滑り止めは単なる滑り止めにあらず?

2008年10月24日 (金)

摩擦と滑りの関係・・・・摩擦と滑りは別物??? その2

   摩擦係数(CSR0.46以上)はクリアーしてるのに滑る???

 設計、ゼネコンからの滑りに関するSOSで最も多いのが、〃CSRをクリアーしているのに滑って困る〃と言った内容のものです。先日も大手のT社の現場責任者からの依頼で、滑りの診断とデモストレーションを兼ねて施設現場へ行ってきました。現場のタイルは数ヶ月前に敷設されたものでCSRの安全値をクリアーしています。T社も当然ながら滑りに対し安全な床材をエントリーしたと言う事でした。・・・で、何故滑るのでしょうか?今回のテーマの床材は、全く磨耗してませんし、メンテナンスも行き届いていて、これと言った汚れは見当たりません。12分の1の勾配の箇所が2箇所僅かにあるだけで、タイルの敷設に関しては何ら問題はありません。前回のテーマで少しだけ触れましたが、摩擦力と滑り止め(滑り)の関連性は、数百年来、答えの出せないテーマなんですね。出せない答えを確信犯的に且つ強引にモデル化(標準化)し、JIS規格にした事で今回のような混乱が至る所でで発生している訳です。こんな書き方をすると、CSRを否定しているようになりますので正確にJIS規格の内容の一部を記します。本来、CSRの静摩擦系数値は高分子床材(化学床材)に適用するものです。それを意図的に無機系床材に使用する、いや、させるからこのような問題が起こるんです。開発者は無機系床材には使ってほしくないと言いながら自らが使って鑑定なんてやってますし、タイルメーカー、商社に至っては目安ほしさに堂々とパンフレット等に明記し、安易に安全レベルのタイルとして販売してます。確信犯的にと言う表現手法を用いるのは適切でないかもしれません。しかしながら、今回の様なテーマがあまりにも多い事、そして実際に転倒事故が多発している現実がある限り、私は関係する各位にもっと真剣に滑りと言うテーマに取り組んでほしいと思うのです。

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2008年10月22日 (水)

摩擦と滑りの関係・・・・摩擦と滑りは別物???

             摩擦で滑りは止まる???

 一般的な滑り止めを考察してみると、その殆どが摩擦に行き着き、基本的には摩擦力が滑りを止めると考えられる。内藤的な視点で歩行摩擦を表現すると、〃歩行する人と固定された床との間に働く現象で、裸足又は履物底の硬軟及びその形状と、床の表面状態と吸着分子層及び磨耗により、常に変化するもの〃となります。今回は書き出しからチョイ硬い話になってしまいましたが簡単に言うと、とりあえず摩擦力で滑りは止められるが、床の磨耗、汚れの付着、そして履物底等、其々が変化すると滑り出すと言う事です。摩擦と言うのは、上記したように経年すると、多くの要因により変化します。従って、磨耗の特性とか摩擦係数の標準化っていうのは、言うまでも無く非常に難しい事なんです。現在JIS規格とされるCSRについて、かなり確信犯的でかつ強引な規格であると思慮するのは私だけでしょうか?摩擦力に関する研究は、古くはレオナルド・ダ・ヴィンチに始まる〃摩擦力は垂直荷重に比例する。〃という発見から数百年を経て現代に至り、その理論は殆ど確立されていると考えます。残念ながら私の知る限り、経年し、多様に変化した床と摩擦の関連を正確に示す研究資料はありません。こと滑りとの関連となると、更に困難なものになりますから言わずと知れた事かも。CSRをはじめ静摩擦、動摩擦などの話は後日、多少嫌味な解説が入るかもしれませんが記したいと思っています。

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2008年10月20日 (月)

表面張力では滑りは止まらない・・・・その2

表面張力では滑りは止まらない!!

 さて、今回のテーマは、水の吸盤力という怪しい表現について記してみたいと思います。水と言えば飲用をはじめ生活に欠かせないものです。また、人の知恵を得る事により、多種多様にその用途は幅広いものとなりますが水そのものに吸盤性はありません。水の力を借りて吸盤性を発揮させるには、それなりのメカニズムがあります。そのメカニズムに基づいた理論があってはじめて吸盤力という表現が可能になると私は考えます。一般的に業者の皆さんが表現されている7マイクロの穴というのは、元々はノンスリップマスターの開発者の表現手法なんですよ。穴という表現をした事で表面張力で吸盤をつくると言った曖昧な理論が成立してしまったんですね。コップの無数の絵が出てきて足が登場し、乗ったらピタッと止まるなんて事もありえませんよ。吸盤を発揮させる簡単なメカニズムを記します。無機系床材は、何回も書いています様に粒子の結合で形成されています。その為に床材(自然石やタイル)には、あらゆるところに隙間(毛細管)があります。吸盤性を発揮させる為には、まずその隙間にある程度、水そのものを滞留させ更に移動させる必要があります。更に隙間に滞留した水をより速く効率的に移動させるには、隙間の入り口を広げる事と、人の歩行という2つのファクター(要因)が大きく関係します。そのファクターの1つとしての役割を務めるのが適量配合された施工溶剤なんです。床の表面の隙間に施工溶剤を滲み込ませ反応させて水の入り口を広げます。その結果、必然的に吸水性も大きくなります。人の歩行は、滞留した水を床の中に押し込む役割を担う事になります。歩行するたびに床の内部では、強制的に毛細管現象が発生している事になります。詳細に記すと長くなるので、このへんで留め擱きますが、このようなメカニズムがあってはじめて吸盤作用というのは発生するんですよ。・・・エッ電子顕微鏡の写真には飛び飛びの穴が写っているじゃないかって。・・・確かにその様に見えますね。それも皆さんの感性で何故そう写っているのか考えてくださいね。もう十分ヒントは書いてますから。

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2008年10月17日 (金)

表面張力では滑りは止まらない・・・・その1

         表面張力で滑りは止まらない!!

 平成14年頃までは弊社も、やむ得ず表面張力作用で滑りが止まると表現していました。クリンカータイル等、施工後のタイルの表情に僅かな変化があるだけで見た目では判断できないものです。施工後のタイルは驚くほど摩擦抵抗が上がっているのに、お客さんに難しい理論を説明しても殆ど理解してくれません。表面張力で・・・と説明すると、〃あっそうか〃とすんなり受け入れてくれるもんで安易に使っていました。誰しもそうですが、知らない事は難しいもので、ニヤリーで自分の知識の中で表現された事を優先し、そうかもしれないと思いがちです。今でも、〃表面張力で滑りが止まる〃で後発の類似業者が堂々と営業展開を可能にしているのは、その証なんでしょうね。じゃあなんでそう言い切れるのかって事になりますので、私の大好きな落語家、三遊亭歌の助師匠の話の一部をもってその説明をしますね。・・・波はどうしてできるか?水というのはプラスとマイナスの分子がくっ付こうとしてまるくなります。そこへ空気の移動(風)が起こり、まるくなった水を潰す。そしてできるのが波。一分間に18回のバイオリズムで自然に発生する。それは人が一分間に行う呼吸と同じである。自然と人の繋がりがそこにある。呼吸回数18回を2倍にすると36。これは人の体温に近い。36を又2倍にすると72。これは人の一分間の脈拍に等しい。昔の兵隊さんは一分間に72歩で歩く訓練をしていた。更に2倍すると144。これは人の血圧に近い。・・・なんて話なんですが、驚く事に調べたら本当なんですよ。落語家さんていうのは勉強家なんだとつくづく感心しました。もうご理解いただいたと思いますが、まだ理解されてない方の為に少し書き足しますと、我々の滑り止めはプールの底の滑りもプールサイドと同じ様に止めることが出来ます。更にプールサイドを洗剤で洗浄します。その時、裸足で洗剤の上に乗っても滑りませんね。本来、洗剤を塗布した時点で表面張力は作用しません。プールの底もそうです。表面張力が発生するのは水の上です。水の吸盤効果?で滑りを止める?・・・ここらの怪しい話は次回で・・・・・。

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2008年10月15日 (水)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その5

           一滴の汚水も川に落とすな!

 さあ滑り止め施工の開始です。まずは全員で養生作業に入ります。歩道班と車道班2班に分け、事前に打ち合わせした作業内容の再確認をしスタートしました。歩道班は数箇所に分散しているマンホールの目詰めと欄干の養生に、車道班は44箇所の溝の目詰めに取り掛かりました。2時間程で養生作業を終えましたが、こういう現場で最も重要な事は確認作業です。全員でキッチリとチェックして回ります。熟練者揃いとは言え、何かあるのが現場なんです。幾つかの修正を施し、ようやく養生作業終了です。書き漏らしていましたが、安全確保の為、車道の一車線は封鎖してます。さて、ここからの作業なんですが、今回は手法を変えて望むことにしています。通常は、洗浄ー溶剤塗布ー確認ー中和ー洗浄・・と続きますが、与えられたテーマが難題であるが故に開発メーカーとしての知恵を絞っての手法となりました。大量の水を使う訳にもいきませんしね。手前味噌となりますが、私は10年もの歳月を滑り止め溶剤の開発一筋に費やしてきました。本音を言うとメーカーなんぞになる気なんてなかったんですよ。しかしながら、使用目的によって変化する床材と滑りの関係、そして殆どの現場の作業に自ら加わっているうちに必要性に駈られ看板を上げる事になったんです。従って、今回使用する溶剤は、この現場の為に製造したものとなります。薬品の比重を重くし、界面活性剤を調整し、反応性を高めたものです。弊社しかできない事かもしれませんね。・・・・シュミレーション通り施工は完了し、難題であった44箇所の溝の目詰めのチェックに入りました。ハラハラドキドキでしたが、結果は溝の一番下に詰めていたウエスに少しの湿りを感じたのが5箇所あった程度で無事クリアーしました。・・・この現場に参加した一人に〃防滑、ソグナップ〃で代理店ビジネス展開をしていた三浦浩之君がいた事を報告しておきます。現場研修の一環として参加させました。現場作業は器用にこなす子でしたね。もっと多くを勉強させたかったんですがね。・・・・・・・・

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2008年10月14日 (火)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その4

           溝を塞ぐだけじゃ駄目!!

 施工日がやってきました。テープシールの剥離班8名、施工班6名、軽トラと水タンク管理担当各1名、高圧洗浄機担当2名、バキュウム担当2名(車道専任1名)手元は剥離班が兼務するといった体制でスタートしました。ここで皆さんはエッと思われるでしょうね。テープシールの剥離に8名も必要なのかって。12月の時折雪もちらついてくる凍りつくような寒さの中、20平米重ね合わせるように貼り巡らされたテープシールはそう簡単には剥がれません。しかも橋の歩道に貼っている事を考えると、接着剤としてエポキシ系を使っている可能性があります。エポキシ専用の塩素系剥離剤を使うと、その毒性が作業者に悪影響を及ぼしかねません。8名の選択は、そういった事態を配慮しての事だったのです。総勢20名という体制は500平米程度の現場においては異例なことです。通常の滑り止めだけなら8名体制で十分こなせる平米数なんですよ。車道専任のバキュームを配置した理由は、前回にて記した溝を塞ぐテストの結果に基づくものです。施工当日は予測通り、雪がぱらついていましたから養生テープが昼間と同じ様にうまく接着するかどうかが問題となります。必要以上に水が滞留しないように念のために配置する事にしました。夜の8時を迎え、施工開始です。

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2008年10月10日 (金)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その3

            溝を塞ぐだけじゃ駄目!!

 バケツ一杯の水を流して溝に滞留させて約4時間現場に待機。2名で出張していたので一人は溝の監視、他の1名は歩道に吐き捨てられ踏みつけられて、へばり付いているガムの除去にあたりました。・・・そして待つ事4時間、いよいよ運命?の瞬間を迎えました。滞留している水をタオルに含ませバケツに絞り落とす数回の作業を終えて、一番上のマスキングを取り剥がしました。それからパテ、最後にウエスを取り上げ確認作業にはいりました。結論は、ウエスが殆ど濡れていなかったので正解と言えます。じゃあこれでOK?・・・にならないのが水を使う現場なんです。今回テストしたのは、よく晴れ亘った昼過ぎから夕方5時頃まででしたから、同条件であって初めてOKとなる訳です。実際に施工となる時間帯は真夜中なんで、あくまで参考に留めなければなりません。温度差、湿度の差を加味した対策が別途必要となります。しかしながら、気分的に随分楽になりました。

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2008年10月 6日 (月)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!その2

                溝を塞ぐだけじゃ駄目!!

 前回の現場調査において一つ記載漏れがありましたので補記します。歩道の端に12分の1程度の勾配があり、その部分約20平米に隙間無くテープシールが施されていました。試しに一枚剥がそうとしたら、なかなか剥がれません接着剤でしっかり固定されていました。事務所に戻り、打ち合わせ会議開始です。施工手順そのものから組み立てて行かなければなりません。通常、弊社の滑り止め施工は一日で完了引渡しを基本としています。手離れの良さが売りなんです。しかしながら、今回のテーマは難問が多く、どうなることやら不安満載のスタートとなりました。ざっくりと会議の内容を記しますと、次のようになります。①排水箇所の特定。②排水処理の手法について。③車道規制の処置手法について。④車道、歩道の養生手法について。⑤テープシールの剥離について。⑥滑り止め施工作業工程について。⑦ガードマンの配置誘導について。⑧作業人員と作業時間について。⑨施工溶剤の選択と使用量について。⑩給水車を含む資機材について。以上10項目についての話し合いが延々と続きました。一日での施工完了を達成する為には、事前の打ち合わせと段取りが明暗を分ける事になります。最後の最後まで悶々としたのが、テープシールの剥離と目詰めの2つのテーマでした。剥離は作業時間の制限も考慮し人員を増やす事で解決。溝の目詰めについては、一層目保水性の高いウエス、二層目に粘着性の高いパテ、三層目にビニールを重ねマスキングする事で水の漏洩を抑えようと言う事で会議を終えました。施工数日前、会議の決定に基づきテストする事にしました。一層目から三層目までの目詰めをし溝を塞ぎバケツ一杯の水を流してみました。少なくとも4時間は水を滞留させたまま状況を観察する必要があります。

次回へ

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2008年10月 3日 (金)

某大橋の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!

     河川の上の滑り止め施工・・・一滴の汚水も川に落とすな!

 2002年の12月、今思えば大変に寒い日でした。・・・滑り止めを依頼された現場は、全長200m程の某大橋の歩道です。私の記憶にある大橋の下を流れる川は、異臭を発する程に汚染されていました。ところが、住民と行政の努力により、数年前から魚が戻ってきたことで、地元の住民が河川の保全保護管理に非常に神経を尖らしていると言う事でした。当然ではありましたが発注者からの施工条件は、かなり厳しいものとなりました。〃川に一滴の汚水も落とさない事〃まさに、言うは易し行なうは難しです。困りました。本当に困りました。それからの約3週間、大橋に出向いては隅から隅まで目を凝らして見て周っては思案に暮れました。技術だけでは対応できません。知恵を尽くして立ち向かう必要があります。大橋の歩道には、雨水が川に直下するようにいくつも溝が設けてあります。隣接した車道には、更に大きな溝が車道の両サイドにいくつもありました。溝をどう塞ぐかと言うのも重要なテーマですが、施工で発生する汚水の処理も並行して考えねばなりません。全ての段取りに影響する最も重要なテーマとなるからです。大橋の両サイド端に排水溝を発見しました。排水溝とは言え川に接近しています。もしかしたら川に流れ込むように設計されているかもしれません。他にないかと探したら、もう一箇所10m程先に排水溝を見つけました。そこでさっそく発注者に連絡をとり、排水が下水道へ流れるのか、川に流れるのかの確認を求めました。発注者からの回答は、2箇所とも下水道へ流れるとの事でしたので、ほっと一息安堵しました。やっとスタートラインに立てます。次に歩道と車道の溝をどう塞ぐかという問題です。土木にも精通した代理店高森君を伴い大橋を行ったり来たり、調べた溝の数は全部で44箇所にも上りました。・・一箇所づつ全て丹念に調べた結果、全部川に直下するものでした。

以下次回へ

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2008年10月 1日 (水)

問い合わせにお答えしま~す。

       最近多い問い合わせ!!中性の滑り止め洗剤??について 

 最近やたらに多い問い合わせの№1が後発の類似業者の中性滑り止め洗剤についての事です。その中でも同業者らしい方からの電話が多いように思えます。先日も私のブログに幾つかの質問がありました。それなりに回答文は書いて送りましたが・・・。弊社は、製造元として毒物劇物製造業登録(版製弟503号)の許認可をうけて、業者向け施工専用の滑り止め溶剤(50種類以上)だけを約10年間、研究開発してきました。その間、多くの現場に携わり、多種多様の床材に適した溶剤開発の為、計り知れないほどの床材を潰して来ました。そんな弊社でもハッキリとPH7と公表できる製品は存在しません。家庭用品表示法における中性に該当する製品はありますが、弊社の安全基準査定では、厨房や浴場等の滑り止めには適合しません。弊社の表示法の中性に該当する製品も最近よく使用されてはいますが、あくまでも特殊性のあるタイル専用のものです。私の個人的な考え方ですが、我々メーカーの常識としての中性の表現は、PH7ではなく、前後に少し幅をもたせるもんですがね・・・。PH7と公表して営業してますので、よほど自信があるのか、素人か・・まあそのどちからですね。NETIS(国交省の新技術情報提供システム)に登録されたってのを売り文句にしてたもんで気になって一応調査してみました。NETISが証明した中性の根拠になるテストは、特定機関ではなく業者がリトマス試験紙で実施したものでした。そしてテスト結果、リトマス試験紙の写真映像は、明らかに酸性反応を示しています。不思議なもんですね。なんでこれがNETISの審査に合格したんやろか?また何で沢山の会社が代理店になっとんのやろか?一蓮托生ってことかな?これ以上書くと〃負け惜しみ〃みたいになるので止めときますが、いやー不思議・・・なんですが、冗談はさて置き最後に一言。溶剤を開発するのも才能、(儲かりませんが・・・)手段はともあれ、滑り止めをやりたいって人を集めて儲けるのも才能です。ある意味、彼らが、業界発展に寄与していると思う私も間違いなく存在しています。

次回へ

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2008年9月30日 (火)

床の汚れとの格闘編 その11・・・・厨房の油汚れと滑りその3

                               磁器タイルに油汚れが定着すると・・・

 前回、厨房の強化モルタルについて簡単に記しましたので、今回は磁器タイルの場合はどうなのか記してみたいと思います。強化モルタルとは違い、磁器タイルは多種多様のものが敷設されています。その大半は滑り対策上、表面に凹凸が施されています。摩擦抵抗で滑りを抑制しようと考えての事だと思います。1つだけ例を挙げてみます。有名な某ファーストフーズの磁器タイルは、摩擦抵抗を高めるという視点においては、よく考えられたものです。細かな凹凸があり、吸水性も高いものです。吸水性の高い床が滑りにくい事を知っての事だと評価できます。・・・ただ、残念なのは、その設計者がメンテナンスに精通していない事です。前回のブログをご覧になった方は、もう理解されていると思いますが、厨房の現場では、頭脳で考えられた優秀なアイデアも、役に立たない事が多いのです。途切れる事の無い多くの利用客、驚くほどの揚げ物の数量、それに伴う深夜にも及ぶ営業時間、営業終了後、従業員は黙々と後かたずけと翌日の準備に取り掛かります。大量に床に飛散した油は、指定されたアルカリ性洗剤を希釈し、簡単にモップで拭き取っています。キッチリ床を洗う時間がないのです。・・・これでは試行錯誤し〃これならいける〃とされ敷設された床も悲鳴をあげてしまいます。そして凹凸も吸水性も安全面において何ら寄与することなく、反対に汚れと滑りを誘発させる為の促進剤と化しているのです。〃スケート場〃と表現したのはオ-バーだとしても、近いものはあります。某ファーストフーズだけを特定している訳ではありません。いずれのファーストフーズも同じ悩みを抱えています。相談があれば、即座に解決できる手法があるんですがね。この件は、これ以上書くと〃資本主義のいやらしさ〃に発展しかねないのでこの程度に。・・・洗浄方法は強化モルタルの場合と同様でいいと思います。アルカリ性洗剤を使いデッキブラシでゴシゴシ擦り、水かお湯で洗い流します。強化モルタルは経年すると凹凸になってくると前回記しましたね。厨房のタイルはどうなるか?・・・所々浮いて剥がれやすくなります。原因は、常に水がタイル床下に滞留するからなんですね。メンテナンス業者の方ならよく見かけられると思います。所々張りかえられているタイルを・・・。

・・・・次回へ

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2008年9月29日 (月)

床の汚れと格闘編 その10・・・・厨房の油汚れと滑り!その2

                           強化モルタル床の弱点

 前述した様に、強化モルタルにはスランプという規格があります。モルタルの密度を高める為にモルタルに樹脂(ポリマー)を混入します。強化するといってもモルタルを硬くするのとは違います。保健衛生上、雑菌がモルタルに入りにくくする為に考えられた事です。強化モルタルを敷設すると、当然ながら吸水性は極端に低下します。吸水性の低い床に、油脂成分が付着残留し、蓄積されてくると滑りが発生してきます。何処の施設担当者も同じだと思いますが、油汚れを除去する為に日々努力されておられる筈です。洗剤を使い、デッキブラシでゴシゴシ、そして水やお湯で洗い流す。・・・前置きはこれくらいにして本題にいきましょうね。モルタルは成分の関係上、少しづつ水に侵食されていきます。ましてや、自分自身が働く聖域ですから皆さん懸命に洗浄されています。すると徐々に侵食が進み、又お湯を流したりするもんですから更に侵食されて、スランプ基準を充たした強化モルタルの床も、やがては吸水性が大きくなってしまうんです。クラックが発生する場合もあります。反面、吸水性が大きくなったおかげで床は、滑りにくくなります。そして、1~2年も経過した頃の床は、見た目でハッキリと判るほど、凹凸が出来てきます。これが云わば強化モルタルの弱点なんですね。・・・エッ!初めに厨房の床は、よく滑るって書いていたじゃないかって?・・・そうでしたね。実は、それは油汚れの除去清掃が上手く出来ていない施設のことです。吸水性が大きくなると油汚れもその分床内に吸収され蓄積します。って事は、汚れ易くなるの?その通りです。そして清掃がおろそかになると滑りで危険がせまり、経年すればするほど、清掃作業はシンドイものと化します。これも強化モルタルの成せる業だと言えます。

・・・・・次回へ

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2008年9月26日 (金)

床の汚れと格闘編 その9・・・・厨房の油汚れと滑り!!

             スケート場と化した厨房の床???

 タイトルを見て、そんなオーバーな?と思われるでしょうが、私自身、多くの現場で何度も、尻餅ついて痛い目にあっています。もちろん滑り止めの施工現場ですから、現調時の出来事です。滑りの状態をチェックする為に普通に歩いたり、急ぎ足で歩いたり、急に回転したりと、色々やるんですが、その殆どでズッコケました。アンタ足腰弱いのんとチャウ?ナンチャッテ云わせませんよ。手前味噌ですが、昔はバレーボールのエースとして、全日本選手権に何度も出場した(確か新日鉄と対戦した事もあったな)事もあります。鍛えてますよ。・・・・まあそういう事で、とにかくよく滑りますし汚れています。滑りを発生させる原因は多くありますが、大別して、敷設されている床材と、日常のメンテナンスの2点に絞って記していきたいと思います。厨房と云っても業種によって様々です。以前は、強化モルタル床(ハセップ等)が主流でしたが、近年は、劣化の問題や、保健衛生上の保守管理が難しいと言うことでタイルを敷設する施設が増加しているようです。しかしながら、油汚れは厨房には付き物ですから殆どの現場担当者は滑り対策で苦労されているようです。厨房に使用される強化モルタルは、スランプ(モルタルの密度の規格)が高レベルのもので吸水性が極端に小さくなります。吸水性の小さい床に、油脂を含んだ汚れが付着すると滑りは発生し易くなります。それならばと几帳面な現場担当者が、日々洗剤を使いデッキブラシでゴシゴシ。油は水よりお湯の方が落ち易いってんで丹念にお湯で洗い流します。なるほど洗浄手法として理に適っていますし、事実私もそうします。・・・ですが、先々この作業が原因で更に大きな汚れと、場合によっては滑りで悩むことになります。強化モルタル床の宿命的な弱点が悩みをもたらす事になるのです。

・・・・・次回へ

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2008年9月22日 (月)

床の汚れと格闘編 その8・・・・温泉浴場  その4

          床が乾くのを待って全員でチェックしよう!!

水切りも終わり・・・本来終了なんでしょうが、チョッと待ってください。床が乾くまで。床が濡れている間、床はその床材の本来の色合いをだします。いわゆる濡れ色と云われるものです。実際、濡れ色を付けてほしいと依頼される仕事もあります。床の細かい傷を隠す為(目立たなくする)、知識の乏しい、滑り止め類似業者が真っ白にしてしまった床の手直しの為に濡れ色をつけたりと、まあー誤魔化しの作業ですがね。ですから、床が乾かないと今回のスケール除去作業の本当の意味での評価はできないのです。・・・床が乾きました。全員でチェックします。ほらほら出てきましたよ。濡れている時には見えなかった取り切れなかったスケールが、チラホラと。でも大丈夫ですよ。大元は十分に除去していますから残留しているのは極僅かの量です。手分けして全員でやっつけてしまいましょう。後は、中和剤を作業した箇所に散布し、水で流します。水を切り、養生を外し、ようやく作業終了となります。あーー疲れた。いや本当に大変な作業です。

           タイル張り替えた方が安く付く???

スケール除去の見積もりを出すと、エー高いナー、と云われる事は止む得ないとしても、タイルを張り替えた方がマシとか張り替えた方が安いとか、管理会社やゼネコンはよく口にします。その時私がいつも思う事は、この人達ホンマにマジメに仕事しとんのかいナ。仕事知っとんのかー。現場を知らない能力のない奴が高いとか安いとかいうとんのかいナ。ホンマいいかげんにしいや。等々云いたくなります。(過去、2~3回云った経緯があり、十二分に反省しました。)・・・タイルを新設する時と、張替えの時の作業は大きく異なります。張替えする為には、撤去工事、新たな防水工事等、別なコストが発生するばかりか、店舗においては、休業を強いられる訳ですから、大きな損失が発生します。ですから、簡単に張り替えた方が云々と言う担当者は、本当に能力を疑うことに・・・・・・・・・。スケール除去は場合によっては、本当に体力と気力を必要とします。見積もりは、スケールの点在状況、スケール成分の違いによっても大きく変化します。私が皆さんに言いたいのは、大変な作業には、それなりの報酬があってしかるべき、と言うことです。頑張ってください。

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2008年9月19日 (金)

床の汚れとの格闘編 その7・・・・温泉浴場の汚れその3

       スケールが消滅したら中和作業!・・・おっとその前に???

 ヘロヘヘロになり、やっとの思いでスケールとの格闘が終わりました。ご苦労様・・と言いたいところですが、もっと元気出して、あと一踏ん張り、いや二踏ん張り頑張っていきましょう。通常、中和作業は中和剤を、処理した場所に、ジョウロで散布し、後は、多量の水で流すといった作業をやるんですが、私(内藤の流儀)の無手勝流は、チョト違います。中和剤として使用する重炭酸ナトリウムは洗剤としても高い能力を持っていますから、中和作業に少し時間をかけてやれば、剥離後の温泉のスケールだけでなく、その他の汚れも併せて洗浄できる筈です。(当初、教え子達にすごく嫌がられましたけど・・・)ノウハウの1つですが手法と工程を記してみますね。3~5%の中和剤をパットにつけ床面に擦るように塗布していきます。下地には酸性成分が残留していますから即中和反応をし炭酸ガスが発生します。その炭酸ガスが一部の汚れも同時に浮かせてくれるんですよ。ただし、中和剤を塗布したまま放置していると、せっかく床から剥がれた汚れは床に吸収されてしまうので、次からの作業は追っかけ迅速にやってください。中和剤の塗布が進んでいったらタイミングを計ってポリッシャーで洗浄です。ポリッシャーが無ければデッキブラシです。ポリッシャー洗浄が進んでいったら又タイミングを計って随時、水洗いをしていきます。この作業は、基本的には、滑り止め施工の際の中和作業にも適用します。ただし、滑り止めの作業の場合は、油脂成分が床の内部から浮き出てきますので、水洗いの前に、以前記載した様に、油脂成分を除去するためアルカリ性洗剤での洗浄を加えます。前回の記載内容で理解出来なかった人の為にもう一度説明しますと、中和剤もアルカリ性ですから洗い流さず、中和剤の上にアルカリ洗剤を塗布し洗浄していくと言う意味ですよ。・・・・・・・・・さて、中和作業(洗浄)も終わりました。水切りをして、・・・終わり・・・にしないでください。まだまだやる事はあります。・・・・・・・・・・・・今日はチト忙しいので次回へ

 

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2008年9月18日 (木)

床の汚れとの格闘篇 その6・・・温泉浴場 その2

         さあー覚悟を決めて・・・ スケール除去作業の開始!!

 タイトルを見て、エーそんなに大変なの?と思うでしょうが正直大変な作業ですよ。スケール除去を請け負った場合、まず私は私自身に言い聞かせます。実践するぞ3つの〃き〃・・・換気、本気、根気です。今回のテーマで使用するのは塩酸主成分の溶剤とし、この場合の塩酸濃度は20%以下と仮定します。マスキング(養生)の確認を終えたら作業の開始です。溶剤をバケット(ワックスを塗布する際に使用する長方形のバケツを指す。)に適量入れます。ポール付きのパットを使ってスケールに塗布し軽く擦ります。スケールの表面がが溶剤にシュワッと反応していきます。何回か擦っているうちに反応が小さくなってきたら、またスポンジに溶剤を付けスケールを同じように何回か擦ります。スケールの厚みにより時間差はありますが、基本的には、この単純作業をスケールが無くなるまで、ただひたすら何回も続けます。スケールの厚みが明らかに1ミリ以上あると確認できる場合、床を傷つけないよう、削ったり、たたいて割ったりして大元のスケールを除去し、残ったスケールを溶剤で溶かして除去します。立ち上がりに付着しているスケールの場合は、毛バケを使って同じように作業しますが、かがんだり、立ったりの連続ですので、初老で軟弱な私には過酷な労働となります。腰は痛くなるし、酸欠状態にはなるしで、大変ですよ。従って、この作業をする場合は短時間の休憩を定期的にとる必要があります。溶剤のベーパー(蒸気)の影響で顔がヒリヒリしたら顔を洗いにいき、作業に集中する為にさわやかな外の空気を十分に吸って気分転換をし、水分補給も必要ですしね。・・・それやったら塩酸のもっと濃いのを使ってやれば早く終わるじゃん。・・・最もですが、前回書いているように勝手な自信や判断は無能の証となりますよ。弊社もスケール除去専用溶剤を製造しているメーカーの端くれです。今回たまたま塩酸濃度20%以下の溶剤と仮定していますが、それなりに調合調整したものなんです。他社で販売している溶剤も基本的には同じようなものです。まず人体への影響を一番に考え、タイル目地への影響をいかに軽減させるか等を考えて製造しているものです。通常、弊社が原料として使用する塩酸濃度は 35%のものですが、もしも、このレベルの塩酸を作業場に持ち込んだらどうなるか?当然ですが現場はパニック状態になるのは必然です。こんな事をわざわざ書いているのには理由があります。実際にやってる業者もいるんですよ。毒劇物取扱いの資格をお持ちの業者さんは、むしろ嫌がってやりません。知識があるからです。以前に、某ホテルの支配人から大浴場のスケール除去の依頼があり、デモ施工した事があります。現場は想像を絶する程のスケールが満載状態でした。支配人立会いのもと1平米完璧に除去するのに1時間かかりました。それなりの見積もりを提出したものの、いっこうに返事がこないので問い合わせてみると、意外な回答が返ってきました。簡単そうだからウチでやると・・・。なにやら本当にやったみたいです。それから約1年後に飛び込んできた話ですが、あの某ホテルの大浴場大変なことになってるらしい。床は張替えとるし、配管も全部やり代えとるみたいですよ。・・・・・あーあ。豊中の某ホテルの本当の話ですよ。勝手な自信と判断は無能の証。この語源はここから始まったんです。

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2008年9月17日 (水)

床の汚れと格闘篇 その5・・・温泉浴場  その1

         白いスケールを有効的に洗浄除去するには?

 温泉分析書の遊離成分(非解離成分)が各成分を含めた分量の10%程度までを基準に記してみます。白いスケールが発生し易いのは+のナトリウムイオンと-の塩素イオンが分析量の大半を含有する温泉に多く見られます。前述したように+イオンと-イオンはその分量に応じ結合します。それが床面に残留し、水分が蒸散し、それを日々繰り返していくとスケールとなり目に付くようになります。ましてや多量のナトリウムイオンと塩素イオンですから、白っぽく目立ちますよね。基本的な知識がメンテナンス業者にあれば、日常の洗浄作業の中で解決できる事で、白っぽく残留する事は無いと思います。除去作業としてはこの場合、PH1レベルの酸性溶剤が必要です。有機系、無機系どちらでも結構です。事前作業として必ずやってほしいことは、金属部分、又は直接溶剤が排水溝に流れないようにマスキングをきっちりとする事。多少塩素ガス等が発生することを想定し、換気を良くする事。素手、裸足での作業は厳禁ですよ。勝手な自信は無能の証です。次は道具類です。使う溶剤は劇物か劇物に匹敵するものですから、作業がやり易いように口径の大きい容器に入れて使う方がいいと思います。スケールは溶剤を塗って擦ってを繰り返しながら除去するのが最も有効です。床のスケール除去は立ち作業、立ち上がりに付着しているスケールは座っての作業が主となりますから、それに準じた道具が必要となります。最後に中和剤を準備します。中和剤としては重炭酸ナトリウム(重曹)が最適かと思います。濃度は3~5%程度で十分です。水溶液を作る目安として、バケツに入れた10ℓ程度の水に対し300~500gの重炭酸ナトリウムを溶かしてください。溶かし方は、先に重炭酸ナトリウムをバケツに入れ、次に少量の水を入れ手で混ぜて馴染ませ、それから残りの分量の水を入れます。そうすると簡単に溶けますよ。・・・まるで料理番組のおばちゃん?みたいですね。・・・・失礼しました。・・・ 何をやるにしても準備と段取りがその仕事の良し悪しを決定付けます。準備が出来たところで・・・・・次回へ

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2008年9月16日 (火)

床の汚れとの格闘篇  その4

              温泉浴場の汚れは複雑怪奇!!

 メンテナンス業者からの問合せ(SOS)で最も多いのが、温泉浴場の汚れの問題です。どうしても除去できないと言うのです。そこで私は、まず最初に温泉分析書を入手する事を皆さんに指示します。従来、殆どの業者が無関心であった世界かもしれませんね。入手した温泉分析書を見ながら、私は業者に現場状況について幾つかの質問をします。床材は何か?石かタイルか?日常清掃をどうしているか?床面状態がどうなっているのか?体脂肪で光っていないか?スケールで白っぽくなっていないか?使っている洗剤は何か?何人で作業しているか?作業時間は何時間あるのか?使っている道具は?定期清掃はあるのか無いのか?定期清掃があるとすれば年何回あるのか?等々。・・・当たり前と言っちゃ当たり前の事ですがね。・・・何で?ちゃんとやってるよと、問い返す業者には次の質問を続けます。・・・日常清掃の洗剤はPHどれくらいの使っているのか?汚れの反応性の関係上、最低2種類(アルカリ性、酸性)の洗剤が必要となるが、使い分け出来ているか?一日の入浴者は平均何人くらいか?ポリッシャーの回転数は毎分何回転のものか?バフかブラシか?・・・ここら辺になると業者のトーンが一気にダウンしますが、業者のちゃんとやってるよを否定している訳ではありません。アーそう言う事かにしたいだけなんです。これから紹介していこうと考えている温泉成分の除去については、さきほど私が質問した其々の???が、あーそう言う事かになって理解しやすくなると思うからです。温泉分析書には、陽イオン(+イオン)陰イオン(-イオン)遊離成分(非解離成分、溶存ガス成分)の1kg中の各成分、分量及び組成が明記されています。イオン結合が汚れに大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。+イオンの何と-イオンの何がくっ付くのかは、其々の分量、組成によって変化するので温泉の現場毎に違います。それに、定期投入される塩素、入浴者の体脂肪、水垢、カビ等の残留物がブレンドされて出来上がった汚れが多いのは、私も現場でよく見かけます。更に、そこへ非解離成分の分量が多い温泉となると、そりゃもう大変の世界となります。だから・・うんぬんとなって行きますが、以降は其々の???も含め小出しに書いていこうと考えています。・・・・・次回へ     

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2008年9月 4日 (木)

床の汚れとの格闘篇  その3

            温めりゃ溶けるし、冷えりゃ固まる???

 一息入れ、ブツブツ一人言を言いながら思案します。3回目の洗浄後、温水で洗い流したら床の中から多量の体脂肪が飛び出してきた???。滑り止め溶剤の反応作用で結合している床材のすき間が大きくなった。??そこへ洗浄で使った洗剤が入り込み、体脂肪に反応し体脂肪が小さくなった。??またまた温水が入り込んだ事で体脂肪の固まりの周囲が溶けてた。??体脂肪が溶けて小さくなったから床面に上がってきた。??なんでやろ???床の中が見えりゃ簡単な事なんでしょうが、疲れきった脳細胞が明快な答えを出してくれません。とは言え限られた時間内での施工です。15分程の休憩を終え作業再開。若いから?・・・体力が回復すると頭の回転も(口も)滑らかになるもんです。体脂肪が洗浄するたびに床面に出てくるのは比重の関係が影響していると考えました。いわゆる水と油の関係です。水が床の大きくなったすき間に目一杯溢れるほど入った影響で、滑り止め施工溶剤で削り落とされた比重の軽い体脂肪が上がってきたんですね。きっと。まして3回目の洗浄で温水を使ったんで更に溶けて上がりやすくなった?と考えました。4回目の洗浄後、今度は水で洗い流しました。ようやく納得出来るレベルの滑り止めの床が出来上がりました。水で洗った理由は、小さくなった体脂肪を床内に固めて留める為です。長い年数、床内に吸収され、床内の至る所で固まった体脂肪は、そう簡単には取り除けません。しかしながら、水通し?は良くなった筈です。水通しが良くなって初めて床がスタッドレス効果を発揮するのです。そしてこの理論こそが〃セーフティME工法〃なのです。男子浴場の施工が終了した頃には、もう1つの女子浴場の方は既に中和洗浄を終え、待機状態でした。この間既に3時間費やしていましたので、残り2時間は、男子浴場で学習した内容に基ずき、洗浄を温水で1回、水で1回と連続して実施しました。効果は十分確認できました。一応これで現場での滑り止め施工は終了となります。・・が、これで全てが終わったんではないのです。むしろ始まりなんです。メンテナンスマニュアルを作成し提出し、以後のメンテナンスの手法とサポートについて話し合いの場をもちます。現場で発見した事、応用、対応した出来事は、滑り止めの効果を持続、継続させる為に必要なノウハウとなるからです。必要性にかられ、初めて世間に現場毎、床材毎のメンテナンスマニュアルを作成し提出したのは1998年であったと思います。現在、類似業者の皆さんも、以降この手法を引用されている事は承知してますが、形式的に1つのマニュアルをコピーし提出している業者が多いようですが残念なことです。現場には、床材を知り、水を知り、その他もっと多く知りえる事がある筈です。そして、自分の感性を信じ、現場で汗し、現場で学んだ事が、メンテナンス(維時,管理)に生かされるマニュアルとなる事を信じてほしいんです。もまだ修行中の一人として今後も、皆さんと出来るだけ情報を分かち合えたらいいなと考えています。・・・・・・・・・・次回へ

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2008年9月 3日 (水)

床の汚れとの格闘篇  その2

                本当の敵は床の中にあり???

 2次溶剤塗布を終え、中和処理に入ります。中和剤を塗布すると同時に裸足で効果の確認作業にかかります。予定では、この段階において本来バッチリ滑り止め効果を確認できる筈でした・・・が、結果は滑り止め施工する前よりヌルヌルの状態となってしまいました。それでも、滑りはそれなりに止まっています。床の中から体脂肪の固まりの一部が飛び出てきたんですね。述したと思いますが、床材は結合粒子で形成されていますから、必然的にすき間が発生します。そのすき間の大小と数の編成により吸水性が変化します。全てには当てはまらないとは言え、本来、吸水性高い床材は滑りにくいものです。先人の知恵というか、十和田石とか伊豆の若草石が昔から浴場の床に使われているのはその為だと私は考えています。今回の床材は御影石のバーナー仕上げで、その形状凹凸で滑りを抑制する為に敷設されたものです。バーナー仕上げによって凹凸部分面積が大きくなり吸水性も高まります。では、滑りを抑制する条件を満たした筈の床が何故に滑って危険な状態となったのか?問題点は幾つかありますが、最も大きな要因は体脂肪が温水と一緒に床に吸水され、蓄積し、すき間を埋めてしまった可能性にあります。体脂肪は動物性油脂、吸水された後、床の中で冷えて固まります。例えるならば、車道におけるハイドロブレーン現象を引き起こす水溜りの原因であるアスファルトの目詰まりと同じと言えます。当初、バーナー仕上げの床の表面がヌルヌルベタベタしていたのは、体脂肪が既に目詰まり状態で床内に吸収されず、表面に留まり固まった、もしくは、固まったものが溶け出した状態であった訳です。人差し指でヌルヌルした床を擦ってみると、指先にラード状の油脂がついて来ました。間違いなく体脂肪の固まりが飛び出しています。通常、こんな現象が起きた場合は中和剤を洗い流さず、その上から濃い目のアルカリ性洗剤で洗浄して除去しますが、本当に苦労したのはこれからなんです。洗浄を終え、水で洗い流しました。ところが、足の裏には、まだベタツキ感があります。同じ作業を再度繰り返しましたが、僅かですがまだベタツキを感じました。当時、40代でまだ体力に自信があったもんで、一緒に作業を担当した代理店に〃もう一回行こか〃・・・全員下向いていましたが、もう一回洗浄することにしました。洗浄後、今度は温水で洗い流してみました。油脂成分であるから、温水を使った方が、より効果的であると考えたからです。かなり疲労感を感じていましたからね。〃ところがどっこいしょ〃と来たもんで、ここに来て更にヌメリが出てきて〃ガッカリコンコンチキのチッチキチー〃・・・・。一旦休憩を入れ、何故こんな現象が起きたのか考える事にしました。・・・・・・・・・・・・・次回へ

 

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2008年9月 1日 (月)

床の汚れとの格闘篇  その1

 今時の子供達に掃除のイロハを教え込んでいる家庭、学校がどれくらいあるのだろうか?学校での掃除当番があるのは承知しています。・・・が、私が少年であった頃とは様相が違うようです。佐賀県唐津市の田舎育ちのわんぱく坊主であった私ですが、冬でもバケツに雑巾が定番で、教室の中、廊下を当番にあたった同級生と二人並んで競争しながら雑巾掛けをしたものです。家でも同じでしたね。畳を拭いていると雑巾をもっときつく絞れ、拭いた後はカラ拭きせんか、母ちゃんによく怒られたもんです。掃除、清掃についての基本を、しっかり身に付けている筈の私が・・・実は、この掃除、清掃に関る事で滑り止め施工溶剤開発に匹敵するくらい苦労する事になるとは夢にも思いませんでした。大阪のあるスーパー銭湯の滑り止めを施工した時の出来事を事例に記す事にします。1日の利用者が約1200名ですから繁盛しているスーパー銭湯ですね。5年前に温泉が出て、しっかり地元に定着しているようです。現場調査に行きますと、浴場の床は、御影石のバーナー仕上げで、濡れている箇所が鈍く光っていました。裸足で歩いてみると、気持ちが悪くなるほどヌルヌル、ベタベタ感があり、当然ながら滑っています。施設管理者と面談し、日常的なメンテナンス等について尋ねてみました。毎日、契約業者が営業終了後メンテナンスしているし、年に4回は休館日に定期清掃も入れているとの事。〃その割にはえらい汚れとるな 〃と思いつつ現場調査を終えました。数日後、施工日も決まり段取りに入りました。現場は男風呂,女風呂合せて300平米程度です。施工時間は、営業終了後となり、夜の0時~夜明けの5時までの間。5時間と施工時間は十分ですが、如何せん真夜中の施工である事、床が堆積した体脂肪で鈍く光るほど汚れている事等を考慮し、作業人員を通常5名から8名に増員し臨むことにしました。施工当日、始めに濃い目にアルカリ洗剤(PH12レベル)を調整し、2台のポリッシャーで洗浄です。堆積した体脂肪は基本的に酸化していますから、濃いアルカリ洗剤で洗浄している最中は、洗剤と反応し少量ですがアンモニア臭が発生します。ポリッシャーを低速回転に変換し、ゆっくりと洗浄していかないと体脂肪は簡単には落ちません。1時間も過ぎた頃、男子浴場の洗浄が終わり、即刻、女子浴場に移行です。男子浴場は、これから滑り止め溶剤を塗布する作業に入ります。まずは床材のすき間を広げる為の溶剤の塗布からです。(1次溶剤の塗布作業)4~5分経過後床のすき間に残留した物質を溶かす為の溶剤の塗布(2次溶剤の塗布)と作業は続きます。2次作業が終わる頃、女子浴場の洗浄も終わる段取りです。ここまでは予定通り作業は進展しました。・・・が、次の作業工程で発生するとんでもない出来事で、私は悩み苦闘する事になってしまいます。・・・・・・・・・・次回へ

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