防滑一筋14年・・・まだまだ修行中

2009年7月 6日 (月)

某国立大学での嘘のような本当の話

  そんな無茶な話おまへんでぇ!! その2

 困り果てた様相が伺える中、Y社の『社長が助けてほしい』と話を切り出してきました。困っている時はお互い様?ではありますが、如何せん相場の半値以下で落札した会社ですから、助けるも助けないも、まず何を以って安い価格で施工が出来たのか?滑り止め施工の経験がどれくらいなのか?誰に滑り止めの指導を受けたのか?この3点だけは聞いておかないと話の進めようがありません。

 よほど困っていたんでしょうか?Y社の社長は臆せずスラスラと喋ってくれました。

 『突然に滑り止め工事の入札の話が飛び込んで来た。御社の仕様書を見て、以前から取引のある福岡のM社に同じ様なものがある事を思い出した。M社に電話し話をしたら、滑り止め溶剤を販売しているので、それを使えば十分に施工が出来ると言われた。誰にでも出来るのか?と聞いたら、掃除が出来る人なら誰にでも出来ると言われた。作業はどうするのか?と聞いたら、溶剤をタイル全面に塗って、後は多量の水で流すだけと教えてくれた。今までやった事がなかったんで、M社から溶剤を買って大学でテストをしたら、上手く滑りが止まったんでM社の話を信じ、施工をした。』

 Y社の社長の話を聞いて、M社の無責任な指導に私は腹が立ってきました。・〃何にも教えてないじゃないか〃┐・( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

 話の内容で現場がどうなったか見当がつきましたので、最後に1つ尋ねてみました。『BPNはどうでしたか?』・・・『滑りはそれなりに止まっているんですが・・・34程度しか出ませんでした。ならば御社がデモ施工した箇所を測ってみようと思い計測したら43も出ていたので何が違うのか、それも知りたくて本日電話した次第です。』

 テラゾータイルであれ、磁器タイルであれ施工となれば、それなりの経験と知識が必要です。経験がなければ、十分にサポートしてくれる知見者が必要です。Y社の社長の話に理解を示し、ならばと弊社のノウハウを提供して、Y社の大学での施工も無事完了したようです。

 タイトルに使用した〃そんな無茶な話おまへんでぇ〃ですが、何の調査もせず、全てが同じ工法と判断し入札させ、最低価格で施工を発注した国立の某大学と、何の指導、サポートも出来なかった溶剤を売っただけの福岡のM社に突きつけたい。施工会社のY社には驚かされたが、何も知らないと言うのは怖さを知らないと言う事。ある意味で被害者?であるかもね。これから発展を目指す業界です。これを機会にもっと勉強し、いい仕事をしてほしいと思いました。

次回へ

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2009年7月 2日 (木)

某国立大学での嘘のような本当の話

  そんな無茶な話おまへんでぇ!! その1

 もう5年も前の話。京都の某国立大学から、キャンパスの一部が滑って困っていると電話が入ってきました。早速、現地調査と説明の為、営業担当に京都へ直行するよう指示しました。

 大学のキャンパスの一部には、テラゾータイルが敷設されていて、表面がかなり磨耗し確かに滑りを感じます。特にスニーカーを履いている学生さんには危険なレベルであると事務局の担当者に報告しました。・・・ならば直ちにデモ施工と相成りまして、2平米程度実施し、効果の確認をしてもらい、これは良いと言うことになり、前向きに検討するって事でしたので、かなり期待して帰りました。

 その後、多くの資料を求められるは、理論説明を求められるはで、幾たびか大学へ出向く事になりました。その時点では特殊な滑り止め手法と言う事で、随意契約的な話も飛び交っていて、見積もりの提出を依頼された時には、期待感は絶好調に達していました。

 1ヶ月後、大学から〃入札の案内〃なるファックスが舞い込んできました。慌てて大学の担当者に電話してみると、その後調査したら同業者がかなり出ていたので、公平を期すための処置と言う事でした。・・・がっかりはしたものの当然といえば当然の事。ME工法又は、同等かそれ以上と言う条件のもと、京都府の指名業者による入札となりました。弊社にはその後、京都の業者さんからの電話が殺到し、弊社は、標準的な平米単価を全社に示しました。

 結果は、弊社が示した標準価格の半値以下でY社が落札しました。弊社の全員が口を揃えて言います。・・・・無茶しよるなぁ・・・・こんな話は直ちに忘れてしまうのが身の為と、皆が忘れかけていた矢先、落札して既に施工も終わっている筈のY社からSOSの電話が入ってきました。何事か?と思いきや、Y社の話を聞いてズッコケテしまいました。

次回へ

 

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2009年5月21日 (木)

ワンコロ40万???

          知見不足が生んだ悲劇!!!その1

 5月19日・20日の2日間、(株)阪和の展示会に滑り止め洗剤メーカーとして参加してきました。主催している(株)阪和さんとしても、大阪がインフルエンザで大騒ぎしている時にどうなる事かと心配する中、メンテナンス業者さんを中心に約1200名もの来場で大いに賑わいました。『ワンコロ40万』何ともおかしな表現ですよね。実は、弊社の展示ブースに立ち寄られたメンテナンス会社の社長さんが、『今メンテナンス業界の流行語だよ』と言って話されたんです。面白かったので今回のテーマとして取り上げてみたいと思いました。

 その社長さんの話とは・・・・磨きのセラミックタイルが敷設されている某スーパーで滑りの問題が発生した。スーパーは数社の業者に滑り止め工事の見積もりを依頼し、最も安い価格を提示した業者に工事をさせる事にした。工事は一日で終了し、5年保証を確約して取り合えず滑りの問題は解決した。・・・・が?一週間経った頃、工事したセラミックタイルの床はドス黒く汚れ、洗っても汚れが落ちない状態に変化してしまった。そして更に一ヶ月経った雨の日、そのスーパーで主婦が滑って転倒する事故が発生してしまった。スーパーは即座に滑り止め工事業者に連絡をとり、その業者は血相を変えすっ飛んできた。滑った床を調べたら、汚れで目詰まりが発生し、滑り易い床に戻っていた。業者は持参した洗剤を駆使し床の洗浄をし、床は多少防滑性を取り戻したものの、汚れを取り除くことは出来なかった。スーパー側は5年の保証期間内ということもあって、その事故の全ての責任を工事業者に押し付けてきた。そこでその工事業者がとった行動と言うのが・・・・

 

・・・・次回へ

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2009年5月15日 (金)

油まみれの厨房!!!

         安全とは言えないが大丈夫だと思います。?

 またまた私の大好きな三遊亭歌の介師匠の落語の一説を紹介してみたいと思います。『私は飛行機が大嫌いです。それでも仕事の関係上、1年365日のうち260日は飛行機に乗って飛び回るんですよ。たまたまその日はプロペラ機に乗ってましてね。・・・ふと窓を見ていたら片方のプロペラが止まっているんです。わぁープロペラが止まっとる~・・誰かが大声で叫んだら、他の乗客の皆が皆、一斉にプロペラの動いてる方へ動いたんです。そしたらスチュワーデスが飛んできて・・優しい声でプロペラは片方が動いていれば飛行機はチャンと飛びます。大丈夫ですので皆さん元の席に戻ってくださいって言うんです。そしたら又誰かが・・目的地にチャンと着くのかっていたんですよ。・・そしたらスチュワーデスは、多分大丈夫だと思いますって言うんですよ。・・多分???・・・目的地に飛行機が着陸するまで胸がドキドキ高鳴って冷や汗でびっしょり・・・私は飛行機は嫌いです』・・・・。面白いのでご紹介しましたが、おそらくこの飛行機は直に点検修理されたんでしょうね。

 厨房の滑り止めの営業に伺った時に店長、マネージャーから〃安全とは言えないが多分大丈夫だと思います。〃と軽くあしらわれる事もシバシバあります。実は、チェーン展開している色んな店舗さんから耳にする言葉なんですが、きっと従業員の皆さんは十分注意をはらうよう日々指示されているんでしょう。その各店舗で食事をする事も多い私ですが、客席の床は従業員が厨房から持ち込んでくる油で薄汚れていてベタ付いています。当然ながら滑っています。厨房の中は以前に記したように、水が床に落ちればたちまちスケート場と化します。(少しオーバーかも)?滑って当たり前の床の上を用心注意しながら歩き回る従業員さんは慣れているとは言え大変な苦労だと思います。常に足を踏ん張るといった動作を繰り返すとどうなるか?足腰を筆頭に、そりゃあ疲れますよね。だから事故に発展する危険性というのは常にあるんです

 客席の床だって同じです。〃スリップ転倒者が出ていないから大丈夫〃という認識では危険すぎます。スリップは常に発生しています。転倒者が出ていないのは、従業員とお客さん其々が滑りを意識して注意しながら歩いてくれているお蔭なんですよ。・・・モラール向上委員会会長内藤的な文章になってしまいましたが・・・・今回はこの辺で次回へ

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2008年12月18日 (木)

滑り止めは適材適所の選択を!!

              知らなかっただけ???

 まずはトラブルとなった施設内の調査から開始しました。風除室から売り場の床は全てベージュ色のセラミックタイルが敷設されています。風除室には大きなマットが設置され、雨傘用のビニール袋も完備されています。出来る限りの雨水の持込を阻止するべく対策は施されている様に思います。この段階で、私の経験則を基にウンチクを言っても疑問を抱えている施設が納得する筈もありませんので、当日の施設内の調査は打ち切りとし後日、雨の日に再調査をさせていただく事にしました。・・・トラブルの発生した現場を調査をする場合は、できるだけトラブル発生時と同じ環境下(条件)で行うのが重要となります。・・・

 降ってほしい時に降らないのが雨・・・2週間後、待望?の雨がしかも強烈に降っています。さっそく現場調査隊の出動となります。この日は2名で施設の内と外に分かれて午前10時から正午まで、お客様の動向を観察する事にしました。

 施設内の観察結果を記しますと、雨傘をさして来店されるお客様が8割強でその他のお客様は駆け込んで店内へ入られていました。この施設の駐車場の構成は、施設に隣接した立体駐車場と施設の前に100台程度の駐車スペースが設置されています。傘をささずに駆け込んでくるお客様は施設前の駐車場からが殆どでした。駆け込みでのお客様は施設の風除室のマットの上を歩き店内の売り場へ向かいます。1時間もするとマットの先のタイルに水滴が多く見えてきました。トラブル発生現場は、マット敷設の位置から30メートルほど先の売り場だと聞いていたので時間を見計らって現場に向かう事にしました。30メートル歩いて気が付いたんですが、その間の何箇所かに水滴がありました。店員さんも気が付いていない様子です。実はこの水滴の一つが、お客様の履物と動向の変化により滑りを発生させるのです。床がPタイルであれセラミックタイルであれ関係ありません。店内でのトラブルの原因が見えてきました。もう少し時間をかけて水滴の要因を探索する必要があります。・・・・・・・次回へ

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2008年11月27日 (木)

滑り止めは適材適所??

         滑り止めは適材適所の選択を!!

 前回はパソコンの調子が悪く中途半端な状態で公開してしまいました。ブログ迷人故お許しください・・・。てな訳でもう一度前回のさわりから始めますね。

 通路、階段、スロープ、又は商業施設、浴場施設、プール施設等、床材は敷設される場所と用途により形状、素材、色合い等が決定されます。そして設計により検討された床材が其々の箇所に敷設されます。基本的には、このご時世ですから床材も施設内外の滑り対策を配慮されたものが多い様に感じます。床の摩擦係数値としては高数値が出そうな床が目立ちますが、それでも滑り出すのが、常に環境により変化していく床の宿命ではないかと私は思っています。

 滑りを発生させるファクターは様々です。場所や履物等を含め特定できません。又、滑りを抑制させる方法も多々ありますので次回から、私なりに適当だと思う場所毎の滑り抑制方法を少し記してみたいと思います。お楽しみに!

 

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2008年11月12日 (水)

滑り止め効果の持続性について

       滑り止めしたら何年くらい効果が続くの?

 履物と滑りの関係の記事は、又後日に記す事にします。先日来、滑り止めの効果と持続性についてメールでの問い合わせが多くきてますので優先してこのテーマをとり上げたいと思います。

 まず滑り止めの効果について、先日入ったメールをご紹介しながら私の思いを記したいと思います。先月福岡の某社から敷設予定の磁器タイルのサンプルが届きましたので早速、滑り止めを施しタイルサンプルを返送しました。後日、某社より電話を頂き大変気に入った旨、採用したいので見積もりをお願いしたいとの事。数日後、打ち合わせの為福岡の弟子(代理店)を伴い某社に伺いました。

 打ち合わせの主なテーマは、滑り止めの持続性についてとなりました。某社からはまず①どれくらい効果が持続するか②メンテナンスをどうするのか③メンテナンスのランニングコストは・・・以上3点について質問されました。①については②をどうするかによって異なりますが、弊社のメンテナンスマニュアルをご支持いただければ10年以上は持続可能です。③については年間、1割増程度は承知して頂く事・・・等、率直に意見交換をしました。

 滑り止め効果の持続性はメンテナンス(維持管理)の如何により変化します。床材の性質を知り、汚れの持込要因を知り、汚れの持込要因となる施設周辺部歩道の状況(タイル、アスファルト、コンクリート、インターロッキング等)を知る事によりメンテナンスの手法を検討する必要があります。晴天時、雨天時によって異なる日常清掃の手法、定期清掃時の清掃手法に至るまで詳細に打ち合わせしました。

 滑り止めを施すと摩擦係数が上がります。床材によっては汚れが新たなテーマとなります。もちろん滑りにも大きな影響が出てきますので類似業者が言ってるようにメンテナンスは簡単で誰にでも出来ると言う訳にはいきません。それ故に、最初にしっかりとした打ち合わせが必要なんです。メンテナンスが掃除の延長線上と軽く考えると汚れ対策も滑り止め対策も決してうまく軌道しません。〃どれくらい持つの?〃に対する回答は〃どう持続させるか〃になります。その為には滑り止め業者の経験と知識、ノウハウが必要、必然となります。単に5年、10年の保証を銘打っても、床を守れる知見がなければその意味はありません。

 

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2008年10月30日 (木)

履物と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

      履物と滑りの関係!!その3 スニーカー(運動靴)

 履物メーカー側も滑り対策には苦慮していると聞き及びます。神戸のメーカー下請け業者に伺うと、靴底の素材の選択から形状に至るまでメーカー担当者と細かい打ち合わせを重ねていると言う事でした。たまたま私が、伺った時もメーカー担当者と形状について話し合いの最中だった様です。  私が下請け業者さんに時折伺っていたのは、滑りのファクター(要因)に履物が大きく関与するからなんです。特にスニーカー(運動靴)について、靴底の形態の推移を知りたいと考えていました。年々朝夕、ジョギングとウォーキングに勤しむ人たちが増えています。中でも目を引くのが高齢者と思われる?方の数が多い事、そして履かれているスニーカーの靴底を観察すると、その大半がウレタン系ゴム仕様なんですね。ウレタン系ゴムは比較的硬く、磨耗しにくいし、靴の中のクッションは歩行の負担を軽減してくれます。最近のスニーカーは本当によく出来ていると私は思っています。靴も売れてナンボの世界。靴売り場に並んでいるスニーカーはカラフルで、その種類の多い事。買いに行くと目移りし、つい時間を忘れてしまうくらいです。昔私がよく履いていた、世界長の地球印とか東洋ゴムの駒印、月星印なんてのは何処に消えたのでしょうか・・・・。時代の流れなんですね。その時代の流れに重なるように滑りの問題が社会現象としてクローズアップされているのです。靴底も素材、形状として何がベストなのか特定できません。天候、歩行する床の素材、形状に加え人の動作(急ぐ、走る等)も滑りのファクターとして大きな影響があります。履物メーカーとタイルメーカーの共通したテーマが〃滑り対策〃ではないかと思います。タイルメーカーがCSRをクリアーし、安全と銘打って敷設したタイルの上を、雨天の日にウレタン系ゴム底のスニーカーを履いた子供が滑って遊んでいる光景を見るのは決して珍しくありません。ゴム底が不定形のもの程よく滑るみたい?です。そこらの話は次回で・・・・。

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2008年10月29日 (水)

履物と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

          履物と滑りの関係!!その2

 半世紀を経て、道路事情は大きく変わりました。殆どの道は舗装されているのが当たり前で、並行し町並みも一変しました。土間がタイルに変わり、大規模な集客施設の床に至っては、明るい磨きの床材が普通に使われています。履物も限りなく増えました。生ゴム系の靴底がウレタン系ゴム底に変わって行き、10センチ以上もあるハイヒールを平然と履きこなす女性達。〃滑ったお前が悪い〃という教えは、今の時代〃滑らせたアナタが悪い〃に変わり、事故という考え方に発展し、法律の規制に委ねる時代になってしまいました。その中にあって、まださほど変化していないものがあります。我々世代の滑りに対する思考です。一部の人を除けば、もう下駄を履いている人は殆どいません。時代が変わったんです。履物も変わったんですよ。自分の身を守る為に考え方を変えましょう。わが国は、あと7年もしたら4人に1人が65歳以上になります。60歳以上の予備軍を入れると3人に1人の割合に近くなるんです。世界のトップに並ぶ少子高齢者の国となるんですよ。滑りの問題は高齢者になればなるほど重傷を負う危険度は高くなります。自分を過信せず、安全に歩く事を心がけてほしいと思います。・・・・・てな流れの中で履物と滑りの関係に入っていきます。

 

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2008年10月27日 (月)

履物と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

           履物と滑りの関係!!その1

 私がまだ幼少であった頃(昭和30年~35年)で一番記憶に残っている履物と言えば下駄です。当時の田舎の道路事情は、舗装されている箇所と言えば国道を除くと現在の5パーセント程度だった様な記憶があります。下駄はその点大変に都合の良い履物だったのです。雨が降った後の道はぬかるみ、あっちこっちに水溜りが出来ました。童謡の〃♪雨雨ふれふれ母さんが・・・・・ぴっちぴっちちゃぽちやぽランランラン♪??〃なんてのがピッタシの風景がそこにありました。ぬかるみの上は下駄でそ~と歩きました。汚泥が下駄の上にあがってこないように、そして滑らないようにする為です。〃こう歩くんですよ〃と誰かに教わった訳ではありません。きっと誰かが歩くのを見て覚えたんでしょうね。雨用に、母親は高下駄を幾つか持っていましたよ。歩くのに工夫が必要な時代です。それでもよく滑りましたね。当然、服は汚泥にまみれますから家に帰ったら母ちゃんに怒られたもんです。バカタレなんばしとるとかもっと気をつけて歩かんか!!この時代どこの家でも同じ傾向の考え方で、滑った方が100パーセント悪いと教育されてきたんです。今でも我々世代の人達はこの〃教え〃を間違いなく引きずっていると思っています。

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