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2009年7月

2009年7月30日 (木)

サポート体制の意義!!その1

     経験と技術(技法)を皆で活かそう!!

 充実したサポートで安心、安全を提供する。??今日何処の業者さんのホームページを見ても当たり前の様に出ていますが、本当にそうであって欲しいと思います。

 私が若い頃、先輩達からよく耳にした言葉に〃医者と弁護士と銀行員の3人を友達に持て〃って言うのがあります。病気になったら医者の友人を訪ね、トラブル発生時には弁護士の友人に頼み、金に関する事は銀行員の友人を利用せよってんですよ。都合のいい話ではありますが、確かにそうですね。

 医者にも多くの分野がありますし、医者になる為には、医大・研修医・国家試験とクリアすべき高きハードルが立ちはだかります。人命に携わる仕事ですからね。当然長い経験と知識が求められる訳で、独立系の医者になる為には最短でも約10年を要します。

 弁護士にも狭き門、司法試験に合格するまで全く同じことが言えます。銀行員になる為に国家資格はいりませんが、実はこれも大変な仕事なんです。だって皆さんの命の次に大事なモノを預かって商売しているんですから。別な意味で、お客様の代わりに功利的な仕事をする為に、各種のコンサルタントの資格を取ったり、宅建の資格を取ったりする人も多くいます。いずれも国家資格となります。要するに、医者・弁護士・銀行員のいずれも長い経験と知識を必要とする仕事なんですよね。

 滑り止めの仕事に携わるのに国家資格は要りません。弊社みたいなメーカーは当然、製造販売の許可を要しますから、毒物劇物取締法における国家資格者を配置する義務があります。

 弊社の場合、必要に駆られメーカーとなりました。最近、内藤を研究者みたいに呼ぶ人が増えていますが、違いますよ。今でも私は職人であり、工人です。必要に駆られて・の言葉の意味はここにあります。いつも現場で発生する何かが私を駆り立ててきたんですよ。新種の床を見ては何やコレと思い、体脂肪・残留塩素・スケール等の大量の汚れを見ては、何でこうなるのと思う。施設管理者と話しては、予算枠減の為、まず削るのがメンテナンス部門と聞かされ、メンテナンス業者もいい仕事が出来る筈も無い・・・と思う。

 予算削減の思考が、安易にメンテナンスにシフトされ、メンテナンス業者は四苦八苦。維持管理費が極端に削減されたら、いい仕事が出来る訳が無い。それでもやらなきゃ食っていけない。・・・こんな話を多くの業者さんから聞きます。これでは使命感・達成感と言った気持ち感情も湧いてきませんよね。使命感・達成感って言うのは施設の期待に答えとして生まれて来るもの。金は出さんが口は出す。難しい時代ですなぁ。・・・・・最近、余談が多いですね。スミマセン。

 ってな訳で、我々の滑り止め業界に大いに関係するゆえに余談を交えてみたんですが、全てが現場からの発信で、〃どぎゃんかせんとイカン〃という思いが、今日に至っているんですよ。だから私は、今も今後も職人であり工人であり続けるつもりです。理論は後付けって言うのが私流の手法です。

 内藤をスリップドクターと呼ぶ人もいます。まぁ悪い気はしません。15年もの間、使命感をもって滑り止めだけをやって来た職人ですから、お医者さん・弁護士さんと肩を並べるってぇ事に多少テレはありますが、これは私自身受け入れてますよ。

 先日、中日ドラゴンズの川相コーチの事を書きましたね。コーチするのもサポートするのも、長年の経験と、経験の中で価値ある何かを成し遂げた人ほど多く声が掛かるもんです。努力と苦労のプロセスが次世代に反映される事を球団が願い望むからです。

 内藤コーチの要請は身内以外は、まだまだ少ないのが現状です。類似の業者さんからは極端に少ないですね。私を敵対視する必要はありません。皆、滑り止め業界を育んで行く仲間です。遠慮なく私の引き出しを開けに来てください。

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2009年7月27日 (月)

サポート体制の意義!!その1

     防滑市場の育成に半生をかけて!!

 私みたいな者と話をする為にわざわざ東京から出向いてくれた事に感謝しつつ、気分が良かった事もあって、朝の10時から夕方の6時まで喋りましたよ。M2の前田さん、平山さん本当にお疲れ様でした。また大理石や御影石の磨きの滑り止めを、あーだ・こーだと言いながらテスティングしたのも久しぶりだったですね。

 磨きの石材のロケーションを、さほど変化させずに滑りを止める事は、10年も前から必要性を感じてはいたんですが、なかなか認知してもらえずに今日に至っています。理解者が増える事は私にとって嬉しい事です。業界の良き指導者となる様、腹を据えて育てていきたいと思っています。

 さて、滑り止め溶剤の開発は、今後も必要に応じて進めて行きますが、滑り止めの良し悪しが全て溶剤次第と勘違いをされても困ります。以前に書いていますが、滑り止めの施工は、野球に例えると1回の表の先制点に過ぎません。キッチリと守備を固めないと逆転(滑り出す可能性有)されます。メンテナンス業者や、お客様に簡単なメンテナンスマニュアルを提出し、後はお任せ?では決して安全の保持は出来ません。施工が終了した時点から、安全レベルを何年継続させられるか・・・始まりなんです。何せ施工は1回の表なんですから。

 アンチ巨人の私が言うのもなんですが、川相選手は好きでした。云わずと知れた守備とバントの名手。本当に上手かったナぁ・・・それなりの研究と努力があっての事だと思います。甲子園を目指し、有名校の野球部に入部した1年生に出来ますか?いくら良いグローブを手にしても、すばらしく手入れされたグランドであっても無理でしょうね。でもね、もし川相選手が選任コーチとして彼等に、手取り足取り指導するとしたら、たちまちある程度のレベルになるのと違いますか?・・・くやしいけど、今日強い中日ドラゴンズの核である二遊間、荒木と井端が更に進化したのは、川相コーチあっての事。落合さんを褒めるべきかな。?・・・

 指導する立場に位置する者は、それなりに修羅場を潜り抜けてきた人だと思います。類似業者の中にも、そう云う人材が育っている事を期待し願っています。・・・・・

 コーチ=サポート=セキュリティとこれから話は発展的に続いていきますが・・・・

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2009年7月23日 (木)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 好きこそものの例えなり。年齢を重ねるに連れ、どんどん深みに入ってしまいました。・・・(u_u。)・・・知らぬ間に沢山出来たノウハウ入りの引き出しですが、これを長年蓄積した私の財産として鍵を掛けて守るか、システムを形成し特許で抑えるか、私の取巻きに何やかやとアドバイスを頂戴した事も多々ありました。でもね、元々私が考案したものでは無いのですから、全くそんな気は毛頭ありません。私は、1つのものを必要に駆られ、掘り下げ、発展的に肉付けしたに過ぎません。私以上の感性をもった人が、世間にどれだけ存在するか計り知れませんし、ドンドン私を飛び越えていってほしいものです。(本音ですよ~。)・・・そしてこの業界が、いい意味で賑やかしくなり、次世代に受け継がれていく事が、ある意味私が望むべき〃報酬〃となるんでしょうね。

 料理人の世界と同じですよ。・・・より美味しい物、より見た目の良い物、そして、より早く作る為の段取りを考える。そして食するお客様の感動が努力の評価となるんですね。新米の職人さんは、範とする親方の一挙一足を全身で感じ覚えていく。その感覚にズレを感じなくなった時、プロ(ほんまもん)となり、そしてまたその流れの中、受け継がれていくものです。

 知見の無い包丁持っただけの料理人が、蔓延ってしまった原因は、少なからず私にもあります。平成14年、たった1年程度の現場経験をもって、不肖の弟子が私の元を飛び出し、全国的な展開で代理店ビジネスを始めた事が火をつける結果となりました。美味しいと分かれば同じ事をやろうと群がって来るのは世の常。関西に溶剤メーカーと称し、代理店ビジネスを主に展開する皆さんが一気に増えたのは周知の通り。最近、関東で賑やかに展開している会社もありますけど、更にドブ板を踏み外している感がありますね。最悪なのは〃中性〃有機物〃が安全だと言い切っているところですね。ましては・・・・まぁ、とにかく私の知る限り、滑り止めに関して、フッ化物は酸性物質にしか反応しないし、NETISの審査証明見ても中性と認めた溶剤がPH5レベルを示しているわで・・・・勘違いしないでくださいね。参加されている業者さんを誹謗中傷している訳ではありません。カリスマ的存在で教えている方々に、もっと滑り止めが求める多くの基本を勉強してほしいと願っているだけですよ。

 今月に入り、東京から久々に弟子入り志願者が来ました。まだクーラーも入って無い事務所で、扇風機を回しての対面です。・・・・・〃貧乏会社ゆえ〃申し訳ない気持ちで迎えたんですが、そんな事一切気にせず熱心に私の拙い話に聞き入ってくれました。

 彼等は東京で石材を取り扱っている業者さんで、以前から弊社の事を知っていたとの事。単細胞の私は、それだけで何やら嬉しかったりしてね。・・(*´σー`)

 関東にチャンネルが少ない弊社ですから、願ったり適ったりです。これから鍛えていく彼等が、如何に多く、私の引き出しを引っ張り出してくれるのか、へんな流れになっている関東の滑り止めを是正してくれるのか、期待して止みません。

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2009年7月21日 (火)

サポート体制の意義!!その1

     防滑市場の育成に半生をかけて!!

 温泉成分分析表の層別分析を続けて行く途上で、滑り止めを阻害する要因が見えてきました。非解離成分であるメタケイ酸、メタ亜ヒ酸、メタホウ酸、この3つの成分含有量の多い温泉ほど滑りが止まりにくいという分析結果が表れてきました。ちなみに溶剤が全く反応せず、手も足も出なかった雲仙の温泉場の非解離成分の含有量は、分析量の23%強を示していました。極論を言えば、35%の強塩酸を用いても反応泡の1つも出ないレベルなんです。

 当時、さほど知見の無い私に大きな壁が立ちはだかりました。困った時の人頼み?とでも言いましょうか、名古屋の友人であるA社の藤田社長に相談をし、学者、研究者レベルの情報を求めました。

 以外だったのは、この分野の研究者が極端に少ない事です。幸いにも彼の知人の中に、温泉スケールの研究をして40年と云う研究者がいるって事で、その方を紹介してくれました。

 その後、紹介してもらった研究者の方と30分ほど電話でやり取りしたと思いますが、その研究者もいまだに結果を見出せない状況である事を知らされました。・・・また茨の道を歩く事になりました。・・・が、研究者の話が以降の私の研究開発に大いに役立った事は言うまでもありません。・・・6年後、かの思い出の地、雲仙の温泉場において、あの怪しい〃オッサン〃が現れてゴソゴソと、今度は滑り止めに成功したみたいです。

 要は分解出来ないものは出来ないと考え、非解離成分に多分に結合している他の解離成分を、いかに非解離成分と分離させるかに成功のヒントがありました。・・・でもね。相当時間掛かるんよねこれが・・・。

 1つクリアすれば、また1つと、次から次に立ちはだかる壁が波の様に押し寄せてきます。・・・・押し寄せる波と戯れているうちに、いつの間にか15年、なんや知らんうちに引き出しだけは沢山出来た様ですが。・・・

 手前味噌的になって、おこがましいのですが、もしもこのノウハウの沢山詰まった引き出しを、現在、また今後、業者として滑り止めに関わっていく多くの仲間達と共有する事が出来れば、足元の安全安心を求めるお客様に、より良いアドバイス、幅の広いサポートが提供できると思うのですがね。

 滑り止めは精密機械ではありませんので、エンジニア的専門家は不要です。必要なのは経験と守り抜く知恵です。ケミカル分野は別世界ではありますが、溶剤を使用する者としての一般的な知識とメーカーとの連携は必要です。経験と伴う知恵は長い年数を要します。それ故に、酸いも甘いも多分に経験している者を利用すれば、合理的ですよね。私はそう思っています。 

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2009年7月17日 (金)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 週末になると2名の社員と作戦会議をもち、其々が担当する温泉場と各々のテーマの確認をしました。最も重要なテーマは、温泉成分分析表と浴場内のスケールを持ち帰る事です。

 其々が小袋の中に、溶剤、マイナスドライバー、カッターナイフ等を忍ばせ各地へ出向きました。貧乏会社故に、ホテル旅館なんぞに宿泊する経費は出せません。其々が車に毛布を積み込んでの旅ですよ。確か5週間程続けましたっけ。

 さすがに北海道までは、よう行きませんでしたが、各地の温泉に浸かりながら旅でしたから、キツカッタけど結構楽しんで来ました。収集したスケールには、個々に日付、温泉場名、採集箇所、を明記し、保管。・・・私を含め各担当者の情報コメントを一覧表にまとめた結果、・・・ありましたよ。雲仙の温泉場と同じ内容のデータが5・6件ありました。改めて担当者に話を聞くと、『溶剤が全く反応しなくて、滑りも止まらなかった。これがその温泉場のスケールです。』

 集めた温泉成分分析表の殆どは、温泉場に掲示されていた成分表をメモに写し取ったものでしたが、十分これからの作業に役立つものでした。地方の友人、2つ年上の兄も随分協力してくれたりして、予定以上のスケールと温泉成分分析表を集める事が出来ました。感謝。

 其々の温泉成分分析表を一覧表にまとめ、成分毎に比較していく地味な作業を繰り返しました。テーマは2通り。1つ目は、滑りが止まった温泉場、感覚的にややグリップが甘い?が止まった温泉場、全く止まらなかった温泉場の3つに層別し、成分を比較。2つ目は、スケールは目立たないが、滑りが止まらない、逆にスケールは目立つが滑りは止まる温泉場の其々の成分の比較分析。

 セーフティ流?温泉成分含有量における施工方程式が誕生するまで約1ヶ月の時間を要しました。

 滑り止め!!・・・展示会ブースで見た、たった1枚の磁器タイルの不思議さに魅入られて、ある意味で、安易な気持ちで始めたのかも知れません。まさか15年もの間、1枚のタイルの魔力に獲りつかれてしまうとは努々思わなかった私ですが・・・この温泉場での出来事が、以降の滑り止めに大きな関わりをもつ事になります。

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2009年7月15日 (水)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 さて、前回までの記述が、私が溶剤開発に踏み切った経緯となります。・・・が、既にこの段階で考案者のハードルを飛び越えてしまった(パンドラの箱?を開けてしまった)訳ですから、後が大変です。当時は、溶剤の開発もさることながら、何等ビジョンも無い私でしたからね。・・・(u_u。)・・・そこでまだ駆け出しの私がとった行動は・・・・

 平日は、バカチョンカメラを首にぶら下げ、中古で買った自転車に乗り、営業を兼ねて思い付くまま大阪市内を走り回りました。カメラに収めた写真を元にタイル業者、石材販売会社を練り歩き、手に入る床材を片っ端に掻き集めましたね。事務所にしていたマンションの床が落ちやしないかと、片腕的存在である高森君が心配したくらいですよ。実際に敷設されている床材と向き合う事から始めようと考えたからです。

 土日になると車に乗って、各地の温泉場へ出かけては、小袋に忍ばせて持参した溶剤を、こそっとチョコチョコ塗ってテストしたり、・・・傍から見るとまさに〃怪しげなオッサン〃をやっていました。ある日、里帰りを兼ね九州の雲仙に立ち寄ったんですが、その温泉場で新たな出来事に遭遇するんです。例の如く忍ばせて持参した溶剤でチョコチョコ塗ってみたんですが滑りが止まりません。おかしいなぁと思い何度も塗ってみましたが、一向に何の反応もしないんです。床材は一般的な御影石のバーナー仕上げで、表面に薄っすらとスケールが乗っている程度です。不思議に思いつつ、更に溶剤を塗り重ねましが何回塗っても全く反応しません。原因が掴めないまま一旦引き上げる事にし、その足で実家に帰りました。

 大阪へ戻ってから雲仙の温泉について調査を始めました。他の温泉と何が違うのか?温泉というのは其々に成分が違う?成分の何が滑り止めの阻害になっているのか?陽イオン?陰イオン?溶存ガス成分?非解離成分?・・・全てが???の中で、資料を集めることから始めなければ何にも分かりません。温泉場には必ず温泉成分分析表ってのがあると知り、過去尋ねた温泉場を含め、温泉成分分析表を求めて、改めて温泉場周回の旅をする事になります。

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2009年7月10日 (金)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 平成7年7月、広島の展示会場で、何気なく立ち寄ったブースの滑り止めに魅入られ、ありったけの金を掻き集め、数日後にはM社の加盟店になってました。契約時に国内第1号と知らされ、その時初めて〃この滑り止め工法はこれからなんだ〃って事覚りました。

 さて、前回記しました米国のP社長とのやり取りの流れの中で、ならば私が溶剤の開発に挑戦するって話に変わってしまうのですが、大金出してP社とOEM契約を交したM社のO社長に誤解されても困るので、P社長とのやり取りの中での核心部を一部記します。

 私がP社長に『Pさん、メンテナンス業者に会って話した事がありますか?』と言うと『あるよ。彼等はプロなんだから何でも出来るんじゃないの?』・・米国流なんでしょうかね。ホント、アバウトな答え。・・・

 ならばと私が切り替えします。『先日、クレームのあった浴場施設に行って作業中のメンテナンス業者さんに会ったんだけどね。20代前半で茶髪の若者が2名と、60代のおばさんが1名計3名で黙々と作業している中、少しだけ話したんだけど、メンテナンスの経験は、おばさんが2年で2人の若者は1年程度なんだよ。各々の能力は計り知れないが、本当にPさんの言うとおり何でも出来るんだろうか?』・・するとP社長は一瞬・・『・・・・・』そして返ってきた言葉が・・・

 『内藤は難しいね。我々は溶剤を販売するのが仕事。加盟店は施工をするのが仕事。滑り止めを維持するのは、メンテナンス業者の仕事だよ。』・・・米国の人は責任施工と言う言葉の意味が理解出来ないのかなぁ・・・なんて思いつつ、最後に私が言った言葉が自ら溶剤開発の門戸を開く事になってしまいます。・・・『Pさん、私の失敗の中には、光沢のある赤の御影石や、黒の御影石の施工があるんだけどね。赤がピンクに、黒がグレーに変わって光沢も飛んでしまって、元に戻せってお客さんに怒られて大きなロスを出した事もあるんだけど溶剤何とかならないの?』・・・呆れたようにP社長が言います。・・・『内藤、床って何千何万ってあるのよ。我々も色々考えた結果3種類にしたんだよ。まして光沢なんて残したら滑りは止まらないよ。無理だよ。』・・・納得出来ない私は・・・『無理か否かはやって見ないと分からないでしょう。Pさんが出来ないのなら私がチャレンジしたい。』・・・更に呆れた声でP社長・・・『内藤、出来ると思うのならチャレンジしなさい。来年また日本に行く。大阪にも行くので、それまでに内藤の言う〃らしきもの〃が出来ていたら見せに来なさい。』

 翌年,約束通りP社長は大阪にやってきました。私は〃らしきもの〃を8種類持参しP社長に提示しました。

 あの時のP社長の驚いた顔を今もよく覚えています。そしてその時、P社長が言ってくれた一言が更に私をやる気にさせたのです。『内藤、よく頑張ったな。お前はすばらしい。』これ以上の褒め言葉はありません。米国人って大きいナぁ

 P社長の話。・・内藤、これからも共存共栄ですよ。

 私は・・・・・・・・Pさん、内藤はまだまだこれから勉強よ。M社とは基本的な発想が違うので別離するかも知れないが、邪魔をする気はない。M社は従来通り加盟店ビジネスをやればいい。私はもっと勉強して、この奥の深い滑り止めの価値観を高め、多くの人に認知してもらう為にも、第2、第3の内藤的感覚を持つ人材の育成をテーマとして頑張るよ。

 平成11年春先の出来事でした。

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2009年7月 9日 (木)

サポート体制の意義!!その1

誰でも参加できる防滑市場の育成に半生をかけて!!

 早いもので、今月の28日を迎えると私が滑り止めの世界に飛び込んで満15年となります。・・・犠牲にしてきた事、失敗を繰り返した中での新たな発見、喜び、そして金も力も無い私を信じ、今尚懲りずに付き合ってくれる仲間達、今、その間の出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡っています。アッと言う間の15年間。唯一不変なのは、会社の虚弱体質ぐらいかナ・・・(u_u。)

 平成10年頃、施工した浴場施設が2ヶ月程度で滑り出し、2年間保証の兼ね合いもあり、再施工を余儀なくされた経験があります。当時は、まだ静岡のM社の一加盟店でした。全てを、完成されたM社のマニュアルに準じて施工からメンテナンスまでお客様に提供してましたが、再施工等の費用は加盟店が全て負担って事になってまして当時、溶剤も1ガロン(3,78ℓ)7万円弱で効果の割には高価なものでした。(加盟金も高かったなぁ。広島で300万、大阪でもやると言ったら別途300万支払ったっけ。)・・・自分の中で価値を認めた仕事なので、今振り返ってみても決して損した感覚はありません。

 今思えば、浴場施設やプールサイド等の施工現場の殆どを、再施工か手直し作業してましたね。コストがかさんで遣り繰りするのが大変でした。本部である静岡のM社はメンテナンスが悪いの一点張りで、メンテナンスの何が悪いのか教えてもくれない。当時は商社的に溶剤を販売しているに過ぎない本部であり、ノウハウもなければ当然、溶剤の開発能力もない訳で、本気で滑り止めを志している私の問い合わせに誰一人として納得する説明、指導をしてくれる人がいなかったみたいです。そのうちに、文句タレの私を皆が皆敬遠しているのが感じ取れる始末。止む得ず溶剤の発売元である米国のP社長と直接渡り合う事になりましてね。

 色んな事やり取りしましたよ。例えば、私がP社長に『Pさん、滑り止めの仕事はね、ベースボールゲームと同じだよ。10点入れても、11点取られたら負けよ。少なくとも9回裏までリードしてゲームを作らなきゃ勝てないよね。今の日本の滑り止めは、いつも3回でコールド負けよ。』と言うとP社長は『3回はどれくらいの期間を指しているのか。』と切り替えしてきます。『2~3ヶ月かなぁ』と言ったら『メンテナンスしているのか』と返ってきます。『マニュアル通り説明してるよ。』と言ったら『そりゃぁきっとメンテナンスに問題があるな』と返ってくるから『じゃぁメンテナンスの何が悪いと思うのか』と切り替えしたら『洗剤の使い方と洗い方が悪いんじゃないかな』と返ってくる。『じゃぁどう洗剤を使い、どう洗ったらいいのか教えてよ。』と言ったら『そんな事は餅は餅屋、プロなんだからメンテナンス業者に聞け』・・

 まあ、こんなやり取りを含め色々話しましたが、何一つ解決策が見つかりませんでした。・・・・そんなこんなで悩み続けた私が、いよいよM社と決別し、最も不得意な分野、化学の門をこじ開けていく事になっていきます。

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2009年7月 6日 (月)

某国立大学での嘘のような本当の話

  そんな無茶な話おまへんでぇ!! その2

 困り果てた様相が伺える中、Y社の『社長が助けてほしい』と話を切り出してきました。困っている時はお互い様?ではありますが、如何せん相場の半値以下で落札した会社ですから、助けるも助けないも、まず何を以って安い価格で施工が出来たのか?滑り止め施工の経験がどれくらいなのか?誰に滑り止めの指導を受けたのか?この3点だけは聞いておかないと話の進めようがありません。

 よほど困っていたんでしょうか?Y社の社長は臆せずスラスラと喋ってくれました。

 『突然に滑り止め工事の入札の話が飛び込んで来た。御社の仕様書を見て、以前から取引のある福岡のM社に同じ様なものがある事を思い出した。M社に電話し話をしたら、滑り止め溶剤を販売しているので、それを使えば十分に施工が出来ると言われた。誰にでも出来るのか?と聞いたら、掃除が出来る人なら誰にでも出来ると言われた。作業はどうするのか?と聞いたら、溶剤をタイル全面に塗って、後は多量の水で流すだけと教えてくれた。今までやった事がなかったんで、M社から溶剤を買って大学でテストをしたら、上手く滑りが止まったんでM社の話を信じ、施工をした。』

 Y社の社長の話を聞いて、M社の無責任な指導に私は腹が立ってきました。・〃何にも教えてないじゃないか〃┐・( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

 話の内容で現場がどうなったか見当がつきましたので、最後に1つ尋ねてみました。『BPNはどうでしたか?』・・・『滑りはそれなりに止まっているんですが・・・34程度しか出ませんでした。ならば御社がデモ施工した箇所を測ってみようと思い計測したら43も出ていたので何が違うのか、それも知りたくて本日電話した次第です。』

 テラゾータイルであれ、磁器タイルであれ施工となれば、それなりの経験と知識が必要です。経験がなければ、十分にサポートしてくれる知見者が必要です。Y社の社長の話に理解を示し、ならばと弊社のノウハウを提供して、Y社の大学での施工も無事完了したようです。

 タイトルに使用した〃そんな無茶な話おまへんでぇ〃ですが、何の調査もせず、全てが同じ工法と判断し入札させ、最低価格で施工を発注した国立の某大学と、何の指導、サポートも出来なかった溶剤を売っただけの福岡のM社に突きつけたい。施工会社のY社には驚かされたが、何も知らないと言うのは怖さを知らないと言う事。ある意味で被害者?であるかもね。これから発展を目指す業界です。これを機会にもっと勉強し、いい仕事をしてほしいと思いました。

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2009年7月 2日 (木)

某国立大学での嘘のような本当の話

  そんな無茶な話おまへんでぇ!! その1

 もう5年も前の話。京都の某国立大学から、キャンパスの一部が滑って困っていると電話が入ってきました。早速、現地調査と説明の為、営業担当に京都へ直行するよう指示しました。

 大学のキャンパスの一部には、テラゾータイルが敷設されていて、表面がかなり磨耗し確かに滑りを感じます。特にスニーカーを履いている学生さんには危険なレベルであると事務局の担当者に報告しました。・・・ならば直ちにデモ施工と相成りまして、2平米程度実施し、効果の確認をしてもらい、これは良いと言うことになり、前向きに検討するって事でしたので、かなり期待して帰りました。

 その後、多くの資料を求められるは、理論説明を求められるはで、幾たびか大学へ出向く事になりました。その時点では特殊な滑り止め手法と言う事で、随意契約的な話も飛び交っていて、見積もりの提出を依頼された時には、期待感は絶好調に達していました。

 1ヶ月後、大学から〃入札の案内〃なるファックスが舞い込んできました。慌てて大学の担当者に電話してみると、その後調査したら同業者がかなり出ていたので、公平を期すための処置と言う事でした。・・・がっかりはしたものの当然といえば当然の事。ME工法又は、同等かそれ以上と言う条件のもと、京都府の指名業者による入札となりました。弊社にはその後、京都の業者さんからの電話が殺到し、弊社は、標準的な平米単価を全社に示しました。

 結果は、弊社が示した標準価格の半値以下でY社が落札しました。弊社の全員が口を揃えて言います。・・・・無茶しよるなぁ・・・・こんな話は直ちに忘れてしまうのが身の為と、皆が忘れかけていた矢先、落札して既に施工も終わっている筈のY社からSOSの電話が入ってきました。何事か?と思いきや、Y社の話を聞いてズッコケテしまいました。

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