滑り止め一筋14年・・・まだまだ修行中

2009年8月 6日 (木)

久しぶりに困った・困った!!

        焼付けタイプのタイル??

 つい先日の話です。大手管理会社H社からの依頼をうけ、大阪府枚方市のマンションの滑り止めに出向きました。一階内部に敷設されているタイルを見て愕然としました。〃こりゃぁ間違いなく焼付けタイルだワ〃・・・事前の現地調査の写真を見て、まさか・・・という思いがあったもので、現場には万が一の為と数種類の溶剤を手配し、心の準備はしていましたけど・・・。〃こりゃぁ困ったぞ。どうしようか〃

 弊社においても、焼付けタイプのタイルについて詳しいのは私以外いません。通常、壁材として使用されるもので、原色に近い鮮やかな色が特徴のタイルです。高温で焼く下地と、焼付けとは言え表面はかなりの温度差がありますし、焼付けする材料によっては、溶剤が全く反応しない場合もあります。逆に突然過剰反応したり・・・・いわゆる表面の膜がしっかり残っている間は反応しにくく、膜が薄くなったり無くなると突然一気に反応する訳です。昔、事務所で何度もテストした後、タイルを拭いて驚きました。タオルにタイルの色が付いたのです。もう笑うしかなかったですよ。スペインあたりから輸入されていますが、我々にとっては、最もやっかいなタイルです。

 さてどうするか。・・・現場に来た以上やるしかありません。

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2009年7月27日 (月)

サポート体制の意義!!その1

     防滑市場の育成に半生をかけて!!

 私みたいな者と話をする為にわざわざ東京から出向いてくれた事に感謝しつつ、気分が良かった事もあって、朝の10時から夕方の6時まで喋りましたよ。M2の前田さん、平山さん本当にお疲れ様でした。また大理石や御影石の磨きの滑り止めを、あーだ・こーだと言いながらテスティングしたのも久しぶりだったですね。

 磨きの石材のロケーションを、さほど変化させずに滑りを止める事は、10年も前から必要性を感じてはいたんですが、なかなか認知してもらえずに今日に至っています。理解者が増える事は私にとって嬉しい事です。業界の良き指導者となる様、腹を据えて育てていきたいと思っています。

 さて、滑り止め溶剤の開発は、今後も必要に応じて進めて行きますが、滑り止めの良し悪しが全て溶剤次第と勘違いをされても困ります。以前に書いていますが、滑り止めの施工は、野球に例えると1回の表の先制点に過ぎません。キッチリと守備を固めないと逆転(滑り出す可能性有)されます。メンテナンス業者や、お客様に簡単なメンテナンスマニュアルを提出し、後はお任せ?では決して安全の保持は出来ません。施工が終了した時点から、安全レベルを何年継続させられるか・・・始まりなんです。何せ施工は1回の表なんですから。

 アンチ巨人の私が言うのもなんですが、川相選手は好きでした。云わずと知れた守備とバントの名手。本当に上手かったナぁ・・・それなりの研究と努力があっての事だと思います。甲子園を目指し、有名校の野球部に入部した1年生に出来ますか?いくら良いグローブを手にしても、すばらしく手入れされたグランドであっても無理でしょうね。でもね、もし川相選手が選任コーチとして彼等に、手取り足取り指導するとしたら、たちまちある程度のレベルになるのと違いますか?・・・くやしいけど、今日強い中日ドラゴンズの核である二遊間、荒木と井端が更に進化したのは、川相コーチあっての事。落合さんを褒めるべきかな。?・・・

 指導する立場に位置する者は、それなりに修羅場を潜り抜けてきた人だと思います。類似業者の中にも、そう云う人材が育っている事を期待し願っています。・・・・・

 コーチ=サポート=セキュリティとこれから話は発展的に続いていきますが・・・・

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2009年7月23日 (木)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 好きこそものの例えなり。年齢を重ねるに連れ、どんどん深みに入ってしまいました。・・・(u_u。)・・・知らぬ間に沢山出来たノウハウ入りの引き出しですが、これを長年蓄積した私の財産として鍵を掛けて守るか、システムを形成し特許で抑えるか、私の取巻きに何やかやとアドバイスを頂戴した事も多々ありました。でもね、元々私が考案したものでは無いのですから、全くそんな気は毛頭ありません。私は、1つのものを必要に駆られ、掘り下げ、発展的に肉付けしたに過ぎません。私以上の感性をもった人が、世間にどれだけ存在するか計り知れませんし、ドンドン私を飛び越えていってほしいものです。(本音ですよ~。)・・・そしてこの業界が、いい意味で賑やかしくなり、次世代に受け継がれていく事が、ある意味私が望むべき〃報酬〃となるんでしょうね。

 料理人の世界と同じですよ。・・・より美味しい物、より見た目の良い物、そして、より早く作る為の段取りを考える。そして食するお客様の感動が努力の評価となるんですね。新米の職人さんは、範とする親方の一挙一足を全身で感じ覚えていく。その感覚にズレを感じなくなった時、プロ(ほんまもん)となり、そしてまたその流れの中、受け継がれていくものです。

 知見の無い包丁持っただけの料理人が、蔓延ってしまった原因は、少なからず私にもあります。平成14年、たった1年程度の現場経験をもって、不肖の弟子が私の元を飛び出し、全国的な展開で代理店ビジネスを始めた事が火をつける結果となりました。美味しいと分かれば同じ事をやろうと群がって来るのは世の常。関西に溶剤メーカーと称し、代理店ビジネスを主に展開する皆さんが一気に増えたのは周知の通り。最近、関東で賑やかに展開している会社もありますけど、更にドブ板を踏み外している感がありますね。最悪なのは〃中性〃有機物〃が安全だと言い切っているところですね。ましては・・・・まぁ、とにかく私の知る限り、滑り止めに関して、フッ化物は酸性物質にしか反応しないし、NETISの審査証明見ても中性と認めた溶剤がPH5レベルを示しているわで・・・・勘違いしないでくださいね。参加されている業者さんを誹謗中傷している訳ではありません。カリスマ的存在で教えている方々に、もっと滑り止めが求める多くの基本を勉強してほしいと願っているだけですよ。

 今月に入り、東京から久々に弟子入り志願者が来ました。まだクーラーも入って無い事務所で、扇風機を回しての対面です。・・・・・〃貧乏会社ゆえ〃申し訳ない気持ちで迎えたんですが、そんな事一切気にせず熱心に私の拙い話に聞き入ってくれました。

 彼等は東京で石材を取り扱っている業者さんで、以前から弊社の事を知っていたとの事。単細胞の私は、それだけで何やら嬉しかったりしてね。・・(*´σー`)

 関東にチャンネルが少ない弊社ですから、願ったり適ったりです。これから鍛えていく彼等が、如何に多く、私の引き出しを引っ張り出してくれるのか、へんな流れになっている関東の滑り止めを是正してくれるのか、期待して止みません。

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2009年7月21日 (火)

サポート体制の意義!!その1

     防滑市場の育成に半生をかけて!!

 温泉成分分析表の層別分析を続けて行く途上で、滑り止めを阻害する要因が見えてきました。非解離成分であるメタケイ酸、メタ亜ヒ酸、メタホウ酸、この3つの成分含有量の多い温泉ほど滑りが止まりにくいという分析結果が表れてきました。ちなみに溶剤が全く反応せず、手も足も出なかった雲仙の温泉場の非解離成分の含有量は、分析量の23%強を示していました。極論を言えば、35%の強塩酸を用いても反応泡の1つも出ないレベルなんです。

 当時、さほど知見の無い私に大きな壁が立ちはだかりました。困った時の人頼み?とでも言いましょうか、名古屋の友人であるA社の藤田社長に相談をし、学者、研究者レベルの情報を求めました。

 以外だったのは、この分野の研究者が極端に少ない事です。幸いにも彼の知人の中に、温泉スケールの研究をして40年と云う研究者がいるって事で、その方を紹介してくれました。

 その後、紹介してもらった研究者の方と30分ほど電話でやり取りしたと思いますが、その研究者もいまだに結果を見出せない状況である事を知らされました。・・・また茨の道を歩く事になりました。・・・が、研究者の話が以降の私の研究開発に大いに役立った事は言うまでもありません。・・・6年後、かの思い出の地、雲仙の温泉場において、あの怪しい〃オッサン〃が現れてゴソゴソと、今度は滑り止めに成功したみたいです。

 要は分解出来ないものは出来ないと考え、非解離成分に多分に結合している他の解離成分を、いかに非解離成分と分離させるかに成功のヒントがありました。・・・でもね。相当時間掛かるんよねこれが・・・。

 1つクリアすれば、また1つと、次から次に立ちはだかる壁が波の様に押し寄せてきます。・・・・押し寄せる波と戯れているうちに、いつの間にか15年、なんや知らんうちに引き出しだけは沢山出来た様ですが。・・・

 手前味噌的になって、おこがましいのですが、もしもこのノウハウの沢山詰まった引き出しを、現在、また今後、業者として滑り止めに関わっていく多くの仲間達と共有する事が出来れば、足元の安全安心を求めるお客様に、より良いアドバイス、幅の広いサポートが提供できると思うのですがね。

 滑り止めは精密機械ではありませんので、エンジニア的専門家は不要です。必要なのは経験と守り抜く知恵です。ケミカル分野は別世界ではありますが、溶剤を使用する者としての一般的な知識とメーカーとの連携は必要です。経験と伴う知恵は長い年数を要します。それ故に、酸いも甘いも多分に経験している者を利用すれば、合理的ですよね。私はそう思っています。 

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2009年7月17日 (金)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 週末になると2名の社員と作戦会議をもち、其々が担当する温泉場と各々のテーマの確認をしました。最も重要なテーマは、温泉成分分析表と浴場内のスケールを持ち帰る事です。

 其々が小袋の中に、溶剤、マイナスドライバー、カッターナイフ等を忍ばせ各地へ出向きました。貧乏会社故に、ホテル旅館なんぞに宿泊する経費は出せません。其々が車に毛布を積み込んでの旅ですよ。確か5週間程続けましたっけ。

 さすがに北海道までは、よう行きませんでしたが、各地の温泉に浸かりながら旅でしたから、キツカッタけど結構楽しんで来ました。収集したスケールには、個々に日付、温泉場名、採集箇所、を明記し、保管。・・・私を含め各担当者の情報コメントを一覧表にまとめた結果、・・・ありましたよ。雲仙の温泉場と同じ内容のデータが5・6件ありました。改めて担当者に話を聞くと、『溶剤が全く反応しなくて、滑りも止まらなかった。これがその温泉場のスケールです。』

 集めた温泉成分分析表の殆どは、温泉場に掲示されていた成分表をメモに写し取ったものでしたが、十分これからの作業に役立つものでした。地方の友人、2つ年上の兄も随分協力してくれたりして、予定以上のスケールと温泉成分分析表を集める事が出来ました。感謝。

 其々の温泉成分分析表を一覧表にまとめ、成分毎に比較していく地味な作業を繰り返しました。テーマは2通り。1つ目は、滑りが止まった温泉場、感覚的にややグリップが甘い?が止まった温泉場、全く止まらなかった温泉場の3つに層別し、成分を比較。2つ目は、スケールは目立たないが、滑りが止まらない、逆にスケールは目立つが滑りは止まる温泉場の其々の成分の比較分析。

 セーフティ流?温泉成分含有量における施工方程式が誕生するまで約1ヶ月の時間を要しました。

 滑り止め!!・・・展示会ブースで見た、たった1枚の磁器タイルの不思議さに魅入られて、ある意味で、安易な気持ちで始めたのかも知れません。まさか15年もの間、1枚のタイルの魔力に獲りつかれてしまうとは努々思わなかった私ですが・・・この温泉場での出来事が、以降の滑り止めに大きな関わりをもつ事になります。

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2009年7月15日 (水)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 さて、前回までの記述が、私が溶剤開発に踏み切った経緯となります。・・・が、既にこの段階で考案者のハードルを飛び越えてしまった(パンドラの箱?を開けてしまった)訳ですから、後が大変です。当時は、溶剤の開発もさることながら、何等ビジョンも無い私でしたからね。・・・(u_u。)・・・そこでまだ駆け出しの私がとった行動は・・・・

 平日は、バカチョンカメラを首にぶら下げ、中古で買った自転車に乗り、営業を兼ねて思い付くまま大阪市内を走り回りました。カメラに収めた写真を元にタイル業者、石材販売会社を練り歩き、手に入る床材を片っ端に掻き集めましたね。事務所にしていたマンションの床が落ちやしないかと、片腕的存在である高森君が心配したくらいですよ。実際に敷設されている床材と向き合う事から始めようと考えたからです。

 土日になると車に乗って、各地の温泉場へ出かけては、小袋に忍ばせて持参した溶剤を、こそっとチョコチョコ塗ってテストしたり、・・・傍から見るとまさに〃怪しげなオッサン〃をやっていました。ある日、里帰りを兼ね九州の雲仙に立ち寄ったんですが、その温泉場で新たな出来事に遭遇するんです。例の如く忍ばせて持参した溶剤でチョコチョコ塗ってみたんですが滑りが止まりません。おかしいなぁと思い何度も塗ってみましたが、一向に何の反応もしないんです。床材は一般的な御影石のバーナー仕上げで、表面に薄っすらとスケールが乗っている程度です。不思議に思いつつ、更に溶剤を塗り重ねましが何回塗っても全く反応しません。原因が掴めないまま一旦引き上げる事にし、その足で実家に帰りました。

 大阪へ戻ってから雲仙の温泉について調査を始めました。他の温泉と何が違うのか?温泉というのは其々に成分が違う?成分の何が滑り止めの阻害になっているのか?陽イオン?陰イオン?溶存ガス成分?非解離成分?・・・全てが???の中で、資料を集めることから始めなければ何にも分かりません。温泉場には必ず温泉成分分析表ってのがあると知り、過去尋ねた温泉場を含め、温泉成分分析表を求めて、改めて温泉場周回の旅をする事になります。

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2009年7月10日 (金)

サポート体制の意義!!その1

    防滑市場の育成に半生をかけて!!

 平成7年7月、広島の展示会場で、何気なく立ち寄ったブースの滑り止めに魅入られ、ありったけの金を掻き集め、数日後にはM社の加盟店になってました。契約時に国内第1号と知らされ、その時初めて〃この滑り止め工法はこれからなんだ〃って事覚りました。

 さて、前回記しました米国のP社長とのやり取りの流れの中で、ならば私が溶剤の開発に挑戦するって話に変わってしまうのですが、大金出してP社とOEM契約を交したM社のO社長に誤解されても困るので、P社長とのやり取りの中での核心部を一部記します。

 私がP社長に『Pさん、メンテナンス業者に会って話した事がありますか?』と言うと『あるよ。彼等はプロなんだから何でも出来るんじゃないの?』・・米国流なんでしょうかね。ホント、アバウトな答え。・・・

 ならばと私が切り替えします。『先日、クレームのあった浴場施設に行って作業中のメンテナンス業者さんに会ったんだけどね。20代前半で茶髪の若者が2名と、60代のおばさんが1名計3名で黙々と作業している中、少しだけ話したんだけど、メンテナンスの経験は、おばさんが2年で2人の若者は1年程度なんだよ。各々の能力は計り知れないが、本当にPさんの言うとおり何でも出来るんだろうか?』・・するとP社長は一瞬・・『・・・・・』そして返ってきた言葉が・・・

 『内藤は難しいね。我々は溶剤を販売するのが仕事。加盟店は施工をするのが仕事。滑り止めを維持するのは、メンテナンス業者の仕事だよ。』・・・米国の人は責任施工と言う言葉の意味が理解出来ないのかなぁ・・・なんて思いつつ、最後に私が言った言葉が自ら溶剤開発の門戸を開く事になってしまいます。・・・『Pさん、私の失敗の中には、光沢のある赤の御影石や、黒の御影石の施工があるんだけどね。赤がピンクに、黒がグレーに変わって光沢も飛んでしまって、元に戻せってお客さんに怒られて大きなロスを出した事もあるんだけど溶剤何とかならないの?』・・・呆れたようにP社長が言います。・・・『内藤、床って何千何万ってあるのよ。我々も色々考えた結果3種類にしたんだよ。まして光沢なんて残したら滑りは止まらないよ。無理だよ。』・・・納得出来ない私は・・・『無理か否かはやって見ないと分からないでしょう。Pさんが出来ないのなら私がチャレンジしたい。』・・・更に呆れた声でP社長・・・『内藤、出来ると思うのならチャレンジしなさい。来年また日本に行く。大阪にも行くので、それまでに内藤の言う〃らしきもの〃が出来ていたら見せに来なさい。』

 翌年,約束通りP社長は大阪にやってきました。私は〃らしきもの〃を8種類持参しP社長に提示しました。

 あの時のP社長の驚いた顔を今もよく覚えています。そしてその時、P社長が言ってくれた一言が更に私をやる気にさせたのです。『内藤、よく頑張ったな。お前はすばらしい。』これ以上の褒め言葉はありません。米国人って大きいナぁ

 P社長の話。・・内藤、これからも共存共栄ですよ。

 私は・・・・・・・・Pさん、内藤はまだまだこれから勉強よ。M社とは基本的な発想が違うので別離するかも知れないが、邪魔をする気はない。M社は従来通り加盟店ビジネスをやればいい。私はもっと勉強して、この奥の深い滑り止めの価値観を高め、多くの人に認知してもらう為にも、第2、第3の内藤的感覚を持つ人材の育成をテーマとして頑張るよ。

 平成11年春先の出来事でした。

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2009年7月 9日 (木)

サポート体制の意義!!その1

誰でも参加できる防滑市場の育成に半生をかけて!!

 早いもので、今月の28日を迎えると私が滑り止めの世界に飛び込んで満15年となります。・・・犠牲にしてきた事、失敗を繰り返した中での新たな発見、喜び、そして金も力も無い私を信じ、今尚懲りずに付き合ってくれる仲間達、今、その間の出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡っています。アッと言う間の15年間。唯一不変なのは、会社の虚弱体質ぐらいかナ・・・(u_u。)

 平成10年頃、施工した浴場施設が2ヶ月程度で滑り出し、2年間保証の兼ね合いもあり、再施工を余儀なくされた経験があります。当時は、まだ静岡のM社の一加盟店でした。全てを、完成されたM社のマニュアルに準じて施工からメンテナンスまでお客様に提供してましたが、再施工等の費用は加盟店が全て負担って事になってまして当時、溶剤も1ガロン(3,78ℓ)7万円弱で効果の割には高価なものでした。(加盟金も高かったなぁ。広島で300万、大阪でもやると言ったら別途300万支払ったっけ。)・・・自分の中で価値を認めた仕事なので、今振り返ってみても決して損した感覚はありません。

 今思えば、浴場施設やプールサイド等の施工現場の殆どを、再施工か手直し作業してましたね。コストがかさんで遣り繰りするのが大変でした。本部である静岡のM社はメンテナンスが悪いの一点張りで、メンテナンスの何が悪いのか教えてもくれない。当時は商社的に溶剤を販売しているに過ぎない本部であり、ノウハウもなければ当然、溶剤の開発能力もない訳で、本気で滑り止めを志している私の問い合わせに誰一人として納得する説明、指導をしてくれる人がいなかったみたいです。そのうちに、文句タレの私を皆が皆敬遠しているのが感じ取れる始末。止む得ず溶剤の発売元である米国のP社長と直接渡り合う事になりましてね。

 色んな事やり取りしましたよ。例えば、私がP社長に『Pさん、滑り止めの仕事はね、ベースボールゲームと同じだよ。10点入れても、11点取られたら負けよ。少なくとも9回裏までリードしてゲームを作らなきゃ勝てないよね。今の日本の滑り止めは、いつも3回でコールド負けよ。』と言うとP社長は『3回はどれくらいの期間を指しているのか。』と切り替えしてきます。『2~3ヶ月かなぁ』と言ったら『メンテナンスしているのか』と返ってきます。『マニュアル通り説明してるよ。』と言ったら『そりゃぁきっとメンテナンスに問題があるな』と返ってくるから『じゃぁメンテナンスの何が悪いと思うのか』と切り替えしたら『洗剤の使い方と洗い方が悪いんじゃないかな』と返ってくる。『じゃぁどう洗剤を使い、どう洗ったらいいのか教えてよ。』と言ったら『そんな事は餅は餅屋、プロなんだからメンテナンス業者に聞け』・・

 まあ、こんなやり取りを含め色々話しましたが、何一つ解決策が見つかりませんでした。・・・・そんなこんなで悩み続けた私が、いよいよM社と決別し、最も不得意な分野、化学の門をこじ開けていく事になっていきます。

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2009年6月30日 (火)

毒物劇物取締り法の試験間近!!

     全国の期待される新人達頑張れ、!!

 今年も大阪府では、年1回の毒物劇物取締法の取り扱い主任者の試験が8月に予定されています。全国のセーフティグループのメンバーも、毎年各々の都道府県で受験にチャレンジしていて、合格者(取り扱い主任者の資格者)も数多くいます。

 私が全国のメンバーに半強制的?に毒劇法の受験をさせるのは、それなりに意味があります。合格すると国家有資格者となる訳ですから、責任ある発言、行動が求められます。そしてその糧となる滑り止めの知見をドンドン深めていってほしいのです。

 基本的な薬品の保管と取り扱い、薬品そのものの変化、薬品と床材の反応性の変化、水質汚濁防止法等環境に配すべき手法と知識、自然石、タイル等の組成成分の知識、温泉を含む水と汚れと床と、選択すべき洗剤との関係、その他いっぱい。・・o(*^▽^*)o・・・・・今日毒劇の試験に合格するのも一苦労な事なのに、後に控えている習得すべきテーマがこんなに盛り沢山あるとは・・・・・新メンバーからは時折、この様な声も出ているみたいですが・・・・・。

 資格者となり責任ある立場となる者の宿命です。15年を経過し、ようやく滑り止めの業界は動き出したばかりです。我々は、これからの発展を期し、この業界の指標(基準、ものさし)となるべき人達を育成していく責任と覚悟をもって取り組んでいるのです。

 ・・・・・・・全国の受験する皆さん頑張れ!!・・・・・・

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2009年6月25日 (木)

湯布院の有名某旅館にて

   さすがに良い石使ってますね!!その2

 養生を終え、石の洗浄に取り掛かりますが、その前に先に適量の5パーセント程度の重炭酸ナトリウム水溶液(中和剤)を準備し備えます。今回洗浄の為に使用する液剤は比重1,18でPH1レベルのものです。数種の有機酸に一定のフッ化物を反応させ安定させて、更に無機酸を一定量加え、1年以上寝かせる事で無機酸が有機酸を其れなりに分解し、使用後、中和をキッチリ実行する事で、殆ど環境に影響のない洗浄液が出来上がるんです。これが本当によく汚れが落ちるんですよ。(企業秘密部分ですのでこの程度の紹介で完。一般販売はしておりません。)

 洗浄液を擦るようにして石に塗布していきます。50平米程の小さい現場ですが、自然石ゆえ全てに凹凸があり、塗り終えた後かなり疲労感を感じました。石の吸水性が高く、予定量の2倍近く洗浄液を使うことに・・・・・。10分程度放置していると、石から樹液が染み出て来たのか石の表面がどす黒く光ってきました。ここぞとばかりにデッキブラシでゴシゴシ(凹凸が大きすぎてポリッシャー使えず。)擦って行くと、ドロっとした樹液がドンドン出てきます。更に滑り止め溶剤を塗布しデッキブラシでゴシゴシやっていたら石の地肌が出てきました。時間をかけゆっくりと擦って行く度に深みのある赤色が浮かび上がってきます。擦り終え、先に用意しておいた重炭酸ナトリウムの水溶液を一気に散布すると、石の中に染み込んでいた洗浄液、施工溶剤と中和反応し、気泡と共に樹液も飛び出してきて、床一面ドス黒い樹液の海と化しました。更に2パーセント程度の重炭酸ナトリウムを散布し石を擦り上げ・・・・・・・・・・・・終了となりました。

 旅館の女将さんも、興味深げにたびたび現場へお出でになっては様子を伺っておられましたが、施工完了後の石を見て・・・『忘れていました。こんな色だった、こんな色だった。』そう言って大変喜んでくれました。

 『失礼ですが女将さん、洋画家の青木繁をご存知でしょうか。私は彼の絵に描かれている深みのある赤い色が好きなんですが、こちらの石の色は彼の色です。さすがに良い石使われていますね。お蔭様で今日は良い思い出になる仕事が出来ました。本当に有難う御座いました。』

 自然に囲まれ、決して大きいとは言えないが風情漂う旅館です。澄み切った空気の中で、自然と旅館が共存しているような〃命永らえる〃安らぎを覚える湯布院・・・でした。

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2009年6月22日 (月)

湯布院の有名な某旅館にて

    さすがに良い石使ってますね!!その1

 先日、大変お世話になっている大分のゼネコン様からの依頼を受け湯布院の有名な某旅館の滑り止め施工に出向きました。受注したのは、大分に配する西日本本部(STA)です。私が出向かざるを得なくなったのは、長年に及ぶ樹液が、敷設されている自然石に付着し吸い込まれ、石化した状態にあり、通常の洗浄では除去が困難であると営業担当の園田からの報告を受けての事です。更に旅館の横手に小さな河川があり、ウグイをはじめ川魚が多く生息している環境であるとの事。経験とノウハウを求められる現場ですので、老体にムチを入れ車で走ってきました。

 園田の事前現調報告を信じ、写真を何度も見返しては洗浄液、施工溶剤の選択と排水方法等について検討に入ります。弊社の多くの施工例の中に同様な現場が幾つかありますが、施工終了後に魚が腹を見せプカプカ浮いてきたんでは洒落にならんので慎重になってしまいます。そこで過去、奈良県の御所町の現場で培った手法を用いる事にしました。施工排水が農業用水に流れるってんで役所の担当者が施工の開始から終了まで立ち会って細かいチェックを繰り返した現場です。苦労しましたが、無事完了しホットした経験があります。その時に使用した洗浄液と施工溶剤を(洗浄液は2年前に製造し熟成させた比重1,18の酸性溶液)を積み込んで行く事にしました。

 写真で見た自然石の表情は全面グレー色で統一された状態でしたが、湯布院の現場で見る自然石は殆ど黒?のレベルに達しています。さっそく養生作業に取り掛かり洗浄、施工と工程は進んで行きますが、・・・・さてさてどんな顔の石が出てくることやら・・・・・・。

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2009年6月18日 (木)

ドブズケで防滑処理したセラミックタイル???

  姿無き敵に怯える?セラミックタイル業界 その2

 あらゆる事が便利になったこの時代です。記憶に新しい北京オリンピックでは、開催中に大雨が降ったら困るってんで、その時は雨雲を爆破し吹っ飛ばしてしまうなんて話もありましたね。そのうち地球だって縦横自由に回せる時代が来るかも知れませんね。ホント。    次々と新しい発想、新しい物が出てくる事って良い事だと思います。

 〃ドブ漬けで事前に防滑処理したセラミックタイル〃良い響きですね。(滑りにニーズのある無垢な施設には)・・・通常、世間がアッと思うような新製品を発表する場合には、その製品の機能を活かす為に維持管理体制(サポート体制)まで事前に完備して置くものです。その為には、それなりの経験と知見が必要となりますが、滑り止めに関し製造元のA社と発売元のK社に、果たしてどれだけの経験と知見があるのか?考えてみるんですが、・・・ハッキリ言って無いと思います。・・・ただセラミックタイルを差別化し、優位性を持って売りたいだけだと私的には思っています。例えとして相応しいかどうか分かりませんが、パラドルの優子リンがその知名度を活かし焼肉店のチェーン展開で成功していますよね。焼肉店だからOKなんですよ。それなりに長年に渡り精通した人が現場に携わっているからです。弊社が滑り止め溶剤を昨年まで一般向けに販売しなかったのは全国的なサポート体制が出来ていなかったからです。サポート体制を整備するのに、滑り止めオタクの私ゆえに〃技術的なこだわり〃もあり、10年もの歳月を要しました。滑り止めの工事の経験すらないA社とK社が、どこまで弊社もしくは、内藤の領域に食い込んでくるのかお手並み拝見?したいところです。

 S社をはじめ競合他社の話によると、K社は一切サンプルを出さないらしい。出さないのか出せないのか知りませんが、物騒がせな事ですね。

 競合他社の皆さん、恐れる事はありません。〃滑り止め〃に携わる私が言うのもナンですが、この業界は隙間産業ナンです。この隙間の狭間で智恵を絞り生き抜いてきた我々の領域に、〃ひょうたんから駒〃的な机上の論理は通用しません。K社の気持ちも分からないではないが、〃餅は餅屋〃に任せるべきだと考えます。

以下次回へ

  

 

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2009年6月 9日 (火)

ドブズケで防滑処理したセラミックタイル???

    姿なき敵に怯える?セラミックタイル業界 その1

 昨年の夏頃、協力会社であるセラミックタイルメーカーのS社より緊急の連絡が入りました。何事かと思い、さっそくS社へ出向きました。担当者と現社長(当時は取締役)も同席された重々しい空気の中、社長が話し始めました。『競合会社の1社であるK社が、ドブズケしてセラミックタイルに防滑処理した商品を販売する』・・・・ナナナ何ですとう~・・・・(゚Д゚)ハァ?

 K社は中国に生産工場を置くA社のOEM先であり、実は弊社とも10年来、友好関係のあった販売メーカーでもあります。残念ながら、ここ数年来音信不通の状態ではありましたが・・・。セラミックタイルの競合では後発ではありますが、それなりに独自性のある製品を持つメーカーです。1つだけ紹介すると、関西国際空港に敷設されている軽量のタイルはK社の製品です。

 〃ドブズケ〃面白い表現をしたものです。聞いた人は勝手に色んなイメージをします。〃水槽に溶剤を注ぎ込んで、セラミックタイルを漬け込む〃みたいな思考になりますが、製造ラインを想定すると、そんな無茶苦茶な事はあり得ないと私は思います。中和、洗浄、乾燥と続く工程を考えると、恐らくは、ディッピングの手法であると考えます。・・・A社がどれだけ滑り止め溶剤の研究をしたのか、興味は尽きませんが、簡単に〃防滑処理済セラミックタイル〃と言われてもねぇ。〃漬物作るんと訳違うでぇ〃・・(漬物屋さんスミマセン。)・・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)

 サンプルはあるのか、S社の社長に尋ねると〃無い〃と一言。そして、S社の社長の次の一言で内藤のプライドに火が付いてしまいます。『そりゃぁ元々は御社が滑り止め溶剤を開発されたかも知れないけど、A社は、信頼できる会社だからね。』・・・〃100年の恋が一瞬にして冷める〃瞬間でした。・・・元々光沢を維持したセラミックタイルの滑り止め開発を依頼してきたのはS社の先々代社長ではありませんか。〃 寂しかぁ。悲しかぁ。〃怒りを飛び越えた感情とでも言いますか、そんな思いを抱きつつS社を後にしました。

 社長が私を呼んだ理由は、大手コンビニエンスストアーが新設予定(250~280)店舗にセラミックタイルの採用を決定した事にあります。当然ながら競合他社との戦いになります。そこへ一歩先に踏み込んでいるのが、K社の防滑済のセラミックタイルだったのです。

・・・以下次回へ

 

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2009年6月 3日 (水)

テラコッタタイルが真っ白け???

         そりゃぁ白くなるわな!!その2

 皆さん思い出してください。タイル(焼き物)や石が割れた時、割れた箇所が白っぽくなっていると思います。それがシリカ(石英)なんです。必要以上、無機床材の表面上の隙間を広げ過ぎると床材は、極論ですが割れた時と似たような現象を起こし、白っぽくなってしままうんです。昔々、私が溶剤の開発に踏み切った原因の一つでもあります。当時の私は、アメリカからOEMでこの滑り止めを導入したH社の第1号の1加盟店として活動していました。浴場の滑り止めに関しては、メンテナンス以外、何の問題もありませんでしたが、マンションのエントランス等の施工で黒い床をグレーに、真っ赤なインペリアルレッド(通称赤御影)をピンク色にしてしまったり、悩み多き時代を経験してきました。(保証の関係で数回大きなロスを出しました。本部であるH社は、知見が無いので逃げてばかり、大変悔しい思いをしました。)

〃ただ滑りが止まればいい〃と言ったアメリカ方式は、感性豊かな日本人には、ストレートには受け入れて貰えません。滑り止め施工後の細かなメンテナンス、履物による滑りの変化、多種多様の床材と反応させる為の薬品のメカニズム等、全てをイロハから学ぶ事を強いられた時代に、実は私も真っ白けを経験しています。

 自分自身を守る為、自ら開発する事を決意した当時、薬品の配合調整を一回すると約15種類の床材にテストしていました。何回も何回も日々繰り返す訳ですから膨大な量の床材を潰してきました。その中での事です。二度焼きしたS社のタイルにテストをすると、一般のタイルでテスト成功した溶剤では滑りが止まらないんです。何回塗布しても駄目なんで思い切って塩酸を10%以上に増やし、その他の薬品も其々約3%増加させてテストしました。そうするとフッ化物の反応性が高くなってシリカに強く反応すると簡単に考えたからです。その結果、そのタイルは真っ白けになりましたが、滑りは思うように止まりませんでした。実は、この種のタイルの滑りを止めるメカニズムは以前にブログで一部ご紹介した様に、別もんなんです。・・・類似の業者さんの中には、滑り止め溶剤を強く、弱くと表現されているようですが、その思考で作られた溶剤で施工となると、過って私が失敗した真っ白けを繰り返す事になりかねません。

 真犯人が想定出来たと思いますが、以前に施工された業者さんだけが悪いんではないと思います。施工のサポートが出来なかったメーカーにも大きな責任があるのです。

 

・・・・・・次回へ

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2009年6月 1日 (月)

げnテラコッタタイルが真っ白け???

        そりゃぁ白くなるわな!!!その1

 テラコッタタイルは、汚れて風情のでる?特性を持つ面白いタイルだと思います。分譲マンション等で多用されていますが、柔らかく、暖かい趣きのあるタイルです。・・・3年前、おそらくそのタイルが真っ白けになっていたんでしょう。

 基本的に滑り止め施工溶剤は、現場に敷設されているタイル毎に調整する必要があります。調整とは、水で数倍希釈し使う事ではありません。施工溶剤の配合調整を意味します。従って、施工溶剤を提供するメーカー側は、それなりにタイルを含む床材の組成、成分を熟知する必要があります。そして最も重要な事は、施工溶剤を使う側と、製造する側との事前のコミュニケーションであると思います。

 コミュニケーションとは床材が何であるのか、施工周辺の環境状況、ユーザーのニーズが何であるのか等を事前に打ち合わせする事を意味します。いい時代になったものです。全国の何処の業者さんであっても、電話とメールで写真を送ってもらえば、色んなやり取りが出来るんですから。ただし、手前味噌ですが過去十数年間、現場の床材毎、施工溶剤を調整製造し、自ら現場で施工し、確認してきた弊社だから出来るんだろうと内藤的には思っています。(・∀・)ニヤニヤヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ

 話を元に戻しましょうか。テラコッタタイルが真っ白けになった原因は、施工溶剤の成分にあります。テラコッタタイルは一見無釉薬に見えますが、前述した様に、その特性を活かす為とメンテナンスを思慮し、適量の釉薬が施されています。溶剤を使った滑り止めの原理は、タイル成分の7割強を占める成分シリカを、一部反応させ隙間を形成させる事です。シリカを床材毎にどう反応させるか、その為に溶剤の配合調整をするのが、技術である訳です。従って、それなりに相当の床材に精通したメーカーでなければ無理、難解な部分がそこにあります。・・・ではシリカを反応させるために必要な溶剤の成分配合とは・・・・・以下次回へ

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2009年5月29日 (金)

テラコッタタイルが真っ白け???

            真の犯人(ホシ)は???

 昨日の出来事です。私の親愛なる弟子の一人(代理店テック・グランドアップの上園社長)から電話が入りました。滑り止め施工の現場からとの事。現場から電話が入る時は、何かトラブルが発生した場合が多いんです。『テラコッタタイルが真っ白けになってしまった。』いつも冷静な彼が電話越しに慌てている様子が伺えました。勉強家で感性豊かな彼が現場で使う施工溶剤を間違える筈も無く、不思議に思いつつも、取り合えず真っ白けになったタイルの写真をメールする様指示しました。しばらくしてメールが届きました。メールを見ると、そりゃもう見事に真っ白けになったテラコッタ風タイルの写真が届いていました。

 届いた写真を見ながら電話で上園社長の話を聞く事にしました。『びっくりしたぁ』・・と言う第一声から始まり・・・『こんなん初めてですわ』・・・そりゃそうでしょうね。私も滑り止め溶剤の開発を含め15年余り滑り止めに関わってきましたが、こんなに真っ白けに変色したタイルを見るのは初めてなんですから。・・『溶剤は何を使ったの?』と尋ねたら『当然テラコッタ専用溶剤です』・・・それなら100歩譲っても?真っ白けになんかなり得ません。不思議な事もあるもんだと思っていたら、上園社長が・・『真っ白けになったのと同じタイルがスロープ部分に新設されていて、そこも専用溶剤を塗布したんだけど、そこはいつも通り変色もせず、滑りはキッチリ止まったんですよ』・・・そこで不思議から不審に気持ちが変わった上園社長は、仕事の依頼先である某設計事務所に尋ねました。・・『以前に何処かの業者で滑り止め施工やってませんか』・・・設計事務所の返事は『3年程前に他の業者で滑り止め施工をやっています。』・・・・アレレのレ・・・ 

 何やら怪しくなってきましたが、真相解明は次回へ。

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2009年5月26日 (火)

ワンコロ40万???

        知見不足が生んだ悲劇!!!その2

 スーパーに施工責任を問われた工事会社は、スーパーに対する工事保証とスリップ転倒した主婦への謝罪に向けて画策に走りました。スーパーに対しては、再施工を施したらしい以外詳細は不明ではあるが、転倒した主婦には口止めを条件にナナナナンと40万円支払った。主婦に口止めを約束したものの、スーパーには多くの業者さんが出入りしている訳で、たちまちニュースとして八方四方に広がってしまった。・・・・『ワンコロ40万』いつの間にかメンテナンス業界で流行ってしまったんですね。・・・って事は工事会社さんと言うのはメンテナンス会社だったんでしょうかね。?

 工事会社にどうのこうの言うつもりはありません。ただ、おそらくセラッミクタイルの滑り止めをするのに磁器タイル等に使用する施工溶剤を塗布したんでしょうね。確かに施工直後の滑りは抑制されますが、光沢は飛ぶは汚れは無茶苦茶付くは、そして最悪な事に滑り出すのが早くなるんですよ。床材には其々の特徴・特性があります。その特徴・特性に応じた滑り止め溶剤が必要です。そして更に、滑り止めを永く維持する為に床材毎、または施設のニーズ毎に最も適したメンテナンス(維持管理)の手法を提供する事が重要且つ必然なんですよ。おそらく何も考えずに施工したんでしょうね。

 類似業者が蔓延る(はびこる)中、彼等を信じ協賛し、滑り止め工事業者となる会社が急速に増えている昨今、『ワンコロ40万』が何度も繰り返され無い事を願うばかりです。

・・・・・次回へ

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2009年5月 7日 (木)

知的障害者施設からのSOS!!

             施設の満足度は???

 日を改めて施設に伺いました。今回は内装業者である川井田君も帯同してくれて助かりました。実は、私のアイデアの中で彼がどうしても必要だったのです。さっそく前回案内して頂いた施設内の滑り発生箇所へ向かいました。2箇所の階段、4箇所の手洗い場、食堂等、実際に入所している患者さんに常に付きまとう危険な場所となっているところです。

 施設責任者と川井田君其々に、私は本日の目的を話す事になります。まず施設責任者に対し、ロケーションが少し変化するが滑っている箇所を切り取って、この箇所に適したT社の製品に張り替えたいが如何なものかと尋ねました。一瞬妙な顔つきになった事は伺えましたが、それで滑り対策が出来るのならと了解してくれました。次は川井田君です。彼には施設の予算内で張替え工事が可能か否かを判断してもらう為に帯同させていますからね。・・・(ノ∀`) アチャー・・・施設の図面をみながら張り替える部分を指示し、判断してもらう事にしました。川井田君が即座にOKをだしてくれたので後は、床材の色合い等を当方に一任させてもらう事で話し合いは終了しました。今回のテーマで弊社の製品が使えないのは残念ではありましたが、滑り止めは適材適所、自分自身納得し施設を後にしました。

 材料をどれにするか、川井田君、高森君に協力してもらい多少バタバタはしたものの、T社の長尺シートで、私が過去に外回りの滑り止めに採用した経緯のある製品に決定しました。

 8月に入り施設の方から連絡を受け施工となりました。施工は順調に終了し、滑り試験を施設責任者が実施。〃おっ思っていたより、はるかに滑らんよ。これはいい。〃どうやら喜んで頂いたようです。ヨカッタ。

 施設から帰る車中で川井田君が一言。〃外部用の長尺シートを室内のあんな箇所に使うなんて想像もしなかったですよ。この手法はこれから利用させてもらいます。〃・・・ハイどうぞ。ご勝手に。・・・とにもかくにも一件落着と言った今回のテーマでした。

 そして本年度3月、また同じ知的障害者施設より電話が入ってきました。〃おかげさまで、あれから一人も滑った人はいません。有難う御座いました。ついては今年もその他の箇所の滑り止めをお願いしたいのですが・・・〃・・・本当に有難いと思った内藤でした。

 

次回へ

 

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2009年4月21日 (火)

知的障害者施設からのSOS!!

              SOSのラブコール???

 化学床材に滑り止め対応出来得る〃ネタ〃・・・考えてみると色々あります。例えば、樹脂系ワックスが一般的ですね。アクリル系、ウレタン系等が代表的なものです。可塑剤の含有量、骨材の組成、含有量によって、硬化レベル、滑り抑制効果に違いはありますが、滑り抑制対策としては有効です。問題なのは、施工者の知見と経験なんです。いくら良い材料であっても、鋏(はさみ)の使い方を知らないと良い物(顧客が満足する)には、決してなりません。某メーカーの技術責任者の説によると、全国の施工業者において、プロフェッショナルと思われる業者は全体の2割以下程度とかなり厳しい事言ってましたよ。・・・分かるような気がします。

 長尺シートも滑り抑制には有効です。樹脂系ワックスの中で、紫外線に最も対応するのはアクリル系と言えますが、今日の外部用長尺シートは紫外線に殆ど影響を受けません。良い商品が多くなりましね。高級感、ロケーションを無視しても構わない施設であるならば、ドンドンと使うべきかも知れませんね。

 テープシールってのもありますが、今回のテーマには不向きなのでカット。弊社の溶剤系の滑り止めも、今回は適用外・・・だとすると、樹脂系ワックスか長尺シートに絞るしかありません。既に施設内では、スリップ転倒が発生しています。・・・後は予算内で、どう収めるか・・・

 困ったとき頼りになる仲間が大勢いるのが、セーフティグループの良いところ?全国統括代理店の高森君にSOSのラブコールを送ることに相成りました。・・・すまんなあ・・・いつものことながら、いつもニッコリ爽やかに相談に乗ってくれるので助かります。・・・ホント。・・・ι(´Д`υ)アセアセ

 実はこの時、私に名案があったんですが、予算との兼ね合いもあり高森君と話をしたかったんです。〃儲けの無い仕事になるかも知れないが、現地に私と同行し、私の提案する内容で見積りをしてほしい。〃・・・彼は快く引き受けてくれました。

 知的障害者施設や老人養護施設等においての安全、安心の対策は、他の施設に比べ更に重くのしかかるテーマでもあります。常に何が起こっても不思議でない介護の必要な人達と接している訳ですからね。

以下次回へ

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2009年4月16日 (木)

知的障害者施設からのSOS!!

           知的障害者施設からのSOS!!

 昨年の春先の出来事です。施設の責任者から悩み相談の電話が入ってきました。内容は、施設内の階段、廊下、食堂等で日常的に入所している方が滑って困っている。床は全面Pタイルが敷設されていて、出入りの業者に相談したら樹脂系のコーティングを提案され、見積もり金額を見て驚いた。手も足も出せない金額。限られた予算の中、事故は起きるは業者に頼べば全然予算は足らんわで困っている。何とかならないかと言うものでした。施設責任者の切実な話を聞き、1時間程度で行けることも手伝って、まあ、取り合えず行ってみるかって事になりました。

 あくる日、施設に出向きました。施設は、築後1年足らずの真新しい建物です。色々あって予算を使い果たしたんだろうな。そう思いながら先ずは施設の中へ突入です。にこやかに迎えてくれた施設責任者は、さっそくここで滑った、ここも滑った等と話を交えながら施設内を案内してくれました。一通り見て周り、その間の責任者の話を踏まえて私は提案をする事にしました。

 〃今、緊急に施設内の床全面の滑り止めは必要ありません。〃と私が言ったら責任者はホッとした感じでした。そこで私は、緊急に滑り止めが必要な箇所と翌年以降滑り止めの対策が必要になる箇所とに分けて検討する様提案しました。まずは、緊急を要する箇所として階段部分の一部、各手洗い場の一部、食堂内の一部、浴場の床は磁器タイルで、まだ新しく滑りを感じないので翌年の対策とし、今回は脱衣場の床を対策に入れる事。そして翌年以降の対策箇所として他に、施設出入り口の磁器タイル、モルタル仕上げの他の棟への連絡路、施設内のPタイルは最後にコーティングした方が良いですね。少し考える時間をください。そう言って施設責任者が多大に期待する中、施設を後にしました。

 後は、予算との兼ね合いもあり、今回何を滑り止めの材料とするかネタを考えないと・・・・。安全を売る商売も楽じゃありませんなあ。

以下次回へ。

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2009年4月 2日 (木)

急勾配の滑りを何とかして!!  その7

          スロープの滑りを止めて!!

 摩擦とは何ぞや?滑りとは何ぞや?、スロープ(傾斜)における歩行の踏み込み角度の変化、履物による滑りと摩擦の変化等について、お客様に出来るだけ簡単に説明をしました。そしてお客様がある程度理解された頃合を見て、問題である今回の滑りを感じた原因について話をしました。

 クッション性のある履物は踵で踏み込んだ場合、体重によって着地した際に、その部分がしぼみます。その時、体重は前方向に移行するので踵の部分も前方向にしぼみます。その際の僅かな踵のズレが滑りを感じさせる事が多いのです。

 当日は雨量の多い日であり、お客様の履いていた草履が濡れて足の裏にまで達していた事、そしてお客様は急ぎ足でスロープの下りで踏み込んだんですね。そこで前方向に踵部分が、しぼんだのと同時に直接床に接触しない足の裏も濡れた草履の上で滑ったんですね。二つの滑り?の要因が同時に発生したんですから、滑りを感じたのは当然だと言えます。

 床の敷設条件、気象条件により、履物によっては今回みたいに、滑りにくい床であっても、滑る事が多々あります。特にスロープと言う条件下では、お客様ご自身が気をつけて歩いて頂く事が重要な対策となります。

 じゃあスロープの滑り止めって無理なんですか?って事になりかねませんので最後に一言。滑りが止まるか止まらないかと聞かれたら、〃間違いなく効果はある〃と私は答える事にしています。

次回へ

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2009年3月19日 (木)

急勾配の滑りを何とかして!! その6

            スロープの滑りを止めて!!

 さっそくお客様に草履を履いてもらって滑り止め効果の確認作業に入りました。まずはフラットな箇所に水を撒いて歩いてもらう事にしました。全く問題なく安全レベルであることが確認できました。さて、今回のテーマであるスロープの滑りの検証となります。そこで私は、お客様にご理解頂く為の手段として、まず上り方向から歩いてもらう様お願いしました。全く滑りを感じません。今度は下り方向に歩いてもらう事にしました。〃アレッ滑らんな〃お客様は何回も何回も歩きながら草履を床に擦りながら首をかしげています。一応滑りの安全性の確認は証明できましたが、重要なポイントはこれから記すところにあります。お客様が何故滑りを感じたのか、何故今回の検証で滑りを感じなかったのか、理論上のタネ証をお客様に説明し、そして納得して頂かない限り、何度も呼び出される可能性があるからです。

 スロープ最上段からホースで水を流しっ放しにし、お客様の草履の足元に水をかけたうえでスロープの上から下へ向かって歩いて頂く事にしました。するとお客様は〃そうそうこんな感じやねん。こういう時に滑るねん。〃・・・

 やはり思った通りでした。滑りを感じたその日は雨量の多い日で、素足で草履を履いていて、スロープの上から下に歩き、少し歩幅も大きめに歩いた。お客様が滑りを感じた原因が分かりました。現状のまま安全確認のみで帰ってしまうと将来スリップ?転倒に繋がる危険性があります。従ってここからが最も重要なポイントとなります。ここをクリアしなければお客様の理解を得ることは出来ません。・・・・

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2009年3月13日 (金)

急勾配の滑りを何とかして!!  その5

           スロープの滑りを止めて!! 

 お客様ご自身が滑りかけたとおっしゃるのですから何か原因がある筈です。怒られながらでも、お客様の話の中からその原因分析をしなくてはなりません。数分間の何だかんだのやり取りで、何故お客様が滑りを感じたのか分かりました。後は、お客様が納得される理論とその実証をしなければお客様の怒りを収める事は出来ません。

 そこで私は、お客様に丁重に次のお願いをしました。〃誠にお手数をおかけしますが、滑ると思われた時に履かれていた履物をお持ち頂けませんでしょうか〃・・・お客様は、すぐに〃これや〃と取ってきてくれました。それは、かかと部分に少々磨耗がみられるが高級感のある草履でした。底を親指でギュッと押してみると、やはり思ったとおりビーチサンダル程ではないがクッションがあります。・・・さてこれから滑り止めの現状効果の実証をする事になりますが・・・・・・・。

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2009年3月10日 (火)

急勾配の滑りを何とかして!!  その4

              スロープの滑りを止めて!!

 目の錯覚とでも云うんでしょうか、現場の5分の1のスロープに怖さ、危険を感じません。おそらくスロープ途上に設けてある踊り場が、見た目の安全、安心を演出しているんでしょうね。シュミレーションの段階で5分の1の怖さを知った私ですが、デモ施工において滑りが止まったのも事実です。取り合えず勢いで施工に臨みました。施工が終わり、お客様に確認してもらい喜んで頂いたうえで現場を後にしたんですが、何かしら気持ちが乗らないまま(不安を抱えたまま)終わってしまいました。

 約3ヶ月経過し夏に入った頃、お客様から電話が入ってきました。〃滑り出した〃の一報です。取る物も取り合えず現場へ急行しました。現場に到着し慎重に滑り止めの効果のチェックを実施しました。結果は、滑り止めの効果に変化なく、まだキッチリと効果を発揮しています。そこでお客様に〃滑り止めは効いてるんですが〃と報告したら滅茶苦茶に怒られてしまいました。〃おれが滑りかけたから電話したんや〃どうやらお客様ご自身が滑りを感じられたようです。・・・

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2009年2月25日 (水)

急勾配の滑りを何とかして!!  その3

          スロープの滑りを止めて!!

 前述その1、その2で、スロープの滑り止めの依頼を受けた場合の基本的な心構え、考え方について触れてみました。少しでも役に立ってくれればと思っています。

 さて、スロープと云っても色々です。13年程前、最初に5分の1レベルのスロープの滑り止めの依頼を頂いた時の事を記してみます。まだ私が駆け出しの頃の話です。まだ知見の浅い私は、喜び勇んで現場調査へと向かいました。現場で見たスロープは幅2m全長10m程で、約5mところで踊り場が設けてあり、直角に曲がって道路側に約5mと言ったものでした。見た目は何処にでもあるスロープです。床材は、多少凹凸のある俗に言うクリンカータイルです。水を流してタイルの滑り状況を確認すると、確かによく滑ります。とりあえず自信満々デモ施工施し、お客様に絶賛まで頂戴したうえでの施工決定となりました。

 現場では分かりずらい勾配を確認する意味もあり、事務所に戻り、紐を使って高さ1mに5mの長さを直線にして、5分の1の傾斜をつくってみました。まだ怖さ知らずの私でしたが、さすがに現場でみたスロープとは違うものを感じました。〃アレ~えらい急じゃん〃正直驚きました。好奇心旺盛な私ですから、ついでに高さ2m長さ10mの傾斜をつくってみました。そして怖くなりました。3mと15m,5mと25m・・・高さと長さが増せば増すほど恐怖感が大きくなる事を初めて知りました。

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2009年2月20日 (金)

急勾配の滑りを何とかして!!  その2

           スロープの滑りをとめて!!

 滑り止めに関わるものとしては、ある意味で責任ある発言を求められます。明らかにこれは?と誰もが判断可能なもの意外は、安易な言動は慎むべきかもしれません。それは他の分野と違い私を含め〃この人〃と云われる研究者がいないことが、全てを物語っているように思えます。

 摩擦における研究者は、レオナルド・ダヴィンチの時代から始まり今日まで高名な方を含め大勢おられます。摩擦においては、静摩擦動摩擦も重負荷、傾斜、押引する力量、力積、加速力、抑制力等々その起因、要因、その他、その条件のもと正当に数字化される時代となっています。が、こと滑りに関しては数字で表現するには無理限界があります。従って、人の歩行に関わる安全基準の数字化設定は極めて困難なものとなります。その理由として、スリップ転倒は床材の静摩擦係数値の高低だけで発生するものではなく、床の敷設状況、(スロープを含む)気象条件、周辺部環境、そして、スリップした人の歩行状況、履物、体調に及ぶ所にまで発生条件の対象が広がるからです。そして、その其々の条件一つ一つが滑りに対し、数字化困難なものであるからです。

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2009年2月17日 (火)

急勾配の滑りを何とかして!!

                        スロープの滑りを止めて!!

 最近、やたらに増えているテーマがスロープの滑り止めです。バリアフリー法上、安全基準のスロープを表現すると12分の1以下の勾配となります。ところが、問い合わせ先の殆どが5分の1から10分の1も勾配がある案件ばかりなんです。ひどい話になると5分の2というのもありました。スロープ、日本語に訳すと傾斜ってことになるので間違ってはいませんが・・・。以前に、滑り止めは適材適所というテーマで概略だけ記しましたが、スロープについて今回は、私の基本的な考え方を記したいと思います。

 一般的な風景の中で、マンション等の出入り口に階段とスロープが併設されているのをよく見かけますよね。私共みたいな職種に携わっていると、つい気になり立ち止まっては、ここはセーフ、ここはアウトなんて勝手にジャッジしたり・・・・殆ど病的かも・・・。公共施設においては、12分の1のスロープとまではいかないまでも、それなりに対応されているように思えます。ただ残念なのは、何故スロープを敷設するのか、また敷設したのか、設計の段階でしっかりと認識されていないと思える所があまりにも多いことです。

 〃車椅子への対策と滑り対策を考えた上でのスロープだ。〃施設管理者に問うと必ず返ってくる言葉です。本当にそうでしょうかね?。好奇心旺盛な私は以前に12分の1のスロープを、車椅子で昇ってみたことがあります。比較的元気で健康な私ですが、腕はパンパン、息切れしたのを覚えています。見た目ゆるやかな12分の1のスロープでも、決して楽に昇れる勾配ではないのです。滑りの問題にしても同じ事がいえます。床材の選択は当然ですが、既にもう一歩踏み込んだ対策を検討すべき時代に突入している事も認識してほしいと私的には思っています。

 滑り転倒事故が発生し、訴訟ざたになっている現場の滑り止め施工した後、双方の弁護士さんから情報提供を求められることも、しばしあります。私共の言葉の一つ一つが、それなりに影響を与える事が多いので、常に慎重に対応するよう心掛けています。

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2009年2月12日 (木)

高速道路PAでの出来事

             石化した汚れを除去せよ

 手元に対応すべき汚れの一片でもあれば、反応性を確認しつつ対応すべき溶液を調整調合できるのですが、残念ながら現場で削り取ることさえ出来なかったので、私の感覚と過去の記憶との戦いとなりました。無機酸、有機酸にフッ化アンモニウムを混入させていく訳ですが、ただフッ化物の反応性を高めるだけでは駄目なんです。珪酸化した汚れが落ちた後の床の表面状態を必要以上に変化させては意味がありません。過去の記録と記憶をたどりながらゴソゴソと・・・なんとか出来上がりました。汚れが落ちるか否かは神頼み?とにかく明日にそなえ、チョッとだけ眠ることにしました。

 さて現場で試す事になりましたが、一抹の不安はあります。いつも何かを試す時は同じ気分ですが・・・ドキドキしますよ。

 落ちました。きれいに落ちましたよ。床の表面状態も殆ど変化してません。40リットル持参した溶液の殆どを使い切り、全ての石化した汚れを除去し作業は完了しました。滑り止め施工はNEXCOさんより、3日の日程を申し渡されていましたが、基本的に本日終了とし、残り1日はチェックの日としました。

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2009年1月29日 (木)

高速道路PAでの出来事

 先にご報告致します。1月26日必要性に駆られ、配送センターを兼ねた事務所に移転しました。まだバタバタとしておりますが、とりあえず仕事が出来る環境と相成りましたので、ブログを再スタートする事に致しました。改めて皆様よろしくお願い致します。

             石化した汚れを除去せよ

 3年前の名神高速道路のSA・PA各所の滑り止め施工現場での出来事です。最初のSAの現場は、化粧板に近い釉薬テカテカのタイルで、施工溶剤の配合調整のみでスムーズに施工を終えました。一部に珪酸化した汚れが点在してはいましたが、別途用意しておいた施工溶剤で除去することが出来たので他の現場も、〃こんなんでいけるんとチャウ〃なんて乗りで考えていました。

 本来、滑り止めの施工依頼を受けると、現地調査とデモ施工を実施するのが基本となります。今回も当然ながら滑り止めのデモ施工まで終了。そして各現場毎の施工溶剤を調整し準備しました。ところが、この程度で何とかなると思い込んで準備した事が以降、思わぬ展開を招くことになってしまいます。

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2009年1月16日 (金)

セラミックタイルの汚れを落とせ!!

                爪の中の汚れ???

 セラミックタイルは製造過程において、材料となる石材を事前焼結し微粉末にし練り上げ、3000トン近い高圧でプレスし、そして更に1300度近い高温で焼き上げられるものです。従ってセラミックタイルの結合粒子は超微粒子となり吸水性も0.01~0.06程度と、非常に小さくなります。その為、通常汚れは超微細な隙間に入り難いと言われていますが、入るものは入ります。吸収された汚れは、ミクロレベルの隙間の縦横あらゆる所に滞留します。一定量を超えると目につく様になり、洗っても落ち難い汚れと化します。ちようど爪の垢と同じようなもんです。爪の上からいくら擦っても垢は落ちませんよね。研磨剤使うとセラミックタイルの光沢そのものがぶっ飛んでしまいます。そこでチョイ頭を捻って考える事に・・・・・・。

 まず蝋痕にアルコール系溶剤を塗ってシップし様子をみました。結果はパラフィンに多少反応したものの完全に除去できませんでした。そこで、持参した薬品の中の過酸化水素水と水酸化ナトリウムを4%レベルにし、更に弊社の洗剤を混合し、テープ痕と蝋痕に塗りマスキングして15分程度放置してみました。約15分後ポリッシャーで洗浄するとセラミックタイルの光沢も変化することなく除去することができました。同行していたタイル業者の番頭さんが大変喜んでくれて〃セーフティさんキチッと請求してよ。お宅らの仕事はクリーニングでいったら染み抜きみたいなもんだから。特殊な仕事なんだから。〃有難いことです。ホント。・・・・・・でも本音を言わしてもらうとウチは滑り止め屋なんでございますよ。従来、殆どサービスの一環としてやってきてたもんですから一体幾ら頂戴してよいものやら悩んでしまいました。

・・・・・・次回へ

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2009年1月13日 (火)

タイル業者からのSOS・・・セラミックタイルの汚れが落ちない?

         セラミックタイルの汚れを落とせ!!

 昨年の出来事です。今回の現場は神奈川県相模原市で、テーマはパチンコ店に敷設されたセラミックタイルの汚れ落としとなります。前回と違うのは、リニューアル工事直後で、オープンを間近に控えた店舗である事。弊社が出動要請を受けた目的の汚れとは、タイル全体に残留しているタイルの保護材痕と養生テープ痕です。ホワイト系のタイルであれば基本的に目立たないので問題視されないのですが、今回敷設されているのはブラックのタイルで反射により、はっきりと痕が浮かび上がっています。メンテナンス業者により数回洗浄したが、どうしても除去できなかったとの事。今回も緊急の出動要請ですので、取りあえず思い当たる材料をぶち込んで、翌日、早朝(4時)から相模原へと向かいました。

昼前に現地に到着。まあ何とドデカイパチンコ店でしょうか。最近、宝塚市に西日本最大級のパチンコ店が出来まして、夫婦共々お世話になっています?パチンコ店と同じくらいの規模です。(ちなみに私ども夫婦のコミュニケーションの場となっております。パチンコ好きですよ。(o^-^o))

 現場に入ってさっそく痕跡の状態チェックに取りかかります。何回も洗浄したんでしょうか、確かにタイル表面は綺麗になっていますが、反射痕はハッキリ目につきます。取り合えず、アルカリ洗剤(PH13)をスポンジシート(600番)で擦ってみましたが、やはり除去できませんでした。粘着性のあるテープ痕、タイルの保護材として使われている蝋痕、その両方共がセラミックタイルの超微細な隙間に吸収されていて通常の洗浄では除去できない事が判明しました。・・・蝋の主成分はパラフィンだからアルコール成分の溶剤を云々と考えながら持参した材料(薬品を含む)の調合を始めました。

・・・・・以下次回へ

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2009年1月 5日 (月)

滑り止めは適材適所の選択を!!

 皆さん、明けましておめでとう御座います。本年もよろしくお願い申し上げます。今日から仕事始めとなります。おかげさまで昨年は5ヶ月で50足らずの記事を記す事ができました。今年もボチボチいきたいと考えていますので昨年同様ご支援の程よろしくお願い致します。

        知らなかっただけ?(提案してみたら?)

 不信感の無くなった施設担当者に提案開始です。広い商業施設なので、滑りの発生を予測できる箇所は広範囲に及びますが、まずは緊急を要する箇所にポイントを絞って提案しました。

①1・2階の出入り口の風除室について

 風除室と同じサイズのマットを店内側にもう1枚敷設する事。願わくば弊社の滑り止めを、風除室から10mХ10m以上ご採用頂くよう提案。

②施設周辺部の磁器タイルについて 

1階正面に位置する部分、約500平米については弊社の滑り止めを提案。

③1階の施設までの通路(一部の階段部分を含む)について

 床全体が同色の磁器タイルで構成されている為、階段部分に対し、滑りとは関係なく踏み外しの危険性が懸念される。段差を視覚で判断できるように、階段の突端にテープシール(当時の私の判断)を貼る事。願わくば弊社の滑り止めも合わせてご採用頂くよう提案。(2000平米程度ありました。)

 施設担当者から後日、改めて提案書を提出するよう依頼され、当日の緊急出動も無事終了しました。帰り際に施設担当者が私に言ってくれた一言が嬉しかったですね。〃色々と有難う。実は階段の踏み外しの件については全く頭に無かった事。有難う。〃本当に幅の大きい人です。(o^-^o)

 滑り止め施工に繋がったかどうかは抜きにしても、自分の使命が何であるのか改めて悟ったような?内藤でした。

 

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2008年12月25日 (木)

滑り止めは適材適所の選択を!!

(^-^;              知らなかっただけ!!

 施設担当者に調査結果を報告し、改善策として提案した内容を記してみます。まず1・2階店内の通路に点在する水滴の件と、2階の立体駐車場出入り口付近の濡れた床と汚れの件について話をしました。雨天時、店内に水滴が点在する事、水滴が原因でお客様が滑るかもしれない事を施設担当者は承知していました。その対策として出入り口付近の売り場の店員に床が濡れている時はタオルで拭き取るように指示しているとの事でした。問題点はここにあります。指示しただけでチェックもせず、対策が完了したと思い込んでいたんですね。現実に水滴が点在し、店員さんはそれに気が付かずにいます。施設担当者に、この件を話すと〃何回も指示してるのに〃と少し顔をしかめました。私が彼に〃対策の対策が必要ですね。〃と言うと彼は一瞬???状態でしたが、対策の対策とは何か?と聞き返すので、失礼無礼を先にお詫びして提案とともに話す事にしました。(内政干渉にならない様、気を配りながら・・・・。)

 PDCAの話。施設担当者が意味は詳しくは理解していないが聞いた事はあると言ってくれたので抵抗なく話す事ができました。PDCAとは通常、品質管理を遂行するうえで用いられる手法で、Pはplan(計画)do(行動)Cはcheck(チェック)Aはaction(更に大きな行動?)といった考え方で遂行していきます。要は言いっぱなしでは駄目、指示した事を確実にやってもらい、チェックをし、もっとうまく事が運ぶように対策検討を重ね、そのうえで改めて行動する。また、この手法を繰り返すことが、より良い結果を生み出すことになるという内容です。つまり、この施設においては、滑り対策のチェックが口頭のみで実質的に実行されていなかったと言えます。・・・・・ここら辺で施設担当者の滑りトラブルへの不信感が無くなった様に感じました。幅(心)の大きな人です。ホント。(^-^;・・・・・

 ここからようやく提案に進めむ事ができました。・・・・・・・・・・・次回へ

 

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2008年12月22日 (月)

滑り止めは適材適所の選択を!!

             知らなかっただけ???

 引き続き、店内の床の状況を見て回る事にしました。売り場の中央部付近に来ると水滴らしきものは見当たりません。次に2階の立体駐車場からの出入り口の調査に向かいました。雨にうたれずに店内に入れますが、床は1階の出入り口と同じ様に濡れていて1階以上に汚れが目立ちます。おそらく車の持ち込んだ雨水が原因でしょうね。1階の周辺部に敷設されているのは磁器タイルですが、立体駐車場の床はモルタルです。以前ブログで記した事もありますが、吸水性が高く、駐車場内に滞留した排気ガスを含んだ汚れを5年間吸い続けて黒ずんでいます。店内が汚れているのはこれにあります。・・・〃1階より滑り易い。トラブルが無かったのが不思議なくらい。〃・・・感覚的にそう思いながら店内の調査を終え、店外の調査担当と合流する事にしました。

店外の調査担当者の報告を記します。1階周辺部(通路を含む)の床は薄茶色のテラコッタ風の磁器タイルが敷設され、広場周辺部内側(階段を含む)にはベージュ色の砂岩タイプの磁器タイルと外側には茶色のインターロッキングが敷設され、明るい垢抜けした設計となっています。

 敷設されている床材の摩擦係数値は、それなりに高い数値を示すもので構成されています。安全を配慮しての事だと考察されます。ただ残念なのは摩擦と滑りの関連性の認識が欠如している点です。環境の変化、人の動作、履物によって常に変化するのが滑りなんです。・・・とりあえず基本的な調査を終え、施設担当者のもとへ伺う事にしました。

・・・・次回へ

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2008年12月11日 (木)

滑り止めは適材適所??

          滑り止めは適材適所の選択を!!

 前回は、Pタイルを敷設されている大規模商業施設への提案をテーマとしてご紹介しました。今回は更に大規模な商業施設から相談を受け提案した内容を記したいと思います。

 商業施設もここまで大きくなると施設そのものが一つの町(タウン)と言えますね。駅に隣接し雨の影響を受けずに施設へ行けるし、公園、遊園地を備え、千台以上も収容可能な駐車場もあります。そして何もかもがファショナブルで多くのお客様で賑わっています。・・・私はどっちか言うと昔の市場、商店街的な方が好きですが・・・。

 今回の相談というのは、2~3ヶ月の間に5人のお客様から苦情があり、2人が施設の通路で滑って怪我をされた事、3人が施設内で滑って捻挫したと言った内容でした。ただ、苦情に対し施設側は納得していない様子が伺えます。この商業施設はオープンして5年目を迎えるが、これまで滑りに関しトラブルの報告は一度も無かったとの事。なんで急に滑りのトラブルが、これほど多く発生したのか。しかも施設内のトラブル3件に多少の疑問すら感じているようでした。そこで前回と同じ様に施設の床の滑りの調査をする事にしました。

次回へ

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2008年12月 2日 (火)

滑り止めは適材適所??

          滑り止めは適材適所の選択を!!

 まずは商業施設から話を進めましょうか。大きな敷地の中で幾つもの大型店舗が併設されて、まさに一つの町をイメージさせる商業施設が数多く点在しています。私の家から20分ほど車を走らせると既に4箇所もあり、其のうち2箇所から滑り対策の相談を受けました。残念ながらまだ滑り止めの施工は検討中となっていますが、その時に私が施設にアドバイスした内容の一部を記したいと思います。

 お客様が滑ってトラブルが発生して・・・某商業施設から電話がありました。緊急を要するので何をさておき出動です。当日は朝から小雨がパラついていました。1時間程度で現地に到着。さっそく現場の検証に入ります。お客様が滑って転倒した場所は、1階の店舗から店舗への通路でした。敷設されているタイルはPタイルです。この商業施設はオープンして2年目の近代的な建物を擁しています。この時代に、この建物にPタイル?その時の私の正直な思いです。・・・この件は滑り対策とコストの複雑な絡みが、設計意図に反映される事ですから近々、具体的に私の考えを記したいと思っています。・・・

 さて困ったのが私です。本来、私の専門分野は無機質系床材の滑り止めですからね。とりあえず1階全てのフロアーを見て回る事にしました。そして雨がかりの場所を中心に、幾つかの提案を試みました。階段部分とその先3メートルまでを長尺シートに張替える事。10分の1の傾斜も長尺シートにする事。店舗間の移動通路にはエポキシライニング(ウレタン、エポキシウレタンを含む)を。(滑り止めに最適なレベルとして骨材を最大5パーセントにする様提案したが理解してもらえずガッカリしましたが・・・)店舗出入り口も長尺シートかエポキシライニングにする事。長尺シートの柄、色合い等は建物のコンセプトに合わせ選択する事。風除室にはマットを等々提案してみました。

 Pタイルを敷設している施設に対する滑り止めの対策は他にテープシール等も策としては有効な場合もありますが・・・いずれにしても施設の判断により決定される件ですので当施設への提案はここまでにして検討していただく事にしました。

 もう1箇所の施設への提案は次回に紹介します。

 

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2008年11月26日 (水)

滑り止めは適材適所??

          滑り止めは適材適所の選択を!

階段、スロープ、又は商業施設、浴場、プール施設等、床材は敷設される場所と用途により形状、素材、色合い等が決定されます。

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2008年11月21日 (金)

空気も滑りの要因の1つ???

            空気も滑りの要因の1つ??

 ブログらしき事を始めて4ヶ月、おかげさまで記事も40を越えました。過去14年の記憶(経験則)の中で書き足していますが、毎回テーマを考えるのに苦労しています。時折、コメント頂いた中からテーマとしてとり上げたりしてますが、実はコレが一番有難いんですね。滑りに対し知りたい事、疑問に思っていること、現場での悩み、トラブル等なんでも結構ですので多くのコメントお待ちしてます。私の経験則の範疇でお答えしたいと考えています。

 さて、本日のテーマなんですが、ある業者のホームページを覗いていたら〃空気も滑りの要因の1つ〃の文章を目にしました。つい懐かしくなり書いてみようかと思った次第です。

 平成11年8月の出来事です。あるプール施設のご依頼で、プールサイドと施設出入り口の通路、階段の滑り止め施工をしました。施工は順調に終わり大変喜んでいただきました。敷設されている床に対するメンテナンスマニュアルもうまく活用されていて全てが順調そのものでした。・・・ところがある日、子供が通路で滑ったとの電話が飛び込んできたんです。幸い怪我は無かったと言う事でホッとしましたが、とにもかくにも施設にすっ飛んでいきました。

 施設に到着。お詫びを申し上げた後、通路と階段の滑りの安全チェックに取りかかりました。・・・・・滑りを感じません。??数回にわたりチェックしましたが滑りません。不思議に思い施設の担当者に子供が滑った時の状況を尋ねてみました。その時に子供が履いていたのはビーチサンダルだったのです。その当時の私は、ビーチサンダルを含むクッション性のある履物が滑り易いものであるという認識がありませんでした。施設はこれを機にビーチサンダルでの入場を制限し、その後子供のスリップに関わるトラブルは発生していません。・・・が、私は大変でしたよ。パンフレットの更新、ホームページの更新と大急ぎでやりました。その時使ったフレーズが〃空気も滑りの要因の1つです〃なのです。正直他社とは言え、いまだに使ってもらってなんだか嬉しい気分です。

 人の歩行に体重移動は不可欠なものです。クッションがあると踵(かかと)が地面に着地した時に履物がヘシャギますね。空気が一気に抜ける時・・地面と履物、履物と踵、其々の負荷重が一気に軽減されるとバランスが崩れ、滑り易くなると考えました。クッション(空気)も滑りの要因となるからビーチサンダルはビーチで履くものと、当時施設に対しある意味で妙な説得をした内藤でした。

 

 

 

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2008年11月19日 (水)

なんで人は滑るのでしょうか???

            滑りの条件???について

 ある方からの電話の中で、お客様への滑りの説明トークとして、もう少し踏み込んだ話をしたいので、ブログに書いてほしい旨依頼をうけましたので今回のテーマとしました。こう言うご依頼は歓迎です。奥の深いテーマなんで少しだけ触れてみたいと思います。その為には、まず何故に滑るのかを知っておかないと短絡的な説明になるので以下に簡単に記したいと思います。内藤的な見解で言えば滑りは大きく分けて3つのファクターの構成により発生すると考えます。①床②歩行③環境とその汚れ要素の3つです。

 ①の床については、その素材(硬軟、吸水性等)、形状(磨き、凹凸等)と敷設条件(例・室内外、勾配、階段、浴場、プールサイド等)により異なります。床には磨耗により滑りを発生させるもの、又反対に磨耗により偶然に滑りを抑制するもの、あるいは凝灰石(十和田石、伊豆若草石等)、モルタル等の吸水性が高く、本来滑りにくい筈の床も、油脂成分を含む汚れを吸い込み床内の毛細管を塞いでしまう(目詰まり)と滑りを発生させる床に変身します。

 ②の歩行についての滑りは、その条件により異なります。裸足で歩く、何かを履いて歩く、普通に歩く、急ぎ足、小走り、走る、手荷物を持って歩く、急ぐ、お酒が入ったり、体調が悪かったり、考え事をしてたり、水溜りを飛び越えたり等々、書き並べ切れない程の条件の中で歩行します。又歩行は年齢、運動能力に影響をうけることもあります。通常、歩行している時、体のバランスは無意識の中で保たれています。そこに一瞬滑りを感じた時、体に緊張が走りますね。転倒を回避する為には、ある程度の若さと運動能力が・・・・・と私的には思っています。

 ③の環境とその汚れ要素については、上記に解説してる床が吸い込んだ油脂成分、水、ホコリ、苔、砂利等。子供時代に滑って遊んだバナナの皮なんてのもありますね。私自身の経験ですが、傾斜10度程度のアスファルトの歩道で転倒した事があります。原因は砂利でした。かすり傷で事なきを得ましたがスーツのズボンに数箇所穴が・・・えらい損害を受けました。・・(u_u。)・・・それから雨の降り始め、水の表面張力が滑りを誘発します。雨が降り出すと歩行が急ぎ足か小走りに変わり、雨の状況によっては全力疾走する人もいるでしょう。体重移動による負荷重が増すので、床に接する踵(かかと)の角度が大きくなればなる程滑りの危険性は大きくなります。

・・・・次回へ 

 

 

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2008年11月 5日 (水)

摩擦と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

   履物と滑りの関係!!その5 ハイヒールって無茶危ないの?

 いつも多くのコメントを頂き有難うございます。その中でお客様から滑り易いハイヒールに対し、我々の滑り止めも効果があるのか?と質問され、うまく回答できなくて・・・・と言った内容のコメントがありましたので今回は、ハイヒールについて記したいと思います。

 皆さん、つま先で歩いた事ありませんか?内藤的イメージでハイヒールを解釈すると・・・〃抜き足、差し足、忍び足。〃そう、コソ泥歩きです。腰を下げて、バランスを保ちながら、つま先でそろ~りそろ~りと歩きますね。その時につま先は床に対し、垂直に近い状態で接地します。背筋をピシッと伸ばして歩いてもつま先の床への接地は同じ様に垂直に近くなります。・・・コソ泥歩きも、背筋を伸ばし、つま先で歩くことも、続けると疲れますね。脹脛(ふくらはぎ)がパンパンになって最悪は足がツったりしますよね。そこで踵(かかと)に突っ張り棒をつけると結構楽に長時間歩ける様になります。つまり、これがハイヒールの原理だと思います。

 凍った床を歩く時、普通に歩けますか?無理ですね。この時脳細胞は必然的に、何故かしらコソ泥歩きの指令をだします。〃用心して・・・足を垂直に降ろして・・・バランスを保って・・・〃なんてね。違いますか。???

 つまり垂直に接地させる事は、最大の摩擦力を使う事に繋がる訳で、ハイヒールと言う履物は、滑りに関しては理に適っていると内藤は思います。

それでもハイヒールの転倒事故って結構多いですよね。そこで其れなりに調査してみました。一番多いのが階段の踏み外し、以下踵(かかと)の引っ掛かりが原因での転倒、踵の凹凸での斜め接地による捻挫又は転倒などが多い様です。もちろん滑って転倒もありますよ。ただ、私の身内にもハイヒール履いていて滑ったって言うのが居てまして、ホンマかいなと思い、色々聞いてみると踵の斜め接地が原因でズッコケタって言うのが正解でした。チョッと太めな子でして、おそらくバランスを崩し易いんでしょう。滑り止めを業としてる立場としては〃ズッコケと滑りを一緒にするな〃と、つい怒ってしまいました。ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

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2008年11月 4日 (火)

履物と滑りの関係・・・・何を履こうと勝手ですから!!

       履物と滑りの関係!!その4 (床との関係)

 雨の日、某集合住宅の通路で子供がタイルの上を滑って遊んでいる光景を見かけました。つい私は、子供に声をかけてしまいました。〃おっちゃんも一緒に滑らせて〃・・・。通常私は、ビジネスシューズを履いていますので、子供みたいに見事には滑れません。そうしたら子供が私に得意げに言います。〃おっちゃん、そんな靴あんまり滑らへんでえ。〃子供は、どういう床が滑るのか、どんな靴が滑り易いのかよ~く知っているんですね。近所のおばさんに〃危ないよ。気~つけなさいよ。〃と声をかけられました。私は子供と一緒に〃ハ~イ。・・・〃親切なおばさんです。・・・ホント。(;´д`)トホホ…

 以前に摩擦と滑りの関係についてチョッとだけ書きましたが、この関係はファクターが多いので以降も記事の中で継続的に記していきたいと思います。凹凸を意図的に施した床も沢山あります。石材においてはバーナー仕上げ、ビシャン仕上げ(たたき)等が一般的です。時折見かけるのがエポキシコーティングですかね。これ等の摩擦係数は明らかに高い数値を示します。経年しても基本的な摩擦系数値は高いままです。冒頭に書いた子供の〃滑り遊び〃を経年したバーナー仕上げか、ビシャン仕上げの床でやってもらいましょうか。履物の条件は同じです。さてどうなるか?・・〃おっちゃん足ゴツゴツするけどコレもよう滑るワァ〃子供はウレタン系ゴム底のスニーカーを履いています。凹凸のある床は表面に棘(とげ)がある間は、小さな刺が靴底に引っかかり安定し歩行できます。結合粒子で形成された棘は大変に脆いものです。歩行頻度の多い箇所は簡単に削られてしまいます。棘が〃研げ〃に変化するから滑り出すんでしょうかね??。

次回へ

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