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2019年8月

2019年8月 2日 (金)

10年振りの再施工依頼ではあるが・・・

           常識的には絶対に請けない仕事なんでしょうが・・・その4

 

 6月に入り好天気の日、長年私の元で従事してきた連中3名と共に3回目の施工に入りました。前回施工は一部の居住者の無関心が施工を台無しにしてくれました。5月、施工実施を決定した時に、私が私自身に約束した事が本来なら必要のない3回目の施工に繋がったのです。私自身が10年前に四苦八苦し試行錯誤しながら仕上げたPマンションのコバルトブルーのタイルが好きな事。その時の仕事を評価し弊社を推してくれたT氏や居住者の方々の期待を裏切れない事。何があろうとウンチクを言わないと決めていた事の3つがそうです。

 

 今回は1日で全てを完工させる為に色々と準備しました。エポキシの剥離がいかに困難か1回目のブログで記しましたが今回はありません。シリカ系のコーティングがタイルに塗り込んであるだけですから何等問題はありません。類似業者においては大変な事でしょうが・・・。

 

 タイルを痛めないように剥離、滑り止め施工を実施。前回、何度も侵入され分厚く塗り込まれた部分は全員で削り取り、コーティングする為の下地を作り上げ午前中の作業は終了。全員で昼飯を食べに行こうかと思っていた矢先、な・な・なんとT氏の奥様が全員と立ち会ってくれていた理事長の分も含めた数の弁当とお茶を届けてくれたのです。20数年の間、こんなの記憶にありません。驚いたのはもちろんですが、嬉しかったですね。そして大変美味しくいただきました。3回目の施工料金はT氏の奥様から十分にいただきました。有難う御座いました。

 

 さて今回は、前回の件を繰り返さないようコーティング作業を6つに小分けにし、1つ塗り終えたら10分休憩(乾燥させ)し表面が乾いたのを確認できたら養生シートを被せていきました。10分間は全員で管理しているので誰も踏み入る事は出来ません。同じ事を6回繰り返し全面にコーティング処理を施す事が出来ました。コーティングは速乾性としているので養生シートを取り除く事もできたのですが、当日の夜あたりから雨の可能性があったので翌日回収する事にして作業終了としました。

 

 翌日、養生シートの回収とコーティングの仕上がり状況、そして滑り止めのチェックを兼ねて訪問しました。前回目立った薄い足跡も筋交も見当たらず、ほぼ均一にコバルトブルーが出来上がっていました。水を蒔いて滑りの確認。安全レベルで仕上がっています。理事長にも確認していただき、ようやく施工完了となりました。

 

 弊社は一昨年、関西国際空港の第3ターミナルの床面4000平米の滑り止めを依頼され、総勢延18名2晩で施工完了した実績があります。敷設されたタイルはシリコーン系コーティングされたセラミックタイルでした。類似業者には全く手の出せないタイルなのですが、弊社には世間にまだ公開していない施工溶剤技術が多々あります。シリコーン系コーティングを残留させたまま、光沢も99%維持し、滑りもしっかり安全レベルに仕上げました。・・・種明かしをします。・・・事前にメンテナンス業者さんに床面の洗浄をしてもらうようゼネコンに依頼していたのです。そして弊社はただ新技術の溶剤を塗布していっただけなのです。

 

 塗布していった溶剤が乾いてしまうと全て蒸散し、何も残留しないので殆んど水で洗い流す作業がないのです。ゼネコンと関空関係者に確認してもらいましたが、しっかり滑り止め効果ありって事で好評でした。他の滑り止め業者には信じられない世界かもしれませんね。

 

 話がちょっとそれてしまいましたが、弊社には4000平米の広い現場も2晩で仕上げる能力があります。今回のPマンションは80平米しかありません。たかだか80平米であっても床面に何が塗布されているかで、その仕事の内容はコストも含め大きく変化します。実はPマンションに訪問したのは最終日をいれると10回にもなります。エポキシの剥離が主な要因となりますが、限られた予算のなかで事を実施しようとすれば高価な消耗品を使い切る訳にもいかず、自らが身体を張ってやるしかないのです。・・・

 

 今回は私の思い入れのある現場でもあったので仕方ありません。損得抜きの仕事もたまにはいいんでないですか?

 

 

                おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10年振りの再施工依頼ではあるが・・・

         常識的には絶対に請けない仕事なんでしょうがねえ・・・その3

 

 施工2日目。幸いにもよい天気となりました。剥離と滑り止め施工を終えたタイルにあの見事なコバルトブルーの面影は全くありません。10年前の大騒動を思い出しながら今回の静かな2日目のスタートに感謝すら思えました。本日も居住者誘導の為、朝から理事長が立ち会ってくれました。理事長に感謝しつつ特殊コーティング作業の準備に入ります。出入り口3か所の一部を通行出来るようにし、2か所は閉鎖して居住者の立ち入りを禁止としました。・・・作業開始。タイルの1枚1枚に塗り込んでいきます。常にパブリックドメインを公表している弊社ですから簡単にメカニズムを説明しましょうか。タイルや石材等は、表面が擦り減って色あせても濡れ色を施せば本来の色を醸し出すのです。今回のテーマは濡れ色を施しコバルトブルー色を復活させ、そのままコバルトブルー色を維持させたまま乾燥させる事です。

 

 今回のテーマでもう1つ重要な事は、コーティング作業後1時間程度で歩行可能な状態に仕上げる事にあります。・・・10年前には問題なく完工したのですが・・・今回は施工中に柵の隙間をかいくぐり、又は柵のポールを押し上げて、施工に無関心な一部の居住者の侵入が相次ぎ、コーティングをやり直したり(重ね塗り)散々な現場となってしまいました。事前に居住者には協力要請をお願いし、理事長にもお手伝いいただき、我々も気を配って作業していたのですが、出入り口が3か所もあり、其々が目隠し状態となる事もあってやむを得ない部分もあるんですがねえ。中には理事長の前のポールを押し除けて現場に入ったりした人もいたなあ。

 

 四苦八苦しながら全床面のコーティングを終え30分乾燥させ表面状態を確認する事にしました。30分後処理後の確認。乾燥後の床面の数ケ所に薄い足跡が浮かび上がっています。何度も塗り重ねた床面にはいくつもの筋交が発生しています。・・・こりゃアカンは~。・・・残念ながらこれでは引き渡し出来ません。・・予算の問題や居住者の協力が得られなかった事とか、施工前より随分綺麗になり元の状態に近くなったとかはもうどうでもいいのです。誰もが納得する状態に仕上げる事が弊社の義務なのです。2日もの間、理事長も手伝ってくれました。弊社を推薦してくれたT氏も心配して立ち寄ってくれました。・・・もう1回やり直しましょう。・・・日を改め居住者対策も十分検討したうえで次回、コーティングの剥離を含め1日で誰もが納得出来る施工をやって見せましょう。

 

 

次回へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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