« セラミックタイルに違いはないけれど・・・その3 | トップページ | 13年目の再施工!! »

2011年6月 1日 (水)

13年目の再施工!!

          よく頑張ってくれましたね・・・その1

 兵庫県川西市の教育委員会から市民プールの滑り止め施工の打診を受けたのは確か平成11年の5月であったと思います。・・・当時現調の為現場に赴いた時の私の印象と言えば、滑る・汚い・臭う・の3要素全てがそこに揃っていましたね。

 なかでも圧巻だったのは、プールサイドの至る所に白い粉状のものが点在していたので施設担当者に〃あれは何か?〃と訊ねると返ってきた返事が〃あれは塩素です。〃・・・これには驚きましたね。要するにアルカリ成分で洗うように指示されていたので塩素を使っていると言うのです。・・・確かに塩素はアルカリ成分ではありますが体脂肪を乳化させる能力はありません。・・・しかも約340平米のタイル表面の30%は石化した汚れで黒ずんでいます。

 当時も現在もそうですが、この市民プールのメンテナンスは施設のスタッフによって実行されているのです。メンテナンスのプロ的な人材は1人として存在しません。滑り止め施工をするにしても石化した汚れをある程度は除去する必要がありますし、防滑効果を維持させるためにはメンテナンスを理解し得る人材を育てる必要があります。・・・さてさてどうしたものか正直悩みましたね。

 悩んでいるうちに川西市の方から施工決定の連絡が入ってきました。ある意味〃腹をくくって〃打ち合わせの為に市民プールへ赴きました。施工日、施工時間帯等々淡々と話は進み難題のメンテナンスへと入っていきます。・・・『ところでメンテナンスの事なんですが』・・・担当者は神妙な顔で私に問いかけてきました。・・・『ちゃんと指導をさせてはいただきますが、その前に今、メンテナンスをどうされているのか教えてください。』・・・私は滑る・汚い・臭うの3点がどうして発生したのか知りたかったのです。・・・すると担当者は制約された予算の関係からスタッフで床の洗浄をする選択をした経緯から、落ちない汚れにメンテナンスの難しさを痛感している事等、率直に答えてくれました。・・・そして彼は『お願いします。教えてください。』と業者である私に頭を下げるんです。なんと謙虚な人なんでしょうね。・・・

 まぁ何と言うか、そこまでされたら九州男児の男気をくすぶられますよ。・・・と言う訳で今回の施工は滑り止め以外の作業が大勢を占める事になりました。石化し黒ずんだ汚れ除去対策の為に日程の調整をお願いし、ついでに施工後のメンテナンスについてスタッフが理解し易い内容まとめてマニュアル化してあげる事にしました。・・・実はこれが現在のセーフティ流メンテナンスマニュアルの先駆けとなったのです。

以下次回へ

« セラミックタイルに違いはないけれど・・・その3 | トップページ | 13年目の再施工!! »

滑り対策は実社会の緊急テーマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« セラミックタイルに違いはないけれど・・・その3 | トップページ | 13年目の再施工!! »