に使用した洗浄液と施工溶剤を(洗浄液は2年前に製造し熟成させた比重1,18の酸性溶液)を積み込んで行く事にしました。

 写真で見た自然石の表情は全面グレー色で統一された状態でしたが、湯布院の現場で見る自然石は殆ど黒?のレベルに達しています。さっそく養生作業に取り掛かり洗浄、施工と工程は進んで行きますが、・・・・さてさてどんな顔の石が出てくることやら・・・・・・。

以下次回へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月18日 (木)

ドブズケで防滑処理したセラミックタイル???

  姿無き敵に怯える?セラミックタイル業界 その2

 あらゆる事が便利になったこの時代です。記憶に新しい北京オリンピックでは、開催中に大雨が降ったら困るってんで、その時は雨雲を爆破し吹っ飛ばしてしまうなんて話もありましたね。そのうち地球だって縦横自由に回せる時代が来るかも知れませんね。ホント。    次々と新しい発想、新しい物が出てくる事って良い事だと思います。

 〃ドブ漬けで事前に防滑処理したセラミックタイル〃良い響きですね。(滑りにニーズのある無垢な施設には)・・・通常、世間がアッと思うような新製品を発表する場合には、その製品の機能を活かす為に維持管理体制(サポート体制)まで事前に完備して置くものです。その為には、それなりの経験と知見が必要となりますが、滑り止めに関し製造元のA社と発売元のK社に、果たしてどれだけの経験と知見があるのか?考えてみるんですが、・・・ハッキリ言って無いと思います。・・・ただセラミックタイルを差別化し、優位性を持って売りたいだけだと私的には思っています。例えとして相応しいかどうか分かりませんが、パラドルの優子リンがその知名度を活かし焼肉店のチェーン展開で成功していますよね。焼肉店だからOKなんですよ。それなりに長年に渡り精通した人が現場に携わっているからです。弊社が滑り止め溶剤を昨年まで一般向けに販売しなかったのは全国的なサポート体制が出来ていなかったからです。サポート体制を整備するのに、滑り止めオタクの私ゆえに〃技術的なこだわり〃もあり、10年もの歳月を要しました。滑り止めの工事の経験すらないA社とK社が、どこまで弊社もしくは、内藤の領域に食い込んでくるのかお手並み拝見?したいところです。

 S社をはじめ競合他社の話によると、K社は一切サンプルを出さないらしい。出さないのか出せないのか知りませんが、物騒がせな事ですね。

 競合他社の皆さん、恐れる事はありません。〃滑り止め〃に携わる私が言うのもナンですが、この業界は隙間産業ナンです。この隙間の狭間で智恵を絞り生き抜いてきた我々の領域に、〃ひょうたんから駒〃的な机上の論理は通用しません。K社の気持ちも分からないではないが、〃餅は餅屋〃に任せるべきだと考えます。

以下次回へ

  

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 9日 (火)

ドブズケで防滑処理したセラミックタイル???

    姿なき敵に怯える?セラミックタイル業界 その1

 昨年の夏頃、協力会社であるセラミックタイルメーカーのS社より緊急の連絡が入りました。何事かと思い、さっそくS社へ出向きました。担当者と現社長(当時は取締役)も同席された重々しい空気の中、社長が話し始めました。『競合会社の1社であるK社が、ドブズケしてセラミックタイルに防滑処理した商品を販売する』・・・・ナナナ何ですとう~・・・・(゚Д゚)ハァ?

 K社は中国に生産工場を置くA社のOEM先であり、実は弊社とも10年来、友好関係のあった販売メーカーでもあります。残念ながら、ここ数年来音信不通の状態ではありましたが・・・。セラミックタイルの競合では後発ではありますが、それなりに独自性のある製品を持つメーカーです。1つだけ紹介すると、関西国際空港に敷設されている軽量のタイルはK社の製品です。

 〃ドブズケ〃面白い表現をしたものです。聞いた人は勝手に色んなイメージをします。〃水槽に溶剤を注ぎ込んで、セラミックタイルを漬け込む〃みたいな思考になりますが、製造ラインを想定すると、そんな無茶苦茶な事はあり得ないと私は思います。中和、洗浄、乾燥と続く工程を考えると、恐らくは、ディッピングの手法であると考えます。・・・A社がどれだけ滑り止め溶剤の研究をしたのか、興味は尽きませんが、簡単に〃防滑処理済セラミックタイル〃と言われてもねぇ。〃漬物作るんと訳違うでぇ〃・・(漬物屋さんスミマセン。)・・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

 サンプルはあるのか、S社の社長に尋ねると〃無い〃と一言。そして、S社の社長の次の一言で内藤のプライドに火が付いてしまいます。『そりゃぁ元々は御社が滑り止め溶剤を開発されたかも知れないけど、A社は、信頼できる会社だからね。』・・・〃100年の恋が一瞬にして冷める〃瞬間でした。・・・元々光沢を維持したセラミックタイルの滑り止め開発を依頼してきたのはS社の先々代社長ではありませんか。〃 寂しかぁ。悲しかぁ。〃怒りを飛び越えた感情とでも言いますか、そんな思いを抱きつつS社を後にしました。

 社長が私を呼んだ理由は、大手コンビニエンスストアーが新設予定(250~280)店舗にセラミックタイルの採用を決定した事にあります。当然ながら競合他社との戦いになります。そこへ一歩先に踏み込んでいるのが、K社の防滑済のセラミックタイルだったのです。

・・・以下次回へ

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 3日 (水)

テラコッタタイルが真っ白け???

         そりゃぁ白くなるわな!!その2

 皆さん思い出してください。タイル(焼き物)や石が割れた時、割れた箇所が白っぽくなっていると思います。それがシリカ(石英)なんです。必要以上、無機床材の表面上の隙間を広げ過ぎると床材は、極論ですが割れた時と似たような現象を起こし、白っぽくなってしままうんです。昔々、私が溶剤の開発に踏み切った原因の一つでもあります。当時の私は、アメリカからOEMでこの滑り止めを導入したH社の第1号の1加盟店として活動していました。浴場の滑り止めに関しては、メンテナンス以外、何の問題もありませんでしたが、マンションのエントランス等の施工で黒い床をグレーに、真っ赤なインペリアルレッド(通称赤御影)をピンク色にしてしまったり、悩み多き時代を経験してきました。(保証の関係で数回大きなロスを出しました。本部であるH社は、知見が無いので逃げてばかり、大変悔しい思いをしました。)

〃ただ滑りが止まればいい〃と言ったアメリカ方式は、感性豊かな日本人には、ストレートには受け入れて貰えません。滑り止め施工後の細かなメンテナンス、履物による滑りの変化、多種多様の床材と反応させる為の薬品のメカニズム等、全てをイロハから学ぶ事を強いられた時代に、実は私も真っ白けを経験しています。

 自分自身を守る為、自ら開発する事を決意した当時、薬品の配合調整を一回すると約15種類の床材にテストしていました。何回も何回も日々繰り返す訳ですから膨大な量の床材を潰してきました。その中での事です。二度焼きしたS社のタイルにテストをすると、一般のタイルでテスト成功した溶剤では滑りが止まらないんです。何回塗布しても駄目なんで思い切って塩酸を10%以上に増やし、その他の薬品も其々約3%増加させてテストしました。そうするとフッ化物の反応性が高くなってシリカに強く反応すると簡単に考えたからです。その結果、そのタイルは真っ白けになりましたが、滑りは思うように止まりませんでした。実は、この種のタイルの滑りを止めるメカニズムは以前にブログで一部ご紹介した様に、別もんなんです。・・・類似の業者さんの中には、滑り止め溶剤を強く、弱くと表現されているようですが、その思考で作られた溶剤で施工となると、過って私が失敗した真っ白けを繰り返す事になりかねません。

 真犯人が想定出来たと思いますが、以前に施工された業者さんだけが悪いんではないと思います。施工のサポートが出来なかったメーカーにも大きな責任があるのです。

 

・・・・・・次回へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 1日 (月)

げnテラコッタタイルが真っ白け???

        そりゃぁ白くなるわな!!!その1

 テラコッタタイルは、汚れて風情のでる?特性を持つ面白いタイルだと思います。分譲マンション等で多用されていますが、柔らかく、暖かい趣きのあるタイルです。・・・3年前、おそらくそのタイルが真っ白けになっていたんでしょう。

 基本的に滑り止め施工溶剤は、現場に敷設されているタイル毎に調整する必要があります。調整とは、水で数倍希釈し使う事ではありません。施工溶剤の配合調整を意味します。従って、施工溶剤を提供するメーカー側は、それなりにタイルを含む床材の組成、成分を熟知する必要があります。そして最も重要な事は、施工溶剤を使う側と、製造する側との事前のコミュニケーションであると思います。

 コミュニケーションとは床材が何であるのか、施工周辺の環境状況、ユーザーのニーズが何であるのか等を事前に打ち合わせする事を意味します。いい時代になったものです。全国の何処の業者さんであっても、電話とメールで写真を送ってもらえば、色んなやり取りが出来るんですから。ただし、手前味噌ですが過去十数年間、現場の床材毎、施工溶剤を調整製造し、自ら現場で施工し、確認してきた弊社だから出来るんだろうと内藤的には思っています。(・∀・)ニヤニヤヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ

 話を元に戻しましょうか。テラコッタタイルが真っ白けになった原因は、施工溶剤の成分にあります。テラコッタタイルは一見無釉薬に見えますが、前述した様に、その特性を活かす為とメンテナンスを思慮し、適量の釉薬が施されています。溶剤を使った滑り止めの原理は、タイル成分の7割強を占める成分シリカを、一部反応させ隙間を形成させる事です。シリカを床材毎にどう反応させるか、その為に溶剤の配合調整をするのが、技術である訳です。従って、それなりに相当の床材に精通したメーカーでなければ無理、難解な部分がそこにあります。・・・ではシリカを反応させるために必要な溶剤の成分配合とは・・・・・以下次回へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »