滑り予防策は出来ていますか!

2011年7月 7日 (木)

13年目の再施工!!

            よく頑張ってくれましたね・・・その3

 ドアを開けると意外にも出入口付近のタイルに黒づんだ汚れがありません。さすがに滑りに関しては・・・非常事態に近いレベルに・・・なっていました。

 でも、嬉しかったですよ。12年もの間市民プールのスタッフが当時のメンテナンスマニュアルに準じて真剣に取り組んでくれた結果ですからね。その間メンテナンス業者に依頼した事は一度も無いとの事。扱った事もないポリッシャーを買い求め、館長以下全員が練習し、現在は館長も含め全員が自由自在に操作出来るそうで、日替わりでメンテナンスに当たっているそうです。・・・『民間の施設でも、ここまではやれんでしょうナ。』

 13年目の再施工はある意味テンポ良く終了に至りました。

 改めて当施設の為にメンテナンスマニュアルを作成する訳ですが、次は目標として15年間防滑性能を維持させる為にどうするか・・をテーマとして考えました。・・・弊社のSLIPOUT滑り止め洗剤2缶と作業する為の小道具を提供し、都合のつく休館日にスタッフの皆さんと合同でメンテナンスマニュアルにしたがって作業をする事にしました。やり方を示せばキッチリとやってくれる皆さんですからね。感謝の気持ちを込めて、ほんの少しだけサービスさせていただきました。・・・(o^-^o)

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2011年3月14日 (月)

東北地方太平洋沖地震・・・

        言葉に出来ない悲しい思い・・・

 被災でお亡くなりになられた数多くの方々のご冥福とお悔やみを申し上げます。また避難された方々におかれましても厳しい現実に耐え忍ばざるを得ない現実があります。軽々しい言葉だとお叱りをうけるかも知れませんが、どうか気持ちを強く持ち続け頑張ってほしいと願うばかりです。

 49時間程テレビの前から離れる事が出来ませんでした。そして生まれて初めて津波を知り、その脅威を見せ付けられました。大きな家屋をいとも簡単に浮かして流して粉々に破壊し、トラックも乗用車も、まるで木の葉の如くあしらってしまう光景を延々と見つめているうちに、子供の頃から数えて十数回も観たC・ヘストン主演の『天地創造』の一場面が重なってきました。・・・何故神様は突然に罪も無き我が同胞にかくも残酷な試練を与えたもうのか。・・・ただ呆然と言葉もなく見続けるしかありませんでした。

 韓国、米国をはじめ世界90カ国の支援の申し出に感謝と感動を覚え、自分も何かをしなくてはいけない衝動を抑えきれずにいます。

 ただ経済界(機関投資家)においては、ごく当たり前の様に、株安を見越しての債権買い、被災に連動した保険業界の動向を見越して急速な円買いに動いています。保険業界は機関投資家の一員ですから、多くのドル商品を抱えています。保険金支払い準備の為、ドル建商品を売却し円をキープする必要があります。その為に市場に出回っている円が激減し急激な円高となるのです。日銀が7兆円規模のドル買いに介入した背景の理由の一つがここにあります。・・・日本国民の心の痛みまでもが機関投資家の損得の糧にされていると思うと、怒りを抑える事の出来ない私がいます。別世界の話である事は百も承知です。需要と供給の何たるかも承知しています。・・・ただ悲しいのです。・・・       

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2011年2月 1日 (火)

精肉加工工場からのSOS!! その3

           選択するのは現場サイド!!

 緊急であっても取って付けた様な対策では安全の確保は出来ません。何を提案するにしてもまず重要な事は、現場環境を十分に検視する事。そして現場の声が反映されたものでなければなりません。

 現場に赴き調査と聞き込み?を実施しました。写真撮影は厳禁と言われ目視とヒヤリングに終始、現調を終えましたが、〃何回も滑った人が多い〃現状に驚きとある意味〃納得〃を覚え工場を後にしました。

 前回までに記しましたが、精肉加工工場の現場は常に動物性油脂が定着します。動物性油脂は固まる性質があるので、毛細管現象をメカニズムとする溶剤系では対応出来ません。となればエポキシ系、ロジン系、長尺シート系となりますが、現場環境、季節、作業性、そして数年後の補修に関わる事まで配慮したものでなければなりません。そこで其々について私の拙い見解を少し記してみたいと思います。

 エポキシ系・・・最近は速乾性、弾力性能を発揮する素材も開発されている様ですがあまり期待出来ません。骨材との兼ね合い、乾きにくい、特に冬場は乾きにくく数日間の養生を要する事、また材料の作り置きが出来ない事、そして何より当工場内での作業となれば、臭気対策(シンナー臭対策)が必然となる事、数年後の補修がかなり難しくなる事など考えると今回の選択肢としてはかなり厳しいかも・・・。

 ロジン系・・・ロジンの主成分は松脂です。一般的には骨材が練りこまれているシート状で販売されています。基本作業は必要な箇所に必要量切り取り、バーナーで焼着します。季節に左右される事はなく、作業性もよい。鉄板や階段の段鼻(駅の階段)などにスポット的に利用されるケースが多い。凹凸と弾性があり耐用年数も長い・・・しかしながら300平米ともなると話は別問題となる。現場環境が求めているのは300平米全てに対応可能な素材。ロジンでも不可能ではないが時間とコストが掛かりすぎる。これも厳しいか・・・。

 長尺シート系・・・最近は素材も豊富に揃っています。実は私事ですが、10年ほど前から室内外に関わらず必要に応じて使ってきた経緯があります。タキロン、ABC商会など結構使える素材を揃えてくれていまして随分助かっています。しかしながら今回のテーマには動物性油脂が絡んでいますので過去の経験は何の役にも立ちません。まずは各社の最新素材のサンプルをテスティングし、その上で判断する事にしました。

 滑り止めを正確に表現するのは困難を極めます。官能的(感覚的)な部分が支配する世界でもありますから、数字的なものは感覚の表現を示すにおいてこれほど不適格なものはないのです。目安としての位置付けに留めおくものであるから、判断が難しいのです。年の始めこんな判断の難しい提案を緊急に求められて・・・もっと楽なテーマを持ち込んでくれよナぁ・・・とボヤキながらも清々と作業を進めていきました。

 サンプルの其々にラードを塗り分けては防滑性のチェックを繰り返し、テストしてみました。長尺シートはエポキシ系、ロジン系と比較すると防滑のレベルは低下するがスリップを発生させるまでには至らないと感じた。(思えた。)気候と作業性、イニシャルコスト等を思慮すれば、やはり長尺シートを選択するのがベターかも知れません。

 以上、上記に記した内容を盛り込んで提案書を提出する事になりましたが、どれを選択するかを判断されるのは精肉加工工場です。写真撮影ですら出来ない現場です。各々のデモ施工で確認を取る訳にもいかず、それでもって緊急を口にする方々です。我々って言うか、滑り対策がもっとポピュラーになれば状況は変わるんでしょうがね。昨今、滑り転倒を含め安全安心をテーマにした法令はかなり厳しいものとなってきましたが、不景気も手伝ってか・・・まだまだ道は大きく開けませんナぁ

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2011年1月25日 (火)

精肉加工工場からのSOS!! その2

          一番適した防滑手法は??

 提示した5項目に対し加工工場は理解を示してくれました。しかしながら現場は緊急事態に違いは無く、具体的な提案を急がねばなりません。提示した5項目に準じて工場側から得た情報を元に、回転しずらくなった頭を右に左に捻りながら提案書作成に取り掛かりました。

 動物性油脂がテーマの防滑は、常に床の表面に薄氷が乗っ掛かっているようなもので、弊社の独創的な溶剤系でも対応が困難となります。知恵と経験則を搾り出さなくては顧客の納得を得ることが出来ません。ましてや今回は多少なりともランニングコストが追従するのですからね。

 提案すべき防滑手法として最適なものは・・・

 エポキシ系・ロジン系・長尺シート系・・・ってところしか見当がつかないのですが、其々に一長一短ある訳で、工場からの情報を詳細に分析した結果、長尺シートを選択する事にしました。長尺シートを選択した事由は次に記しますが、何れを選択するにしても前提となる作業が必然的に発生します。圧着、接着、焼着を適正に行う為には動物性油脂の洗浄とモルタル(速乾性)の上塗りが不可欠となります。・・・(詳細は省略します。)

以下次回へ

 

2011年1月21日 (金)

精肉加工工場からのSOS!!

          転倒者続出?緊急事態発生!!

 先日1月15日に頂戴したコメントは、昨年末に精肉加工工場の現場から緊急の防滑施工の依頼を受けたセーフティのメンバーからの投稿です。私の方に即座に連絡が入りましたが大変面白い?テーマだったのでセーフティが具体的にどの様な対策及び提案をしたのか、年の初めでもありますのでご紹介したいと思います。

 メンバーに指示して集めた情報によりますと、問題の現場は加工場と搬送通路、合わせて300平米程度。対象の床はカラーコンクリートで敷設後10年経過している。スリップ転倒が最も発生している箇所は加工場周辺部と隣接している通路部分。それ以外の箇所でも時折スリップ転倒は発生しているが、幸いにも今のところ大事には至っていない。工場出入り口付近は滑りを感じるが転倒者は出ていない。

 現場からの要請は年明けの3日までに何とかしてほしいとの事でしたが、基本的に不可能と判断し一旦お断りして、駄目元でその理由を説明し日程の調整を御願いしました。・・・言い訳?的に提示した内容は・・・

①滑りの要因が動物性油脂だと明確である以上、弊社のME工法だけでは長期的な安全の確保が困難である事。

②加工場周辺部においては、常にラード状の油脂が定着する為、凹凸や吸盤効果で発生する摩擦力だけでは対応出来ない。この場合、弾力性が有り凹凸もあって、その2つの摩擦力を同時に結集し得る素材でなければ防滑性能を発揮する事が困難である事。

③加工工場は1年365日、常に稼動している。その為業務に支障が発生する素材は使えない。素材選択に時間が必要。

④食品加工工場である為に、工事以降の衛生面の維持管理にも配慮しなければならない事。おそらく選択するであろう弾力性と凹凸のある素材は、従来カラーコンクリートに定着する油脂汚れの数倍を滞留させる可能性が高い。故に日常的なメンテナンスの必要性ある事と会社及び従業員さんの意識の変換、ランニングコストアップの容認が求められる事。

⑤防滑工事以降、素材に掛かる負荷の問題。搬送にリフト等を使用する場合、その負荷を1トン以下にしないと耐久性に影響が出る可能性がある事。

 以上の5項目を防滑工事の方向性の叩き台とする為、会社内で早急にご検討いただく様御願いしました。

 

以下次回へ

 

 

         

 

2011年1月 5日 (水)

新年のご挨拶

        明けましておめでとう御座います。

 昨年中は大勢の皆さんにご愛読頂き誠に有難う御座いました。ネタに飢えている感はありますが、本年も頑張っていきたいと思っていますので引き続き本年もお付き合いいただきますよう宜しく御願い申し上げます。

 

 ー釣り釣果情報ー

2010年12月29日・・・釣り収め

 正月煮付け用のガシラでも釣って来ようかとコサン海老をぶら下げ出かけました。(夜釣り)・・・15cm~24cmを計15匹と・・・おまけが付いてきました。な・なんとこんな時期にアコウの34.5cmが釣れました。・・・翌日お造りにして食べましたが・・・美味かったぁ・・・。

2011年 1月 4日・・・釣り初め

 正月休み最後の日、倅と倅がお世話になっている美容院の店長と3人連れで早朝いつもの釣り場へ出かけました。餌はコサン海老と岩蟹。・・・メインのコサン海老にはさっぱりアタリ無し・・・今日はもう駄目かと諦めかけていたその時、遊びで岩蟹を付け投げていた竿に強いアタリが・・・40cm超のチヌが食らい付いてきました。・・・『こいつぁ春から縁起がエ~ワイ。』・・・

 

   =本当に良い年になります様に願いを込めて・・・= 

 

 

2010年12月27日 (月)

東京での展示会を振り返って・・・

        井の中の蛙大海を知らず・・・?

 先月、SLIPOUT販社の展示会応援の為、東京浜松町に出向きました。今回はメンテナンス業者さんをメインとした2日間の催しで、大盛況でした。

 私は姪っ子の結婚式が直後に控えていた関係で1日だけの応援となりましたが、助成しに駆けつけてくれた東京の前田さん共々、殆ど休む間もないくらい喋り続けた1日となりました。

 展示会は過去何回も経験し慣れっこの私ではありますが、正直驚きましたよ。・・・大勢の来場者に驚いたのではありません。自分でも不思議に思う程新鮮な感じ?感覚?に驚いたんです。こんな気持ちを覚えたのは、平成10年に大阪のインテックスに初めて出展した時以来ですかね。

 東京には平成20年まで専任1名の事務所を設置しておりましたが、大不況の煽りを受け撤退した現実があります。代理店ビジネスを主に展開している後発の類似業者さんは意外?と今日も元気に頑張っていらっしゃる様ですが・・・。

 今更思う事ですが、滑り止め(防滑)って言うのは見た目には簡単に写るんですね。だからある意味誰でも出来ると思い込ませるのはそれこそ〃簡単〃なんですね。・・・でも奥が深い。・・・十人十色と言いますが、床材も同じです。単に〃滑りを止める〃と言う目的だけなら施工溶剤は2種類もあれば十分事足りますが、それではお客様は決して満足してはくれません。ロケーションの維持要請に始まり、長期に渡り十分な防滑性能維持の要請まで、当然の如く求められます。多くの経験とノウハウを持ち合わせた熟練者を擁した溶剤メーカー兼施工業者でなければ出来ない特殊性があるのです。

 今回の展示会の目的は、その〃特殊性〃をSLIPOUT滑り止め洗剤とパッケージにして販売する事にあります。従って条件付きの販売って事になります。展示会で条件付きの販売って可笑しな話ですがね。

 販売条件は2つだけ。・・・1つ目はSLIPOUT滑り止め洗剤を使用したい対象の床材の写真を販社か弊社のどちらかにメールする事。・・・2つ目はメール送信後弊社とヒヤリングをする事。

 場合によっては(床材によっては)滑り止め洗剤の配合を変えたり、養生を指示したり、作業の手順を指導したり、後のメンテナンスの手法を指示したり、・・・ヒヤリングの目的は、SLIPOUT滑り止め洗剤を購入される業者さんをサポートする事にあります。ややこしい現場の場合は費用は頂戴しますが現場出張もありますし、こちらで(各拠点に位置する代理店)施工を請け負う場合もあるでしょうしね。

 まぁある意味で無茶な意向を持っての展示会ではありましたが、意外に反応がありましてね。・・・類似業者の溶剤を使ってきたと言うある業者さんですが、30分程粘っこく質問されまして・・・嬉しかったですね。何処の溶剤を使っていようと関係はありません。〃熱い奴〃は久しぶりだったもんで、つい喋り込んでしまいましたよ。・・・彼は大変に喜んでくれました。そして・・・『2年も防滑の仕事してきたが、今日初めてイロハが理解出来た気がする。2年間は其れなりに充実していたけど、・・・自分は井の中の蛙だったんですね。』

 熱くって謙虚で、東京では、こんな見知らぬ仲間(同業者)が頑張っていると思うと何かしら嬉しくて、キツイ1日ではありましたが心豊かな1日でもありました。

次回へ・・・来年も宜しく。

 

2010年12月14日 (火)

防滑施工のついでに・・・

          ついでにやってしまえ!!

 実は、私には悪い癖があるらしいのです。ついやっちゃって、お客様には大いに歓迎されるのですが、家内や弟子達にはその都度ブーイングを浴びてしまうのです。・・・その癖って言うのは、施工現場においても事務所においても変わらないみたいですね。私は元しがない銀行マンでした。されど知らずして元銀行マン・・・と言う気概を今日も持ち続けているんでしょうか。

 私が現役だった頃の銀行は、システム化が進み人員削減を余儀なくされていました。お得意様の給料も銀行振り込みとする先が圧倒的となり、来店客も年々増加していた時代です。人は減らされるは来店客はどんどん増えるはで、これに対応するには個々人の事務能力をアップさせるしか方法はなかったのです。

 本部の1人5役を合言葉に全行員が頑張り、いつの日か皆が1人5役を当然の様にこなしていましたね。・・・損得を抜きにすれば、私は良い意味でサービス業で生きて来た者として、その流れを維持しているのかも知れませんね。

 悪い癖としてブーイングをうけるのは、その損得の部分です。施工現場では、〃ここも危ないからついでにやっとこ〃・・〃この錆・このエフロ・気になるからついでに落としとこ〃・・〃このガラスのウロコついでに落としとこ〃等々、事務所では〃これもって行け〃・・・(^-^;

 能ある鷹は・・何とかいいますが、経営者としては、劣等生かも知れんですナ。・・・今、後継者として育成中の荒川君には、結構厳しい事言ってますが、当の私は、・・・・・変えようがありませんナァ。(笑)

気が付いた事をそのままにしておくと、いつまでも頭から離れないのです。もちろん私も経営者の端くれですから、現場においてはその都度テーマとして提案してきましたが、別件で工事として捉えにくい部分的な要素の場合は、つい処理してしまうのです。・・・それでもって、別件として提案したテーマの殆どが工事に繋がっていないってぇのがブーイングを受けてしまう原因みたいです。・・・ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

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2010年12月10日 (金)

まるで石の展示場みたい??

       そりゃ出来ん事は無いですけどね・・・

 数年前、いつもお世話になっているゼネコンさんから50平米程度の防滑施工依頼があった時の話です。花崗岩の磨きと言う情報だけしか入らなかったので、とり合えず現地調査に赴く事にしました。

 現地に到着してびっくり。新築マンションの風除室からロビーにかけて、磨きの花崗岩でコントラスに模様が描かれています。赤・黒・白・茶系・他2色の鮮やかな色彩で〃花〃をイメージしたデザインです。

 磨きの石をチェックしてみて又びっくり。茶系の石はエンペラドールと呼ばれる大理石でした。・・・冷や汗が出て来ましたよ。新築の分譲マンションですから基本的に美観重視を要求されますからね。花崗岩の種類だけでも赤がインペリアルレッド、黒がジンバブエとインパラブラック、白系がアフリカンライラック他にカパオダークと5種類。・・・其々使用する溶剤は違うのです。そこにエンペラドールが混在しているのですから熱が出てきて、体感温度が上がりっぱなしでしたよ。

 私をもってしても腰が引ける・・・(゚ー゚;・・・物件です。さぁて、どうするか?本音で悩みましたね。・・・うーんと唸っている私にゼネコンの担当者が『見積もりを急いでほしい』って畳み掛けてくるんです。・・・『やってみるかぁ』・・・覚悟を決めました。この現場の難しさを説明しても、ゼネコンが理解し得る筈もありませんしね。熟練した技術を証明する絶好の機会であると思えば、どおうって事はありません。・・・(u_u。)

 この様な現場において重要な事は、溶剤の準備と段取りです。〃段取り〃っていうのは、其々に反応性の異なる石故に養生をどうするかと言う事と、どの石から溶剤を塗っていくかって事を意味します。そして全ては手作業となります。

 万全を期す為に反応性の大きい(イオン濃度の低い)溶剤を適正とする石から塗布していきました。数人がしゃがみ込んで移動しながら目当ての石を探しながら1枚1枚塗布していきます。たかだか50平米・・・されど50平米で、パズルみたいに配置されている全ての石に塗り終えた時は全員が酸欠状態?でしたね。昼過ぎに塗り終えたので、一旦手を止め昼食を先にとる事にしました。食後に中和と洗浄を一気に済ませ、全作業が終了したのは午後3時頃でした。

 通常この程度の施工であれば、2人での作業で事足りますが、今回は手元と管理を含め4人体制での施工となりました。

 施主とゼネコンの絶賛をうけ仕事は完了となったものの、作業人員と疲労度は2倍・・・せめて石の種類2つくらいにしてくれんかなぁ・・・とぼやきつつ帰路につきました。

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2010年12月 1日 (水)

時の流れを想う今日この頃・・・

        恩師に感謝の気持ちを込めて・・・

 1995年(平成7年)、米国のポーテック・ⅠN社の防滑溶剤を我国に初めて紹介、導入した旧ハイパーテックジャパンの村山氏が病気悪化の為、引退されました。・・・もし彼が居なかったら・・・もちろん私も防滑の世界に足を踏み込む事は無かったでしょうし、業界自体が存在しなかったかも知れないのです。

 私との出会いは、以前にブログでも紹介しましたが広島での展示会でした。腕まくりをし、熱心にプレゼンされていましたね。私はたまたま当時世話になっていた友人の葉狩君に誘われて展示会に出向いたのですが、・・・村山さんがプレゼンに使っていた1枚のタイルに心を奪われてしまったんです。

 あれから15年、私は数多くのトラブルを糧に床材毎に適正な防滑溶剤の開発と、汎用化に努めて来ました。彼はそんな私をいつも見守ってくれていた様に思います。大阪に出張して来た折には、私の事務所を訪れてくれましたし、幾つもの新しい溶剤を彼に披露すると〃内藤さん、これは凄いよ〃と喜んでくれました。・・・彼は相変わらずノンスリップマスター溶剤の輸入元で、平成11年に脱会分離した私とは本来ライバル関係にあったのですが、・・・〃垣根を越えた不思議な友情と師弟関係〃がそこにはあったのです。

 数年前にノンスリップマスター溶剤の受け入れ先であったメンテックカンザイが突然契約解除し、大阪の某社に製造委託した事で村山氏の活躍の場は無くなってしまった。その後彼は病魔に侵され・・・引退を決意って事になったようです。

 先月、突然に静岡の倉庫会社から連絡が入りました。・・〃村山さんが病気の為会社を閉鎖される事になりまして、弊社で預かっている200ケース程の溶剤と洗剤なんですが御社に買い取って貰えないだろうか〃・・

 この電話、実は弊社にとって決して有難い話ではありませんが、複雑な事情も重なって倉庫会社も困っているとの事。・・・村山氏との連絡もとれないまま、輸送料金のみで買い取る事にしました。・・・幸いにも関係業者が大半を引き取ってくれましたので産業廃棄処分をする事もなく、何処かで其れなりに役立ってくれれば良しと思っています。

 時代の流れは早いものです。バリアフリー・ユニバーサルデザイン・コンプライアンス等の波及を受け、安全安心に関わる防滑の業界も年々重要視されるようになってきました。・・・防滑業界のルーツなんぞ知る者も稀少となった今日故に、あえて書かずにはおれない気持ちになりました。

 村山さんご苦労様でした。滑り止め溶剤を日本に導入してくれて有難う。そしてあなたは永遠に私の師匠です。

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