滑り防止対策は緊急テーマ!!

2010年6月10日 (木)

タイルにコーティングする意味は?

                     タイルにワックス???

 つい先日の事。某施設から滑り止めの依頼を受け現地調査に伺いました。レンガタイルが今回のターゲットなんですが、妙に艶があるんでよく調べるとワックスが施されていました。・・・(見分け方として、タイルの表面状態で確認できる場合は良いが、そうでない場合はタイル目地をチェックすると分かり易い。)

 以前は石やタイルにワックスを塗っている施設も多かったように思いますが、滑り転倒事故が問題視される今日では珍しいケースと言えます。本来ワックスを塗る目的は、Pタイル等の高分子床材の劣化を抑制する事にあると思うのですが・・・美観維持とメンテナンスの簡素化を目的に、ワックスを幾層にも塗り重ねたら、そりゃ滑りますよ。

 ワックスには滑り止め骨材が混合されているものもありますが、その殆どが高分子床材(化学床材)に対応するもので、止む得ず、酸に弱い大理石に塗ってみたりする事はあっても、通常無機のタイルや石材には使われませんし、使うべきではありません」。ただし、エポキシ系のコーティングで画期的な技術を備えたものもありますが、これらは、ロケーションは変化するが、無機、高分子等の床材の滑り止めにおいて有効なものです。

 高級感を出したい気持ちは理解できますが、それならば敷設初期の段階で、それなりの床材を選択すべきであって、メンテナンスの簡素化を図る為に、ワックス塗布を選択する業者であるならば、思考、技術に問題があると思われます。

 過去5年程遡って転倒事故が発生し、弊社が防滑施工に携わった施設で、未だに法廷で紛争しているところもあります。そのうち2件はワックスが原因となってスリップ転倒したものです。

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2010年4月15日 (木)

溶剤が反応しない??

        ゼネコンもだまされた??

 1997年12月に某ゼネコンさんからの依頼で熊本市へ出向いた時の話です。1~2階が商業施設で3階から上が分譲マンションとなっており、1番館から7番館まで建ち並んだ大きな現場でした。

 この日は、滑り止めのお試し施工の意味もあり、1番館の1階部分120平米の施工でした。床は磨きのインペリアルレッド(赤御影石)です。・・・この頃は過去の失敗を糧に溶剤も、各種専用溶剤として開発を済ませていたので自信満々だったんですが・・・ね。

 専用溶剤の塗布を終了し、確認作業に入ったんですが・・・レレレ全く効果がありません。石って言うのは同じ顔をしていても産地が変われば吸水性やら硬度が変わったりする事も多々あります。それならばってんで、少しずつ反応性の高い溶剤を塗布してみたんですがウンともスンとも反応しません。・ナンタルチア・サンタルチア・・(゚ー゚;慌てましたよ。溶剤の何を塗っても反応しないんですからね。

 わざわざ熊本まで出てきて失敗?・・・本当に当時の私はな~んにも知らなかったんです。まさか石の表面にシリコーンが塗られていたなんて・・・。見た目は全く磨きの御影石と変わらないのですから。

 一旦大阪に戻り・・(u_u。)・・親しい石材業者の社長に恥を承知で問い合わせしました。・・・すると『内藤さんやられたね。』と笑いながら彼が言うんです。『そりゃぁきっとシリコーンを塗ってまっせ』・・・シリコーン??・・・まだ石の事に詳しくない私に彼は話を続けます。『石を磨くのにダイヤモンドパットっていうのを使うんだけど、そのパットが高い(高価)のよ。しかも荒削りから仕上げまで其々に番手があってね。沢山使うし、時間も掛かるし、消耗も激しいのよ。だから最後の仕上げ(6000番以上)を止めてシリコーンを塗って誤魔化したんだと思うよ。最近ゼネコンが、直接中国に石の買い付けに行ってるけど彼等には目利きが少ないのでよくやられてるよ。』

 なるほどそう言う事か。有機物質が邪魔したんかぁ・・・

 原因が解り、ホットする間もなくゼネコンさんに連絡をとり、翌日熊本へ飛んで再施工の段取りをしました。・・・慌てたのはゼネコンさんも同じです。『エエー嘘やろー・・・』現場に驚いた所長の声が響きました。1番館から7番館に至るまで全て同じ石を使っているんですから無理もありません。・・・剥離剤で剥離した後のインペリアルレッドの表面は、ボヤケてしまい敷設時の輝きはありません。・・・取り合えず所長の計らいで一番館の滑り止め施工は完工に至りましたが、2番館から先はペンティングとなってしまいました。

 この時に得た教訓は、サンプルも現場で使用している石を貰う事。近隣であれば必ず現場に出向きデモ施工を行う事の2点です。今は当然のように皆が言うでしょうが、当時は誰も知らなかったんですよ。特に石に関してはね。その後、熊本の商業施設がどう言う流れになって行ったのか・・・ワカリマセン。

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