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2019年6月

2019年6月10日 (月)

10年振りの再施工依頼ではあるが・・・

                常識的には絶対に請けない仕事なんでしょうがねえ・・・その1

 

 H社からの連絡をうけPマンションの惨状を知った訳ですが、思いは相当に複雑なものがありました。10年前に苦心して完成させた現場が最

近まで美観と安全を維持してくれた事への安堵感と達成感。にもかかわらず弊社の技術を評価せず他社に安易に滑り止めを依頼したH社への不

信感。前回施工した弊社の記録すら残っていないって事はそういう事であり、美観を備えた玄関口にエポキシを採用した件については不勉強と

言わざるをえません。弊社の評価を求めている訳ではありません。弊社の開発した手法を用いた同業他社は多く存在します。私は我々の手法・

工法をエポキシと同様に本件の土俵に上げて検討してほしかったというのが本音です。

 

 5月に入りH社からデモ施工の依頼をうけました。ある意味では、とんでもない依頼と言えます。エポキシを一部剥離し滑り止めを施し、そ

の後防滑を施し、次に防滑性能を維持させた状況でタイルをコバルトブルーに仕立て直すという作業をやってくれとの依頼ですからね。一旦こ

の作業を施すと今回の後始末を弊社がやらせてもらいますって言う意思表示にもなりかねませんからね。・・・

 

 H社の担当者との電話のやり取りの間、私は頭の中で自問自問いする始末。エポキシを80㎡剥離するだけでも大変な作業となる。今回に限

っては予算が少ないし、どこがいくらずつ負担するのか話し合いの最中らしいし、前回(10年前)の施工において学んだ事として、Pマンショ

ンにはカスタマーハラスメントを地でいくようなクレーマーが存する事。エポキシの剥離がなければ何等問題はないのだが・・・等々。

 

 結果的には覚悟を決めました。理由は10年前の弊社の施工を支持し喜んでくれた居住者の方が多く存在する事を理事長が話してくれた事。

中でも10年前に私が記したブログを示し、弊社に連絡をとるよう指示してくれたT氏の期待に応えなくてはいけないと言う気持ちが私の背中を

押したのでしょうか。

 

 デモ施工を実施。驚いたことに当日は現理事長と副理事長・次の理事長まで立ち会ってくれました。私一人で伺った事もあってか私が施工に

専念できるようにバケツを手に数回も水を汲んできてくれました。マンションの散水栓が不調で隣接している公園から汲んでくるしかないから

です。有難い事です。こういう人達の為にも邪念は捨てる事に・・・捨てましょう・

 

 剥離しては乾燥させ、防滑溶剤を塗布しては乾燥させ、コーティングしては乾燥させ、約1㎡のデモ施工終了。コバルトブルーも復活し滑り

止まった。所要時間約3時間。・・・デモ施工を終えて本番を想定。・・・施工日程を2日としたらちょいシンドイか・・。

 

帰宅後、施工を2日でこなす為の対策を検討。

① エポキシの剥離をエポキシ塗布したF社に頼めないかH社に協力を要請。

② 事前に居住者に対し施工への協力要請の徹底。(H社・理事長)

③ エポキシの剥離剤は刺激性が激しい為、作業者に対し安全対策の徹底。

④ 剥離後の回収物の管理。

⑤ 滑り止め施工溶剤の選定。

⑥ コーティング施工時の居住者の現場立ち入りの調整。

               ・・・・ 等。

 

 H社に要請したF社での剥離は”こんな予算では出来ない”と一蹴されたと連絡を受けF社の誠意のなさを痛感。結局F社のケツを拭かされるお人よしを演じる事になってしまいました。・・・そりゃー誰もやらんわなあ~。・・・内藤の心のささやき・・です。

 5月25日・26日施工実施へ

 

次回へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年6月 9日 (日)

10年振りの再施工依頼ではあるが・・・

私の歴史の1ページを飾り自信作でもあった枚方の某マンションのタイルが無残な姿に・・・。


 

 

4月、久しぶりに京都のH社から仕事の電話が入りました。8年振りに電話くれるなんて珍しいこともあるもんです・・・。何事かと思いきや

9年前に施工した枚方市のPマンションの滑り止め施工の相談でした。H社の営業担当者の説明によるとPマンションは今年の1月に他社によ

り滑り止めの施工を実施したとの事。ところが施工後まもなく居住者から不評不満が多発し、再施工の方向へ話が進んだらしい。施工後、日も

浅いので予算の問題もある中、一度現場へ出向き手直し出来るようなら何とかお願いしたいとの事でもあった。

 

 

Pマンションに敷設されているタイルは珪藻土をメインとした塗り床材でコバルトブルーに仕上げられた特殊なものです。9年前施工にあた

り・私自身もそれなりに悩んだ床材です。滑りを止めて且つ、あのすばらしいコバルトブルーを維持しなければ現在の溶剤系滑り止めを世間に

発表、提供した私のプライドが粉砕してしまいます。その後の詳細は9年前8月の私のブログに記していますので省略しますが、あの難しいタ

イルに滑り止め施工を実施した業者がどんな施工をしたのか興味が湧いたので取り急ぎ出向く事にしました。

   

 

Pマンションを訪問するとH社のA氏と理事長が既に待機していましたが、私はタイルを見て我が目を疑いました。真っ青なコバルトブルーが

うす黒い青?に覆われているではありませんか。一体何をしたのか?・・よく見ると全面にエポキシが塗布されています。しかも立ち上がり部

分までご丁寧に塗られています。エポキシ?このタイルにエポキシ?私の頭の中でこの言葉が飛び交いましたよ。”H社も電話くれた際にエポキ

シで滑り止めを実施したと言ってくれたらいいのに”腹立たしさを抑え理事長にどうしたいのか尋ねました。理事長としては施工前に近いブルー

にしてほしいとの事。手直しの為に私が持参した秘密兵器?はエポキシの上にも塗布適用はしますがエポキシそのものが邪魔になります。青色

は少し濃くはなるものの本来のコバルトブルーにはなりません。とりあえず色付けをしてみましたがやはり青色が少し濃くなった程度でした。

 

 

私がこのブログに記す事は、私のノウハウが多少なりとも同業者の方々のヒントになっている事と私の仕事の記録でもある訳ですから苦労した現場は基本としてありのまま記すようにしています。関係者の方々にはご理解くだる様宜しくお願いいたします。

 

 

さて青色は少し濃くなったものの、以前のコバルトブルーには程遠く居住者の皆さんを納得させるレベルには至りませんでした。そもそも

何故に美観を有したマンション出入り口に滑り止めとはいえエポキシを採用したのか?8年もの間、疎遠であった弊社にH社が連絡してきたの

か?そこらの話は次回より記していきたいと思います。

 

 

 

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左写真:2009年8月施工後

中央写真:エポキシ塗布現状

右写真:デモ施工一部比較写真

 

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